大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(9810)日鉄物産/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

日鉄物産とその他

株価

5100円(人々は、時代を作りその後衰退したかに見えたがまだ終わる気はないようだ。。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 9810 7637 7485 2791
企業名 日鉄物産 白銅 岡谷鋼機 大黒天物産
市場 東証一部 東証一部 名証一部 東証一部
業種 卸売 卸売 卸売 小売
時価総額(億) 1647.7 338.0 915.6 914.8
株価 5100 2980 9420 6320
決算期 2021/03 2022/03予 2022/02予 2022/05予
予想売上(億) 20,732.4 520.0 9,000.0 2,227.0
予想営業利益(億) 222.8 34.2 190.0 79.0
営業利益率 1.07% 6.58% 2.11% 3.55%
予想純利益(億) 159.3 24.0 150.0 48.0
売上成長率(年複利/期間) 4.1%/14年 2.3%/15年 0.1%/14年 10.1%/15年
EPS成長率(年複利/期間) 5.6%/14年 2.3%/15年 4.3%/14年 9.4%/15年
BPS成長率(年複利/期間) 14.6%/13年 3.5%/14年 6.2%/13年 12.1%/14年
PER 6.33 14.08 6.04 18.34
PBR 0.63 1.88 0.36 2.08
ROE 10.0% 13.4% 6.0% 11.3%
ROA 1.8% 7.2% 3.0% 6.3%
配当利回り 5.1 3.15 2.44 0.46
配当性向 32.3% 44.4% 14.8% 8.4%
総資産(億) 8834.4 331.2 4972.2 756.4
自己資本(億) 2555.5 178.7 2317.9 413.9
自己資本比率(%) 28.9 54 46.6 54.7
一言感想 蓄財 いちおあげ 停滞蓄財 あげ

 今週は比較。2021/10/24時点でトリガーを満たしている(専門用語)から、比較記事に取り上げたものがないものの中でROEが10%以上ありそうなものから気になったものをチョイスして比較します。トリガーを満たしてる(十分評価が低い)から、それなりに効率的なものを拾うという意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2021年10月26日取得。日鉄物産。日本製鐵系の商社。鉄以外も。比較に鉄系商社っぽい。ゲストに物産仲間の大黒天。

日鉄物産

業績

日本製鉄系の商社。もちおん鉄鋼を中心に扱うが、食料や繊維や産業機械なども扱いわりと総合風。以下セグメント。

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鉄中心だけどいずれにせよ薄利というか、卸が取り寄せて転売の小売業みたいなもんなのでこんなもんかと。

2014年に大きく増収「住金物産株式会社との合併により、前期の連結業績と比較して大幅に変動し、前連結会計年度末残高と当連結会計年度の期首残高との間には連続性がなくなって」ここで新日鉄と住友の合併の影響・・あ、新日鉄住友金属がありそれが合併し新日鉄住金になったあと日本製鉄に改名してるのですがここは新日鉄系の商社ということになりますね。

で、合併して規模が増えてますね。なので2015年くらいからが今と連続性があるということになりそうです。

売上としては停滞感ありますが、新日鉄時代から営業赤字などはなく薄利ながらもずっとBPSくらいは伸ばせてます。2015年から複利とっても8%ほど出てます。なかなか優秀なのではないかと。

停滞だが蓄財でその蓄財ペースはなかなか速いみたいな。

1Qで絶好調感ある感じで上方しながら通過してますね。「鉄鋼事業におきましては、国内鋼材需要は製造業向け等で改善し、鋼材価格も輸出鋼材を中心に上昇」上方理由も足元の業績とか言うくらいでスタンスとしては説明するタイプではなさそうです。

でもまあ好調ですね。

 

財務

2014年以降普通に資産増、自己資本比率などは上昇が止まってますのでここらでいいということかもしれません。

あまり中身見る気も起きないくらい安定感感じます。薄利だけど安定。堅調な卸にはおおめ。

 

CF

営業CFはプラスだったりマイナスだったり。これは卸あるある。

で、投資して長期にFCFはギリギリプラスくらいかなあと厳しそうに見えましたが、

2019年に大型投資。「三井物産グループからの事業譲受に加え、建材薄板分野を主力とする日本鐵板株式会社の株式を取得し、子会社化」で大きく支出があるのでこれをのぞくと長期のFCFもわりと出てますね。

こういう動きもあるようです。

日鉄物産と三井物産、繊維事業統合で契約締結: 日本経済新聞

日鉄物産は繊維を手放すみたいだけど、新会社で出資は半分なので事実上あまり変わらないかも。以下みたいなのもみてわりと現在再編の動きもあるようです。

 

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で、再編の影響もあって順調ですね。

配当は利益並感あります。減配もしてますね。

白銅

業績

こういう商社。

・標準在庫品・取寄せ品(アルミニウム、伸銅、ステンレス、普通鋼・特殊鋼、チタン、プラスチック、工具)

・特注品(航空宇宙規格材料、特注モールドベース、アルミニウム押出型材、特注金型部品、鋳造品・鍛造製品、機械加工品の受託)

3Dプリンター(金属3Dプリンター造形受託サービス)

 

まあゆるく増収感はありますね。リーマン前のピークより目先のほうが売上出てますし。でも、リーマンあたりで普通に減益で赤字までいってますし、その他も減収や減益はわりとあるので毎年増収増益するようなものではないと。

ただ、2010年の赤字もほぼBPSを毀損するに至らずその他もだいたい利益がでてBPSくらいは伸ばせているという安定性。このあたりは売れなくても商品を仕入れなきゃいいだけで被害が抑えられる卸の強さ出てると思います。

