投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。
比較銘柄
西部ガスホールディングスとその他
株価
1729円(人々は、最後の力で旗をとるも力尽き倒れて立ち上がれていない。)
各企業の数字と比較しての感想
コード | 9536 | 9531 | 9539 | 9001 |
---|---|---|---|---|
企業名 | 西部ガスホールディングス | 東京瓦斯 | 京葉瓦斯 | 東武鉄道 |
市場 | 東証PR | 東証PR | 東証ST | 東証PR |
業種 | 電気・ガス | 電気・ガス | 電気・ガス | 陸運 |
時価総額(億) | 643.0 | 10819.7 | 281.5 | 7270.1 |
株価 | 1729 | 2488 | 2574 | 3465 |
決算期 | 2023/03予 | 2023/03予 | 2022/12予 | 2023/03予 |
予想売上(億) | 2,500.0 | 29,480.0 | 1,150.0 | 5,580.0 |
予想営業利益(億) | 65.0 | 1,400.0 | 15.0 | 330.0 |
営業利益率 | 2.60% | 4.75% | 1.30% | 5.91% |
予想純利益(億) | 100.0 | 920.0 | 14.0 | 180.0 |
売上成長率(年複利/期間) | 3.1%/16年 | 4.9%/16年 | 2.4%/15年 | -1%/16年 |
EPS成長率(年複利/期間) | 7.3%/16年 | -0.6%/16年 | -5.2%/15年 | -5.1%/16年 |
BPS成長率(年複利/期間) | 0.7%/15年 | 2.8%/15年 | 4.2%/14年 | 6%/15年 |
PER | 6.40 | 11.80 | 19.71 | 40.16 |
PBR | 0.85 | 0.84 | 0.32 | 1.57 |
ROE | 13.3% | 7.1% | 1.6% | 3.9% |
ROA | 2.5% | 2.9% | 1.1% | 1.1% |
配当利回り | 4.05 | 2.61 | 2.33 | 0.72 |
配当性向 | 25.9% | 30.8% | 45.9% | 29.0% |
総資産(億) | 3956.6 | 32169.4 | 1317.7 | 16898.6 |
自己資本(億) | 743.4 | 12272.0 | 828.5 | 4525.7 |
自己資本比率(%) | 18.8 | 38.1 | 62.9 | 26.8 |
一言感想 | 蓄財が・・? | 蓄財が? | 停滞蓄財が? | 停滞蓄財 |
今週は比較。2022/10/7のKABU+データみて、ROE10%以上かつPBR1以下で気になったものをチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2022年10月07日取得。西部ガスホールディングス。九州あたりの都市ガス。比較に都市ガス。ゲストに西に対抗して東の東武。
西部ガスホールディングス(9536)
業績
九州あたりのガス会社。全国5位とか。都市ガス供給とその工事とか電力供給とかも。
一応長期に売上伸びる傾向。も、利益は2021は2000年より営業利益取れてないので成長と見るのも。ですが営業も純も赤字はなく安定性は高くこのあたりはさすがインフラというかんじでしょうか。総じて停滞蓄財でしょうか。
その中で2021、2022は薄利に出ています。
2021は減収が響いてそうな。まあ過去の売上ないときより利益率低いですが。
2022はさらに薄利「費用面につきましては、ガス事業において原料LNGの調達先で発生したトラブルを受け、代替の原料LNGをスポット市場から調達した影響等による費用増や減価償却費の増加」となりそうです。LNGは液化天然ガスでロシアかと思いましたが、インドネシア、マレーシア、オーストラリアあたりが輸入上位国でどうやらこのへんがトラブってるようです。
マレーシアのLNG生産設備でトラブル 日本への供給に影響懸念 | NHK
このニュースは目先でそれ以前も最近はゴタゴタ続きのようです。
LNG不足のなぜ 生産・物流混乱が壁 電力需給逼迫で: 日本経済新聞
需要増と生産物流のトラブルで、それにひとつ今回のが続いたとなりそうです。
この辺もありここの業績に響いてるとなりそうです。ですが目先1Qは一応増収増益ですね。とはいえ当面は厳しそうな展開にはなりそうな・・
あと今期は利益はブーストがかかり上振れてます。ハウステンボスの株の譲渡だそうです。PERは下に出ているので注意を。
元来というか2020以前はROE5%前後で基本そんなにROE高くもないです。それが2%以下になってきてるのが上のLPG関連。
財務
低い自己資本比率。総資産はのびてるのですがBPSは2018くらいから伸びが怪しいところ。
前期末総資産3956億で有形固定資産2276億で固定資産多め。とはいえ2015以降は増えてないですね。他の固定資産いれて2914億。負債は大きめ3150億も重そうですが有利子負債も2362億で中身の質も良くないです。
そして、しばらく以上は純資産増も財務改善もなさそうで現状維持でいっぱいいっぱいでつまりは進めてません。
インフラ屋が財務悪いのは仕方ないですが進めてないは正直状態悪いし、LPGの状況みてもしばらく改善は難しそうな?
