ミズホメディーという銘柄があります。
これね。主にインフルエンザの検査薬メーカー。
この記事を書いている時点では、株価は上がって下がってPER5を切る感じです。
ところがこのミズホメディの業績は絶好調なのです。
まあ計画ではあるけど、この時点では2018〜9年辺りから売上で倍で営業利益なら5倍などという水準でスーパー絶好調なわけです。
しかし、株価なら暴落気味に落ちたし、なんなら売上半分、利益5分の1のときより株価が下に置かれていたりする。
これなどを見て思う。投資家を縛る鎖の話。
これは希望の鎖なんだという話。
ミズホメディーがなぜ絶好調かというと・・
コロナの試験薬がウルトラヒットしてるからってことになりますね。
SARSコロナウイルス核酸キット / スマートジーン SARS-CoV-2 | 製品情報 | 株式会社ミズホメディー
元々インフルエンザ試験薬が主力で伸びてたんですが、コロナ流行でみな感染症対策をしたので、インフルエンザにかかる人が激減から試験薬が売れなくなり・・が2020年の業績ですが、わりと早期にコロナ試験薬を開発投入してきてそれがだからウルトラヒットでボロ儲けというわけで今の業績です。
しかし株価は冴えない、だから過去の遥かに儲かってないときより下の株価に置かれてる。
PERでいうならコロナ前はPER30とかそれ以上に置かれていたのに今はだからPER5以下です。
絶好調でボロ儲けの企業の株価が低迷。いかにも不可思議なことが起きているように思う方もいるかもしれない。
しかしこれは自分に言わせれば、これでもよくある株価形成だということです。
キーワードは”希望”です。
投資家は希望に値段をつける
自分はそのように感じるわけです。
確かに今はコロナの試験薬で今は絶好です。
しかしどうでしょう?
三年後でも来年でもコロナ試験薬がもっと売れると想像できますか?
未来のミズホメディーは今のミズホメディーよりいいものになっていると想像できますか?
これは多くの人にとってはそうは想像できないものではないかと思います。
コロナはきっとおちつくだろうな・・そしたら試験薬はあまり売れなくなりそうだ。今の売れ行きはきっと特需と言えるものでそのうち業績は落ちるだろう。
そんな感じにきっと未来のミズホメディーは今のミズホメディーより冴えないものになってそうだ。
というふうに考える人が多いと思うんです。
そして一方、過去のミズホメディーならば、インフルエンザ試験薬が伸びてました。その中でもっと伸びると想像できた人は多かったと思うわけです。
2018年までならずっと右肩で増収増益でしたしね。
という感じに、過去の今より売れてなかったミズホメディーにはもっと伸びると想像しやすく、今のめちゃくちゃ売れてボロ儲けのミズホメディーは、ちょっと今の調子を続けられなく縮んでしまいそうだと思う人が多いのではないでしょうか?
