大河の一滴

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夢と希望のバブル

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投資などをしてますとバブルを語る人を目にします。

バブルとは便利な言葉です。

直訳で泡でいずれ消える実態のないもの。あるいは過去の事例をなぞらえてかなにかの投資対象が短期に急激に値上がりすること。

そのようなニュアンスかなあと思うところですが、いろんなところで使われて意味が広くなってる言葉となりそうでそんな便利な言葉はよく使われるということでよく耳にしそうです。最近じゃただの株高もバブルと呼称するようですね。

そんな中で自分が考えるバブルってこうだよねって話。

 

一応確認しましょうか

辞書的にはバブルの意味は以下のようです。

dictionary.goo.ne.jp

 

「1 泡。あぶく。また、泡のように消えやすく不確実なもの。」

あるいは

「2 「バブル経済」の略。「バブル時代」「バブル崩壊」」

だそうです。

2のバブル経済は別にありますのでこれも見ましょうか。

dictionary.goo.ne.jp

「資産価格が、投機によって実体経済から大幅にかけ離れて上昇する経済状況。多くの場合、信用膨張を伴う。価格の高騰が投機の誘因となる間、バブル経済は持続するが、ファンダメンタルズから想定される適正水準を大幅に上回るため、金融引き締めなどをきっかけに市場価格が下落しはじめると、投機熱は急速に冷め、需給のバランスが崩れ、資産価格は急落する(バブルの崩壊)。名称は、泡(バブル)のように膨張し、あるきっかけで破裂するところから。

[補説]日本では特に、1980年代後半から始まり1990年代初頭に崩壊した、資産価額の高騰による好況期を指す。」

 

だそうです。

 

だそうですは置いといて

 こっからは自分の観察とか各所で読んだ調べたとかからの自分の印象というか考えですね。

ただしく皆が好き勝手な定義でバブルを語る中でのその一つとなりそうです。

それでもよければお付き合いどうぞ。

 

自分がバブルの定義をするなら、それは夢とともに現れ、多くの人を魅了するもの。

そしてそれが現実に届かないとわかり覚めるもの。

です。

 

かつてのバブルを振り返ると・・あるいは時々個別銘柄でも起こってるような小さなバブルでも・・

 

それは夢と共にあったように思えるのです。

小さな夢なら・・

・インドに日本のコンビニを広めるぜ!

・高いステーキを手軽に安い値段でたくさん食べてもらうぞ。そのためにお店をたくさん作るぞ!

・この身体を測るスーツでアパレル業界は劇的に効率化することになる!

とかとか。

 

みんながそれらの夢が実現すると信じるとき株価は簡単に宙に飛んでいきます。

これらは小さなバブル。

そしてバブルはこれの大きなものと言えるものだと思うのです。

 

自分はバブルは常に夢とともにあると思うわけです。

 

夢を語らぬバブルなんてあるもんか。


というより夢がバブルの本体で価格はそれについてくるだけの様に思えます。

その夢の程度は知らないし、わりと簡単に破れ覚める夢もあるようには思えますが、まず人が信じられる夢があるから人が釣れるのだとかおもったりするわけです。

 

そして今まであったバブルにも夢は事欠きません。

ITバブルならインターネットが世界を変える革新的な夢。

仮想通貨バブルなら、政府から離れた自由通貨が天下を取る自由の夢。

本番のバブルならジャパン・アズ・ナンバーワン

 

そこに叶うかもしれない夢があるからこそ(皆が信じるかまでは知らないけど)人は踊るわけです。

夢を見るからこそ人は高い価格も肯定する。

なんなら無からそれを肯定できるロジックも錬金してくる。

 

夢と希望のためになら幻にもすがる。泣けるじゃないですか。

 

あとこれは余談

手元にお金があるから・・みたいな理由からバブルだと言うする種のもの。

その種の理由からバブルを言う人はちらちらいますが、自分はこのあたりは懐疑的で、

まあだいたい金融緩和の効果に否定的とかもありますが・・・

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

みんなお金余ってるというのも実際どうなんでしょう?とか思ってますし・・

最近入ってきてるとされる個人投資家がお金余ってるから他に使うこともないし株式買おうってなってるとはちょっと思えないし、金融機関に預けれれた資金もちょっと余ってる?から債権じゃなく株式に行こうぜ!とか上司が認めるとは思えないし・・

というかお金が余っているという事象があったとして・・・例えば1億持っていたって、100万損してもいいって思わないですよね。

 

余るだけじゃ駄目だと思うんです。

余ってることもプラスに働くかもしれないけど、まずは儲かると思わなきゃリスク資産にお金は投じないでしょう。

 

