大河の一滴

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信と疑のバランスとそれをつくる物語

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ベネフィットジャパンという銘柄があります。

この会社は俗に言うMVNO・・格安シムの会社ですが、売り方に特色がありモールとかで来店客にアピールし乗り換えてもらうという作戦で、あまりネットに詳しくなく携帯電話を比べたりしないカジュアルユーザー向けに手頃なスマホプランでアピールするなんて感じに(他にもいろいろある)業績が好調な会社であったのですが。

それで見せてる成長性の割にはPERが低めという割安成長株みたいな感じにも見れる銘柄でこれを自分は主力の一角として持ってました。

 

それは2021年10月現在大きく株高してるのですが・・

自分はもう1単元しかもってないという。

 

そんな残念なことになってますが、その反省というか答えの出ない問題と言うか。

それを思い出しながらまとめる信と疑のバランス。

そしてそれをつくる物語の話。

 

ベネフィットジャパンなら自分が減らしていった経緯は以下です。

取引履歴を見ますと・・・

2020年3月に買ってますね。いきなり主力にしてます。わたしエライですね。

理由は「目下絶好調で、PERなども十分許容。地方をターゲットにストック性の高い通信事業で長期見込みも明るいとして」としてますね。

でコロナで株安するなかで損だしとかもしてますが基本保有で、次は2020年12月に半分売ってます。「ドコモのahamo発表でMVNOの競争力低下及び評価低下を警戒して利確」としてます。

そのあと2021年4月に「信用したAIinsideの現引きのため処分」で単元を残し売却。

これのせいですね。ぐぬぬですね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

それでほぼ2020年3月に買うというかなりナイスな買い方をしておいて2021年4月までにほぼ処分し、その後もすくすくのびるというかむしろ売ったあとにすくすく伸びるという売る方はなかなか残念な感じに終わってます。

今は1単元残ってますね。これは利益目的と言うより注目した企業の行く末に注視してたいという理由で残してるところが大きいです。

まあ以上が自分のベネフィットジャパンに対する投資なわけであります。

 

経緯は以上ですが以上のことをもうちょっと抽象化して考えたいと思います。

自分はまずコロナで株安する中でこの会社に手を出してます。

そこにはいわば”信”がありました。

「この会社ならパンデミックも越えて成長・・企業価値をあげてくれるだろう。」

その信はパンデミックで市場や会社が荒れるかもしれない、もっと言うなら他の投資家がPERをもっと下げてくるまたベネフィットジャパンの業績が傷ついて企業価値が下がるという”疑”を上回ったと言えます。

 

自分は疑を上回る信を見たからベネフィットジャパンを買うに至った。

 

そして同年12月で半分ほど売りました。

それは”疑”が侵食してきた結果といえます。

「アハモも出てきてキャリアの料金も下がると脅威になり業績が悪化するかもしれない。あるいはそうみなした他の投資家がもっとPERを下げてくるかもしれない・・」

その”疑”・・会社に対する疑そして他の投資家に対する疑が大きくなる形でそれまであった”信”が揺らいだわけです。

まあ同時に「アハモはベネフィットジャパンのサービスより価格帯が高い。言うほどベネフィットジャパンの顧客とは競合しないだろう」とかも思ってたのでそれまであった”信”を捨てきることはせず半分ほど残すという判断をしたということになります。

 

それで2021年4月は、これはベネフィットジャパンに対する”信”と”疑”というよりは、AIinsideのせいといういわば外部要因な話でも有るんですけど、これもベネフィットジャパンに対する”信”と”疑”もっと違う形ならばまた違う結果があっただろうと思います。

 

・・・・・何がいいたいか?というと投資判断というものはこの”信”と”疑”のバランスによって左右されるのではないか?ということです。

 

あなたの投資判断はなにかを信じ、何かを疑った結果その形になっている。

 

ならばそれをもっと注視して整理するのはどうだろうか?

投資判断をする際に。あるいは見返す際に。

自分は何を信じ疑ったのか?

それを振り返り明らかにする。

 

”信”と”疑”のバランスを明らかにする。

 

その行為が投資を高めると思うです。

「自分は逆風の中成長を維持できるか?を信じきれず

またそのとき市場が投資家がベネフィットジャパンを信じることを信じきれなかった。

その結果かなり量を落としてしまいそれは機会損失につながった。

これは疑いが勝利した結果招いた結果である。

じゃあこのバランスは見直されるべきかもしれない・・・・」

・・・なんて振り返り反省もできるわけです。

 

”信”と”疑”のバランスで投資判断はなされます。

無意識でもそれはされてます。それを意識してなくてもあなたは何かを信じたはずです。何かを疑ったはずです。

それを意識下に引きずり出すべきだと思うんです。

 

あなたは何を信じたのか?

あなたは何を疑ったのか?

それは言語化されるほど明確化されるべきです。

 

あなたの信じたものが信じるに値するか?

あなたが疑ったものが疑うに値するか?

それは振り返り見返されるべきす。

 

そうすればその判断の結果が伴うか?は分からないけどきっとあなたはもう少し判断精度がよくなると思うんです。

さてどうでありましょうか。

まあやったほうがいいと思いますよ。

で、それを繰り返すと浮き彫りになると思うんです。

 

物語。

 

この”信”と”疑”のバランスをみていくと傾向が浮き彫りになると思うんですよね。

 

企業成長を信じられる。

企業成長を信じられない。

利益は信じられない。けど資産は信じられる。

市場やほかの投資家がもっと評価してくれる。そうとは信じられない。

市場の効率性を信じられる。信じられない。

 

それらはあなたに刻まれた物語と言えます。

 

あなたの”信”と”疑”のバランスを作る物語はどういうものなのか?

自分はどういう物語をもっているのか。

 

それは考え把握してもいいと思うんです。

これを抑えることで自分が得手とすること、不得手とすること。それが見えてくると思うんですよね。

さてどうでしょうか。

 

そしてこれはきっと容易に覆せないものでしょう。

企業の成長は信じられないという物語を持ったものがそれを覆し企業は成長するということを信じるようになるのはかなりハードルが高い行為な様に思えます。

ですが、その高いハードルを軽々と越えていく人もいるかもしれません。

それはある意味、その人は自分とは違う物語を信じてると言えます。

 

その人はどんな物語を持っているのだろう?

その人は何を信じ、疑ってるか?

それをみることで今まで届かなかった物語に手が届くかもしれません。

もっと端的に言えば企業を信じられなくて成長株投資は出来なかったのが、企業は成長するという物語を信じることができるようになり成長株投資も出来るようになるかもしれません。

 

もしかしたらそんな真似もできるかもしれないと思うんですよね。

故に自分はときおりは自分の”信”と”疑”のバランスを振り返り、それをつくってるだろう物語にも思慮を巡らせ、そして他の人のそれがどうなってるかも思考を巡らす。

それを整理して考える手段として。

この信と疑のバランスとそれをつくる物語に注意を払っていこうと思ってるわけです。

 

 

あなたは何を信じ疑いますか?

あなたはどのような物語を持ってますか?

 

 

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