最近金利高とかを口にする人が増えて印象です。
コロナ以降では実際に米国で金利が上がってるようなところもあります。
日本はこんなですけど日本でもちょっと上がってます。
それで巷では金利が下がると株高、金利があがると株高なんてことが言われていますが、今回はそれに疑問を呈しつつもというか疑問というかそれに対する考え方を提案してみようなんて企画。
特に自分は専門でもないのでまったく的外れとか大きな誤ちあるかもというより結論自体はださないつもりですが。
そんな話。
なぜ金利が株価に影響するのか?
とりあえず教科書的な話からすると・・
東証様のありがたい話があってこれは教科書とみていいでしょう。
その中で金利と株価について触れられてます。
金利があがるとお金が借りにくくなり、事業が縮小し、売上利益が減り、景気が悪くなり株価が下がる。
この流れがあるから株価が下がると言えるところで、逆にいえばこの流れがなければ株価は下がるとは言い難いでしょう。
ですが・・金利があがるとお金が借りにくくなる・・・ですがもうここでお金借りてないところは関係ないじゃんってなりますね。
借りないと事業が縮小するってのも怪しい・・
というかこの教科書不満ですね。
なのでちょっと改変しますか。
株価はPER(PBR)×EPS(BPS)です。
これは評価(PER.PBR)×価値(EPS.BPS)とも解釈できます。(以下PBRとBPS省略しますね)
株価はPER×EPSであるゆえに株価の変化とは常にPERかEPSの変化です。あるいは両方。
なので、金利でも他のなにかでもそれで株価があがるとするならば、それはPER(評価)あるいはEPS(価値)をあげるとするとできないなら説得力に欠けると思うわけです。
この視点で上の教科書をみるのなら・・
金利があがり・・
お金が借りにくくなるはすなわちお金を借りてるところは利子が増え利益が圧縮される=EPS減
事業を縮小し売上利益が減る=EPS減
景気が悪くなる・・これはEPS減か怪しいというか上の利益が減るがEPS減だと思うので、これはPER減でしょうか。
あとは、EPSが減るってことはそれに対する評価も下げられそうで全体的にPER減となりそうですね。その中で実際にEPSを下げてないのに下がるかもしれないとPERを下げられるケースも出てくるでしょう。
・・・というか、ここで言いたいのは、株価を動かすだろうという要因はEPSを動かすのだろうか?PERを動かすだろうか?と因数分解していく考え方です。
ほんとはもっと言えば、PERはつまりEPS(価値)に対する評価であるので原理的にはEPSが変わらないとする中では動く理由はないはずなんですよね。価値が下がらない上がらないなら評価を変える必然性がないということですね。
なので・・単純化するなら金利の影響で・・価値(企業価値)が下がるか否かまたその可能性が高まるか低くなるかに帰結するかどうかで考えるのがいいと思うんです。
ここでいう企業価値は、EPSそのものというか成長率と言い換えていいと思います。
つまりは金利の上下でEPS成長率(価値)が高くなるのか?低くなるのか?です。
そして価値が高まりそうなら評価(PER)が上がり下がるなら評価がさがるだろうって前提で考える感じです。
さてそう考えて金利があがるとどうなるでしょうか。
金利があがると何が起こるのか。
借りているところは利払いが増えます。利益も圧縮されるでしょう。つまりはEPS減でPERも下がるかもしれない=株安。
ただこれはお金を借りてないところは無借金なら影響がないか、少し借りてるなら影響は軽微ですね。お金を貸しているところは(債権などを持ってるところも同様)プラス要因で株高要因になりそうです。
事業を拡張したいけど金利が高くなることで、事業拡大を諦めるところもでてくるかもしれません。これはEPS成長率減でありPERも下落要因と言えますね。一方、拡大することが失敗であるようなケースはそれで身を守ることになりEPS増となることもあるかもしれません。
あとは事業拡大でもなくても金利高は消費も抑えます。住宅なら購入を見送られるかもしれないし、クレジット限度額が早く来るようになりiPhoneを買えなくなるかもしれません。これらは企業の売上利益を減らす要因でEPS減でありPER減要因ですね。