そんなわけで成長はないわけじゃないけどやはり停滞蓄財の部類ではないかと。ここ10年ほどならBPS5%程度以上は出てそうです。

1Qで好調。相当好調ですね。上方入ってます。理由は好調としか書いてないが故に好調っぽいですね。前年比は前期が冴えないからというところもあるけど四半期成績もあまり過去にない水準。反動もありそうだし、そもそもシクリカルなところもありますが。

 

財務

蓄財という感じ。借り入れもなく自己資本比率も比較的高いですね。

あまり中身見る気も。

 

CF

営業CF安定。FCFも出てますね。ただ配当は利益並。減配もしてますね。

 

岡谷鋼機

業績

名古屋では名門らしい。歴史は350年だとHPで言ってますね。

セグメント。バランスいい。薄利なのは卸だからね。しかたないね。

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長期に地味な成長。まあでも売上0.1%/14年とかですので停滞ですね。

BPSは右肩傾向。蓄財ですね。ただ長期にROEが低下傾向です。溜め込み過ぎかもしれない。原価率販管費などは同じ調子に見えます。

四半期も見る必要ない気もしますが見ると今期1Qは好調ですね。ですが前期が悪かったせいもありそうで、もっと長く見るとちょい好調くらいでやっぱり言うほど見る必要もないかなって感じ。通常運転。

 

財務

蓄財という感じ。自己資本比率も改善が続いてますね。

BPS増。現金維持くらい。言うほどためてないかも。ですが有価証券あたりは増える傾向ですね。ためてますね。有価証券>借り入れで財務は事実上きれいですね。

 

CF

長期にはFCFプラス。配当成功低めも減配はできる限りしない方針感。すごく減益するとちょっとしてる。

ためこみ具合見ると大盤振る舞いはできそうですね。する雰囲気ない気はします。

 

日足週足月足の値動き判断

日足であげっぽい
週足でさげてあげっぽい
月足であげてさげて・・?
確認。

評価・売買判断

日鉄物産

テクニカル的には、長期にはまず2018年までの株高で7050まで。シクリカル系にはよくありますね。以降おちてコロナ以後もおちて2020年11月に安値2933をつけて上昇の流れ。週足レベルでは順調の株高で4720とかをみながら目先の上昇に乗り長期の上昇を継続するシナリオを狙う感じでしょうか。それを諦めるラインがだから底4720とか。


ファンダ的には、製鉄系商社。再編とかもあり好調感ありますが総合してやはり停滞蓄財の部類じゃないですかね。ただし蓄財スピードはそこそこ高め。堅調だと思います。

シクリカル味はあるし減配はありえるししてますね。ただ薄利も利益は安定してるので大きな減配の可能性自体は低いようには思えます。

評価。

PER6のPBR0.6。目先の好調っぷりからは評価低い気もするけど、付加価値の低い卸ということもありこんなもんですかね?PBRでみてよくある水準ですね。上も下も。

ただ好調で配当も出てるので高配当利回りでここで株価水準決まってそうですね。配当は利益並みなのでここを軸にしてやすいとするのも難しく。これでも言うほど安くはないと見ておくべきか。とはいえ好調が続きさらなる増配でもっと株高。普通にありえるシナリオのようには思えますが。

 

白銅

これも停滞蓄財に類する堅調な商社という印象。目先の好調感はつきぬきてるところは。これをどう考えるか。

あと細かいものをたくさん売ってそうで営業CFが安定的で資金繰りが楽そう。有利子負債もなく自己資本比率も高め。このへんで蓄財がより楽そうには。

評価。

PER14のPBR1.9とか。状態はいいし目先は絶好調感あります。目先ROEも過去ないくらい好調と言えます。ただ評価は高いというか状態に見合う評価がすでにされてるようには。PBRで1.8は過去あまりないくらいです。PBR0.7台くらいはあります。もともと専門商社として高め目の評価出てますがそれにしても目先は高評価だとは思ってたほうが。好調なので評価される理由もあるのでそのへんをどう考えるか。ただ評価される理由がなくなるのなら・・わかりますね?

 

岡谷鋼機

蓄財が進む地方名門商社。溜め込み感ありますが堅実と安定性とかと裏表。好みの人はいるかも知れない。

評価。

PBR0.3台極めて低評価。安定で変化に乏しくもっとも評価が低くなる部類なところが有るから仕方ない。って思ったけど岡谷鋼機としてもわりと低い方みたいでのんびり持ってればいつのまにか報われてるなんてことはあるかもしれない。あと優待。お米。単元がクソ高いから利回りは低そうだけど。

 

大黒天物産

ディスカウント系食品スーパー。売上10.1%/15年のEPS9.4%/15年のBPS12.1%/14年の複利成長はスーパーとしては屈指じゃないでしょうかね。

有利子負債の水準も比較少なめであまり財務にリスクに負わないで成長しているっぽく。

FCFは2015〜2019はマイナス。つまり投資先行でしたが2020年以降債務返済にまわってますね。目先はギアは抑えた感じでしょうか。前期好調もあったと思いますが目先1Qで減収減益ですね。計画も減益。

とまあ高成長が続いてきたけど目先踊り場感はあります。どう考えるかですね。

PER18ほどはスーパーとしては高評価な部類かも。大黒天物産としてもまだ下もありそうではあるけど、もう上よりは下の方が小さいくらいの評価には。成長鈍化の可能性も踏まえて考えどころかも。

 

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

休みだけど記事作ってた。

で、日鉄物産は上方はいったようですね。記事未反映だけど事前に書き溜めておくスタイルなので許して。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

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