よく個人投資家と機関投資家は比較されます
それで個人は機関投資家には勝てないとかいや、個人の方が有利だとか色々言われますが、その中でこれを整理してみようかなって話。
整理して・・・これを考えるのがいいよね?って話。
まあなので自分の意見は以下ですが、自分としては個人がこれこれで有利だ。機関はこれこれで有利だってのはどっちでもいいかと。
どっちでもよくないのはその先ですかね。
・・そんな話。
ざっくりこの話における流派は二つでしょう。
即ち大枠で
機関投資家が有利、個人投資家は機関投資家には敵わない。:機関投資家派
個人投資家が有利、個人の方が自由でその分個人が有利である。:個人投資家派
・・かな?って思います。
それでよくある論旨展開は、
機関投資家派は機関投資家は情報ツールなどですごくいいものを使っていてまた資金量などに多いから有利だっていう説などですかね?
個人投資家派は、投資で機関投資家が負う制約がないことを理由としてることが多そうですね。
以下なんて代表的な例と思います。
https://6suke.com/2020/09/09/individual-investor/
ここでろくすけさんがおっしゃっるに・・
個人投資家の3つの強みは、
・流動性を気にすることなく、小型株にも投資できる。
・他の投資家や指標と比較する必要がない。
・ターム(期間)がない。
と、自分もこれには同意するところですがともかくこの問題を考えるには、双方の言ってることを比較しどちらを重く見て考えるのがいいと思うんです。
それで自分は個人投資家寄りですね。
なので個人投資家寄りの意見だよとは置いといて、自分の思考をなぞるなら・・
個人投資家が投資で有利として、その根拠の大半は・・
投資での説明義務や結果責任の及ぶ範囲がその人大きくても家族くらいまでである。
ろくすけさんが挙げられてることもだいたいこれに起因するものとは思うところです。
小型株に行けないのも、他と比較する必要が生じるのも、期間で区切って結果を出さなきゃいけないのも、その説明義務や結果責任が及ぶ範囲が広いからとは言えそうです。
まあ小型に行けないのは資金量と流動性・・でもあるというか株価動かして買えないのはやはり責任範囲の広さ故とはみなせる部分でもあるので。
顧客が知らない小型株は説明も面倒だし納得もしないから小型株を買うのは難しい。
上司がインデックスファンドより上でないと納得しないためインデックスと比較し上であることを示す必要も出てくる。
投資は実際10年後に成果出てれば問題ないと言えるけど、5年間まるで成果がないとか顧客も上司も許してくれない。
とかとかとか。
自分はこの説明義務と結果責任の広さからくる制約はかなりのハンデになりそうだって考えてます。
また、これが本質であるならその他にもこの説明義務と結果責任の範囲の広さが生むメリットデメリットが出てくるはずです。おそらくデメリットが多そうですが。
それを想像すると高度なツールによる上乗せを踏まえても機関投資家はきっついんじゃないかなあ。くらいのバランスですね。
また最近は個人の使える投資ツールもかなり進化してる感はあります。この点からもアドバンテージは小さくなってるんじゃないかな?
あとは資金量ですね。
これは過去の記事でまとめてます。
総合的には、自分は基本的には資金量大きい方が不利だろうと考えてますね。絶対額でなくて比率パフォーマンスであるなら。実際機関投資家くらいなら資金量は相当大きそうでこれは流動性の制約をかなり受けそうです。
なので自分はこの個人の戦略は個人の説明義務と結果責任の範囲の小ささを意識してそれを活かした戦略を立てるのがいいんじゃないかと思うところですね。
でもこの考えには異論もあるかもしれない
個人の方がレベルが低そうだ。とか、いや実際個人の成績悪いでしょ?とか。そう思われる方いそうです。
自分の意見はそりゃそうでしょう。になりますね。
機関はいわばそれを仕事にされてるプロの集団です。一人残らず専門の知識をつけてるだろう(きっとね・・つけてるんじゃないかな。・・つけてると願いたいねえ。
それに対して個人投資家はプロ顔負けの知識や経験を持つ人から、YouTube動画一本見たよ?なんて人もいるし、何も勉強してないし銀行から営業きて言われるままにお願いしただけだよ?なんて人も多いでしょうね。
漁師の集団と日曜に葛西臨海公園で釣りしてた人で釣り競争したら漁師勝つに決まってるじゃん。
でもそれは、漁師が魚群探知機を用いてるわけでも大きい船を持ってるからではなく、漁師が普段から釣りしてまた釣りの勉強もして釣りの能力が高いからだよね。魚群探知機と船を取り上げて漁師同士のコミュニケーション封じても相手が日曜の葛西臨海公園なら圧勝すると思うよ?
機関が強いのはそれは機関は本職が故に能力が高い者が扱ってるのに対して、個人が玉石混合というか石ばっかで平均的には能力が劣ってる者が多いからに決まってるじゃんって感じです。わたし的には。
ツールと資金力と説明義務と結果責任を取り上げた機関のプロ集団がいたら、それらを取り上げられてない集団に圧勝すると思ってます。
個人的にはするに決まってるくらい。
かもめからは以上です。
でもどちらが有利不利だって話はどうでもいいんですよ?
まあ今回はそれを考えてみて上でああは言いましたし、ここまで言いましたけどね。
でも結論自体はどうでもいいと思ってます。
なんでかというと、仮に個人投資家は不利です。ってなったとき機関投資家になれないですからね?
デメリットも解消するも機関投資家用の高額なツールの使用は難しいし資金が少ないのはもっとどうしようありません。
ここで言いたいのは、自らの強みと弱みを考えましょう。理解しましょう。そしてそれに沿ったやり方を考えましょうってことですね。
そういったことを考える機会としてこの問題を捉えたらいかがだろうか?という話です。
たとえば、投資では制約になりそうな説明責任は大きく捉えたって家族にしかない。それは機関投資家にない強みであると考えたなら、そこでブログなどで投資成績を出すのはやめようか?みたいな発想にもなるわけです。
これは一つの例ですが、たとえば自分がブログやTwitterで保有銘柄投資成績を基本出さない
ようにしてるのは、実際この無用に説明責任をかぶることになっていらない足枷を自らつけるなんてことを避けようってのが一つの理由です。
もちろんこれは公開するメリットもありそうですので(たとえば銘柄情報が集まって来るとか)正解は人それぞれだと思います。
ピンときてないかもしれないですが
もし、機関が素晴らしいツールで有利だって考えるなら、じゃあ少しでもツールを工夫して使おうとかそもそもツールに頼らない方法を模索しようとかあって然るべきだし、個人は期間に区切りがないのが有利だよね!って思うなら不必要に期間を区切ってないか?って思考が進んで然るべきです。
そこで進む思考は個人がどうとか機関がどうとかより遥かにあなたにとって価値があるでしょう。
そう言ってるわけです。
・・と、話がずれましたが。
実際機関と個人がどっちなどはどうでもいい、だって代われないのだからなんだけど、比較考えることによって強み弱みが整理されそれによって投資がより洗練される機会にはなる。
と、思ってるわけです。
そんな感じで今回はまとめた次第です。
今後も何かの機会に強みとか弱みは考えて自らの投資をよりいいものにしたいものだと思うわけです。
あなたの強み、弱みはなんですか?
それを考え知ってそれであなたは投資をどう変えていきますか?