CF
営業CFはでてます。このへんは安定的。も投資は必要で長期のFCFもでてるか怪しいところ。一応現金増えてますがそれ以上に有利子負債増えてそうだしで資金繰り自体はラクじゃないにはなりそうです。
配当維持。まあ還元しながらBPSは減ってないにはなるので配当配るくらいはできてそうですね。
東京瓦斯(9531)
業績
大きくは成長傾向。長期に赤字もないが2022とかの利益は2004以下でこういうのは停滞蓄財ではないか。
ROEとかは西部ガスより上となりそうで、LPGガス回りは環境同じだとおもいますがここはBPS成長を続けていてますね。
目先1Qは好調感ありますが通期計画も好調っぽいですが2015年辺りよりは利益ないし成長とみるのもどうだろう。売上はでてますね。
なところですが、西部とはかなり景色が違う感じでこのへんは上流も抑えてる(開発からやってる)影響でしょうか。
財務
前期末総資産3.2兆で有形固定資産1.6兆ほど。伸びてて投資は進んでそうです。流動は0.9兆くらい。目先その他流動が増えてて「2021年水素燃焼式リチウムイオン電池電極材用連続焼成炉を開発」関連でしょうか。不明。
自己資本比率自体は低めですが、西部より随分マシ。負債は1.9兆ですが有利子負債が増えてますね。1.2兆。このへんをどうみるか。
BPSは一貫して伸びてます。ここは西部より随分エライ。
CF
営業CFはでてて、ここは投資してFCFは出るとなりそうですね。ですが近年は営業CFの水準が低めで投資が多めでFCFがマイナスにでてます。このへんで財務CFで補い上記の有利子負債が増えてるになりそうです。
微妙に増配。ちょくちょく自社株買いも。
京葉瓦斯(9539)
業績
全国6位の千葉県あたりのガス会社。
売上伸びてるのか伸びてないのか。利益は足踏み赤字はなし。
BPSくらいは伸ばしてるので停滞蓄財ですね。
意外にのびてる4.2%/14年のBPS成長率。
ですが、LPGまわりの環境悪化には影響をうけてそうで順当に薄利でROEが低く出てます。蓄財の危機。
2Qで減益で相変わらず。
財務
財務は随分いいです。自己資本比率は60超え。このあたりが西部が蓄財できなくてここができるちがいでしょうか。
2018年までに借り入れも返してきてますが以降はまた増えてますね。
ちょっと厳しい傾向ですね。
CF
2019年以降投資を増やしててこれで2020、2021はFCFマイナス。
も、以前はプラス維持で通常はかなり安定的ですね。
日足週足月足の値動き判断
日足でさげ
週足であげてさげ
月足でさげ
確認。
評価・売買判断
西部ガスホールディングス(9536)
テクニカル的には、2020で2007年の高値も大きく超えて3855とかいくも以降はみるみるおちて目先1657で崩壊してる感じですが2011年以降の安値1570に迫ってます。そこをくぐれば2000年の1430で崩壊も歴史的安値に来てるのも事実でそこらを反発点とみるかどうかでしょうか。
なので基準はもう歴史的安値の上記ふたつかと。
ファンダ的には、九州のガス屋。長期に増収も利益は伸びてる感じでもなく、営業CFはでても投資は必要でFCFは出てるか怪しく、投資もかかるので財務もわるい、一方一応赤字もなくこの辺は固定資産のインフラ屋だなあと。
その中で近年BPSも増やせてるか微妙で現状維持でいっぱいいっぱいがLPG環境の悪化で業績も厳しくなってきてるところは(黒字ですが)、赤字も来るかなあ感も無きにしもあらずで厳しそうは厳しそうですが生活に密接するインフラですし、倒産とかはないんじゃないかな?くらい。
評価。
特別利益で上振れてるのでPERはいいとしてPBRで0.85ほど。これでも西部ガスとしてあまりないくらいの低PBR。目先暴落に近い株安ですし。LPG関連の渋さを織り込んできてると思われます。