それは儲かると思うからお金を投じる。

それは普遍の真理だと思うんです。

 

逆に儲かると思える事があるなら、お金なくたってかき集めて投じるでしょう。だって儲かると思うのだから。

最近個人が入ったとかいうのだって端的に株価が下がって安くなって今買えば”儲かると思ったから”でしょう。お金なんか全然余ってないけど大切な貯金も投じて投資に参戦してるんだと思いますよ?それもそうすれば儲かると思うからこそだと思うのです。

 だから自分はこう思うのです。

 

お金余ってるとか足りないとかじゃなくて。

そこに儲かると思える根拠があるかどうかだ。

そして夢こそは、大きく花開いて現実となると思える夢と希望こそ儲かる根拠となるのだ。

 

というか誰かがリスク資産買うならそこに儲かる根拠たる希望があるときしかないでしょって思います。いや、希望もないのに・・それは儲かると思えない損すると思うのにだれがリスク資産買うんですか。いやほんと。100億持ってれば100万損していいという人がいるんですか?そんな人いたら僕にそのお金くださいって感じ。

 

そして自分はその希望の特に大きなもの・・・大きな夢と希望の最たるものこそがバブルだと言ってるわけです。

夢のために高い価格は肯定される。

いいですか?

バブルとは価格が上がることでも、並外れたバリュエーションがつくことでもありません。

 

人々を魅了する夢と希望がバブルそのものなのです。

そしてそこに魅惑的な夢と希望がないならそれはバブルではないのです。

 

そんな現実的なものに非常識な値をつけるほど人は愚かではありません。(なので並外れたバリュエーションがつくならそこに誰かに夢と希望を抱かせるものがあるとは考えられるね)

同時に夢と希望が説得力を持つとき人はどこまでも愚かになれます。

そしてその夢と希望が現実に届かなかった時・・

人はそれがバブルだったと気づくわけです。

おそらくは大きな大きな損も抱えて。

ジャパン・アズ・ナンバーワンはわかりませんが、ITバブルなら自分にはインターネットが世界を変える革新は成ったように思えます。

夢は叶ったのです。

しかし、そのとき夢見てつけられた値段の大きさには到底及ばないものだったのです。

 

大きな夢の値段は多くにおいて分不相応なものまで膨らむものです。

そしてその夢と希望の大きさが人を殺すのです。

 

きっとまたバブルは起きるでしょう

そして起きるときはきっとそれは馬鹿げたものに見えないはずです。

それは魅惑的な夢と希望を伴ってやってくるのだから。

逆に馬鹿げたものに見えるものでは人は踊りません。

損をするかもしれないと思った途端にほとんどの人は慎重になります。

しかしそれもぶち壊すあるはずもない確勝の夢が馬鹿馬鹿しく見えないその時もくるはずです。

 

 そんな夢を拒絶するのはなかなか難儀なんじゃないかと思ったりします。

見る眼が必要だと思いますよ。

 そんな見る眼を養いたいものですね。

そこにある希望は現実に届きうる真実を伴うものか?あるいは中身のないハリボテであるのか?

 

夢の値段は正当なものであるのか?

バブルの本体たる夢と希望に疑いの目を向ける準備はできていますか?

 

疑いの目を向けられるのならそれを利用してやることもできるかもね。

まわりの夢と希望に魅了されている人達を見ながら、夢は現実に届かないことが知れ渡るその前に夢から降りるなんて真似もできるかもしれないね。

降りてもみんなは踊り続けるかもだけど、祭りが終わったあとに目が覚めるよりなんぼもマシでしょう。

そんなにまく立ち回れるかはわかりませんが、うまく立ち回るのも避けて通るのも、見る眼を養いその夢と希望に疑いの視線を送れてなければなりません。

 

でなければあなたはその夢と希望に魅了されることになり、おそらくはその夢と希望は現実に届かず最後にはあなた自身を傷つけることになるでしょう。

 自分はそんなことを思うわけです。

 

ある意味楽しみです。

人々が夢と希望に魅了される様を見ること。

きっとそれはまた起こるでしょう。

できれば自分は魅了されずに逆に利用もしてやりたいとかも思ったりしてます。

できるかはわかりませんね。

しかし少しでも可能性はあげたいものです。

そのために日々、見る眼疑える眼を磨いていきたいと思うわけです。

・・あとは夢と希望の逆。諦めと絶望を買うのもいいよねとか思ったりもしますが、それは本エントリーでは語り過ぎということで別の機会でもあれば。

 

 

夢と希望のバブル

そこに夢がなければ人は踊りません

あなたは魅惑の夢と希望に疑いの目を向ける・・

その準備ができていますか?

 

 

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