ほかの視点ですど、債権などが利回りをあげるそして値上がりするとなりそうですので、投資をするものが株式を売って債権に乗り換えるなんてケースも出てきそうです。この場合EPSは減らなさそうですがPERは減りそうです。まあですが、これはその乗り換えが落ち着けば価値に応じた評価にされ直される気はするところです。価値が下がるケースにあたらないという視点ですね。
そんな中で自分としてはここが一番の疑問点というか。
金利があがると・・ではなくなぜ金利があがるか?とするなら、資金需要が増えるからってことが多いと思うんですよね。
みんなが借りたいから金利があがる。借りたい人すべての需要に応えられないから利子をあげ選別をする、あるいはあげても借りてくれるので利子をあげ利益増を狙う。
つまりは金利増は、より多くの人が借りて事業をしたい、あるいは借りて消費したいということの帰結であることが多い気がするのです。
となると、テレビを買いたい需要があるだし、そのために工場をたてる気であり、建てるなら、より建材とかも売れるし物流も活発になり、人も雇われ、テレビも売れる・・・ではないかと思うところで、これらは金利高による利益圧迫より優位になると思うんですというか優位にならないならテレビ買いたい人がいても工場は建てませんよね。普通。となるとこれらはEPS増のPER上昇となるはずです。
というより株価なら一番高い時期(PERが高い時期)はバブル期ですがその頃の金利は高かったです。
バブル金利高と株高は一致してませんがここの図と日経平均あたりを見るならそれまでより金利安になりさらに金利安が進行してる1992年以降は株安になってますね。
まあとりあえず、金利高で株安とするならここらは説明できないと難しいというか、あってるとしてもそれを信じて投資すると日経平均のこの値動きに付き合うことになるかもしれれないとはすべきだと思うところです。
まあでも結論としては・・・株価と金利の関係は正直金利高すると株価はこうなると断じれるほどにはわからないですね。正直これだと結論づけられるほどはわからないです。
って最初に”結論自体はださないつもり”っていいましそのとおりです。
しかし、巷で言われるほど金利があがると株安だと一方的に断じるのは誤りではないか?と疑問に感じる程度の立場にはなりました。というより自分は金利高はどちらかといえば株高の方に強く作用するのではないかというか、金利高そのものというよりは金利高に誘う要因が企業業績や株価に好影響をより与えるのではないか?という立場寄りになってます。
といいましたが実は今回の本題はここです。
”それに対する考え方を提案してみようなんて企画”
複雑怪奇な影響がありなんだかよくわからないものも・・
評価(PER.PBR)×価値(EPS.BPS)と解釈し、その要因が評価あるいは価値にどう影響するか?を一つ一つ考えていくことで複雑怪奇なものを紐解いて理解しようとする考え方です。
もっと言えばだから価値が変わらなければ、価値に影響がないと思われるならば評価を変える必然性もないので極論すれば、価値(EPSBPS及びそれの成長率)のみがどう影響をうけるのかまで単純化し理解を試みることができます。
今回はそのような提案であり、実際に金利というテーマで今回ブログでその思考を実演しましたよって話です。
まったく的外れとか大きな誤ちあるかもあるかもしれません
これも最初に言いましたね?
誤ってるかもしれません。しかし出来の悪い教科書に疑問も持たないまま受け入れて、そうだと思ってるよりは遥かにマシだと思うんです。
教科書に疑問を抱かなかれば、いやバブル時は違うやん!と調べたり疑問を持つことも叶いません。
すくなくとも教科書になぜ?も突きつけず受け入れていく姿勢よりなんぼもマシだと思うんですす。
そのなぜ?とか違うのではないか?という疑問を突きつけもっと先に進むためにも。
このような考え方が役にたつと思うわけです。
評価×価値の考え方を軸にして・・
疑ってみませんか?
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今回結局これらの亜種。