そうです。
過去のミズホメディーは、未来にもっと良くなるだろうと希望が持てて、
今のミズホメディーは、未来には今より良くはなるという希望を持ち難い。
それこそが、過去と今のミズホメディーの株価、PER30とPER5をわける分水嶺だと思うんです。
不可思議とか理不尽とか非合理と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし投資家というものは、希望にここまで値を付けそして希望を感じないものにここまで値をつけないものなのです。
というより以下のように言うことすらそう誤りでもないでしょう。
投資家は希望に値段をつける。
これはある意味当たり前とも言えるかもしれません
投資という行為を考えてください。
投資とは今あるリソースを消費せず投じる行為です。
今あるリソースを消費せず、あるものに投じたほうがいい結果になる。
そう信じられないのなら、投資はできないのです。
投資は未来を信じられないと、未来に希望がないと行われないのです。
この意味において投資は希望そのものです。
これは、悪い方にかける空売りであってすらそうだと言えます。自らのリソースを空売りに投じれば自分の未来は良くなる。そのような希望がなければやはり空売りだって行われません。空売りにだって希望を見いださなければ空売りなんてしないで鰻でも食べに行ったほうがマシだと考えるでしょう。
故に投資は未来に希望を持ってないとおこなうことが出来ません 。
というより投資は希望そのものです。
投資は生まれながらそういうものなんです。
だから未来はもっと良くなると希望を持てた過去のミズホメディーはPER30だって届くし、今がどれだけすごかろうと未来に希望が持ち難い今のミズホメディーはPER5を切るまで叩き売られるのです。
これは実はいろんなものにも適用できる見方だったりします。
コロナとかの緊急事態宣言やロックダウンで経済が破壊されるので未来はもっと悪くなる希望が持てないで株価は叩き売られるし、IT技術が世界を良くすると希望を持つならITバブルだって起こるし、日本が経済侵略し世界制覇すると思えばバブルだって起こるしというかそもそもグロース銘柄の値付け株価形成が希望の創出とそれの破壊とも言えるし。もちろんミズホメディーもね。
と、バブルも含めたいろいろな株価形成も説明できなくもないという。
それはだから希望の創出と希望の破壊だみたいな。
まあ、希望の数値という見えないものを変数に置いた無敵論法ではありますが。
まあでもいっていいでしょう。
投資は希望そのもの。だから株価形成だって希望そのものが具現化したもの。
投資家はあらゆる意味で希望に縛られてる。
これは希望の鎖なのです。
希望の鎖
投資は希望そのもので
投資を行う投資家は希望の鎖に縛られてる。
希望をみるものに舞い上がり踊り希望を見いだせなくなるなら鉄槌を下す。
そのように縛られて動かされてる。
この鎖は自らを縛る鎖といえます。
それは逃れられないもの。
しかしというかだからこそかもしれない。
受け入れるしかないと思うんです。
投資家は希望の鎖に縛られながらそれでも希望を叫ぶしかない。
上でいったとおり投資とは希望そのもです。
未来がより良くなると信じるからこそ投資はできるものです。
もしあなたが投資をして未来なんか良くなることがないと思うなら、その瞬間に投資なんてやめてるでしょう。
未来に希望を抱かないと投資は行えないです。
だから投資をすることは、投資家になるということはもうすなわち自らを希望の鎖で縛ることです。
そして投資を続けるために投資家は未来に希望を失ってはいけないのです。
だから投資は希望で希望を持たなければ投資は行えない。
投資を続けたいなら投資家は希望を叫び続けなければならない。
希望希望とどっかの希望厨みたいだしなんか幼く夢見がちにきこえるかもしれないえけど、これはわりと合理的で至極当たり前の結論だと思いますがいかがでしょうか。
未来に希望を見いだせないなら投資はできない。
株価形成も希望を見いだせるか否かが大きく左右するというか下手したらすべてかもしれない。
そして投資を続けるためには投資家は希望を失ってはいけない。
すべてが鎖であり、投資家は希望の鎖に縛られてそれから逃れるためには投資をやめるしかない。
しかたないですね。
それが逃れられぬものならば。
というよりもう希望を信じ、希望を叫ぶことはもう投資家の仕事であり職責だといえるほどの鎖かもしれない。
まあガキっぽいかもしれないけど、未来を信じて希望をもつこと自体はそんなに悪いことでもない。
それに希望をなくせば、未来を信じることをやめれば、もう投資を含むあらゆる努力もしなくなるでしょう。だって未来が暗いなら未来を明るくする労力は無駄ですからね。努力しても暗くなるからね。
そしてその思いが実際に本当に未来を暗くすることだってあるでしょう。嫌じゃない?そんな連鎖。
未来への希望を失くしたものが未来へ投資するわけないでしょ。
— かもめ (@kamomejan) 2022年1月10日
そしてその希望をなくしたことがほんとに未来の希望を摘むので皮肉。 https://t.co/SsU61m2nVI
だからその希望の鎖に縛られてやる。
自分は希望を持つから投資をするし、投資をするために希望を持ち続けるし、ないと思えば探してくるし、そしてその希望があるからこそ、その未来を掴む努力も続けてやるって思うところです。
あなたは縛られますか?