投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもいろんな企業の数字を見てみようという習慣でやってますので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。
記事は書き溜めておくためアップ時に最新データとずれてる可能性があります。厳密にやるわけでもなくアバウト判断の練習なのです。
注目銘柄(市場/業種)
東洋製罐グループホールディングス
(東証PR/金属製品)
株価
1337円(人々はずっと長く波に揺られ続けている。)
業績財務と指標とそれに対する分析
今日は分析。2022/4/9に投資勉強会に出てそこで聞いた気になった銘柄を分析。東洋製罐グループホールディングス。包装容器。数字は上記の通り。 業績データは主に四季報CD。最新株価・指標は2022年04月08日に取得。
業績
包装容器中心だけど、鋼板とか機能材料とかも。
業績的には10年複利で売上0.6%BPS2.8%で事実上成長してないとなり、BPSも2008年位から複利とると1%もない程度なので、率直にいって停滞(蓄財もできない)で、現状維持でいっぱいいっぱいの企業となりそう。
とはいえ1998年以降営業赤字もないので安定は安定。たまに純赤字が出てBPS増えてませんね。という感じ。
薄利で、原価率も高く色んな意味で価格競争力があるかというと微妙な感じですね。
だから総じて停滞で現状維持でいっぱいいっぱいの低PBR企業という印象です。
もっとも、この銘柄は高配当株の話題ででたようで配当狙いとすると目先配当利回りも高く、中期経営計画で以下のようなものが出てますし、なんだかんだ安定的な業績の中で狙い目も・・?みたいな視点は持てそうには。
目先は増収増益で「海外子会社において、製缶・製蓋機械や飲料充填品の販売が好調に推移」で増配とかでこの還元視点はなかなかに妙味もあるかもしれません。
財務
前期末、総資産1兆円ほど。
長期に横ばい感ある資産ですね。自己資本比率も一定。有利子負債比率が下がってるので、改善傾向といえば改善傾向ですが。まあ横ばいにより近い改善くらいじゃないでしょうか。
有形固定あたりも横ばいで、これは目先3Qでも似たようなもんですね。
まあですが・・
CF
営業CFは安定的でFCFはわりとでてるというか、投資が増えると赤も出てくるが2012年とかで買収してますね。以下みたいですね。
東洋製缶、米大手を買収 597億円で全株取得: 日本経済新聞
これがないと長期FCFはプラス。あるからマイナスくらいでしょうか程度のCFで余裕自体は。
それで2017年で現金1680億ほどあったのが目先3Qで811億ほど。
2017年以降ずっとFCF以上の財務支出をしてて現金を減らしてきてます。
還元をかなり強化してる感はあります。300億ほど自社株買いしてたり。
この業績停滞感のある中、現金を減らす形での還元強化方針をどうみるか。
当然この傾向が続くなら永続はできないとはなりそうですがさて。
まあ配当分くらいは維持できるかな。たぶんBPS伸びないくらいになりそうですが。
日足週足月足の値動き判断
日足でもみあい
週足でさげてあげっぽい
月足でもみあいだねえ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、年足くらいでみて1990年まで大きく伸びて落ちたけど、おおよそ2000年以降からは、1000-2700のレンジでずっともみ合ってる感じで延々調整してるような。レンジとみると目先1332はわりと低いほうなので2400とか余裕見て2200、2000あたりを目安にレンジ内売買とかは考えられますが。
下はレンジ安値2012年763とか2020年964あたりが基準になりますかね。ここらを見ながら。週足くらいなら上昇感あるので目先安値1290とかを見ながらでも良さそうですね。
ファンダ的には、だいたい製缶、長期に成長感も微妙で低ROE低利益率でBPSも伸ばせている感じでもない現状維持でいっぱいいっぱいの停滞蓄財もできない企業としか。いかにもな低PBR銘柄というところはありそうなところでしたが。
目先は割と好調で、還元強化もありなにげに目先ROEが上がってたりでこの辺をどう考えるか。代償もありそうで還元強化施策も掲げて実際に大幅増配に自社株買いときてますが、現状CF以上の還元をしていて現金が減る方向です。
評価。
PER6のPBR0.4ほどで、配当利回り5.8%とか。
低評価。でPBR0.4ほどは成長を期待されてないレベルではないかとは。目先は調子いいですが、営業利益はともかく純利益レベルではぶれも大きくなかなか安定的に見通すのも。
配当46円を下限としてるのでこれで5%とみたら920円ですね。あるいはBPS3300にROE5%を実力値(過去からは高め)だとEPSは165で配当性向50%とすると配当82円で利回り5%と見込むと株価1640円とか目算はできるけど、5%くらいでBPSも増しないとなるとリターンはやっぱり年5%+ゼロサム分となるので妙味としてはどうだろうかとは。
あるいは業績加速をしてもっと高ROEになり、PBR0.4どころではなくなるとは根拠が持てるのならいいのではないか?とは思うけど、自分だと根拠あるかなあ・・ってなる感じで以上です。
リンク
ヤフー:http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=5901
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=5901
IRBANK:https://irbank.net/5901
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
日記の比較記事は、銘柄スカウターで銘柄比較表 で作ってるのですが、最近豪華版のグラフを貼り出しました。
貼ってみてなぜ今まで貼ってなかった?にはなったんですが豪華版ではわりとよさげなグラフ作成機能があって来週からその記事がでます。
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記事補足してます。