実際会社は厳しそうに思えますが、それで株価水準としてはあまりみたことのないPBR水準というか株価でも過去の大底に近づいてきてるので会社はしんどそうですが十分に株価としては織り込んだという見方もできなくもないです。LPGまわりが落ち着けばまた評価がもどるは考えられます。
とはいえ、絶対的には現状維持にいっぱいな会社にPBR0.8はまだディスカウントが足りないという見方もできるので考え方ですね。十分下げると過去にない株価帯に突っ込んでしまいますが。まあ配当で株価水準決まってるかもですね。
インフラだし生活密着だし案外辛抱強く待てば報われるかもしれません。
東京瓦斯(9531)
売上伸びても利益は伸びないタイプの停滞蓄財ですが、赤字自体もなく、そしてROEなども西部より一枚上で通してBPSくらいは伸ばしてて普通に停滞蓄財。とはいえBPS成長率自体は 2.8%/15年とかでそれほど高くないです。たぶんこのへんは自前で生産設備あるかのちがいかなあとは。あってるかわからんけどとにかく西部よりは上に見えます。
財務CFも上ですが近年は投資負けでFCFマイナスで財務が悪化してきてます。このへんをどうみるか。
評価。
PER12のPBR0.9。西部になにげに近い水準西部より随分マシに見えるのでいきたくもなりますが、別に東京ガスとしてはよくある水準だし、BPS成長とか配当利回りみてもPBR0.9とかが格別低評価とも思えないのでいろいろどうでしょうね。
インデックスファンド買うのとあまり意味が変わらない気もしたりします。
京葉瓦斯(9539)
目先LPGの影響を受けてそうなのはそうですが、そうでもなければかなり安定的で、蓄財は堅調な停滞蓄財。
目先は投資もかさみ利益もおちてこれがつずけばしんどそうですが、これを一時と見るか永続と見るか。
評価。
PBR0.3。状態のわりには評価低いと思いますが、ある意味で健全かつ成長なども期待し難くROEも高いわけでもないく悪い意味で安定で未来も見えてるやつでこの種のものは特に市場から評価されない印象でこんなもん感あります。なので実際妙味厳しそうな気はしますが、状態のわりには低PBRだし西部より評価低いのは不合理感もあるしそんな感じなのでPBR0.3なら拾えばどこかで上に出るタイミングもあると配当貰いながら待つもありかもしれませんね。
東武鉄道(9001)
流通が百貨店スーパー、レジャーがホテルスカツリー、東武動物公園とか。まあ大手私鉄モデルです。
コロナでつまずいて回復中でコロナ前まで回復するの?ってところでしょうか。あとはスカイツリーが開業2012年でスカイツリーでいくらか業績を押し上げたところはありますね。
でもまあ総合して停滞蓄財なんじゃないかなっ!
ROE8%がコロナで3%に落ちた感じです。このままだと蓄財が怪しいです。CFはさすがに出てますので戦えるとは思います。
究極的にはやはりコロナ前のROEにもどしBPS増を続けられるか?になりそうですがさて。
評価PBR1.5 ほどはコロナ前にもある水準で市場評価としてはまたもとに戻れるとなりそうですがどうですかね。現状戻してないですが。さてどうでしょうか。
参考データリンク
銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html
株プラス:https://kabu.plus
IRBANK:https://irbank.net/
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにないぞ。
記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
記事補足してます。
この記事の表とデータとエクセルの黒グラフは以下のツールで作成しました。