投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。
比較銘柄
大同メタル工業とその他
株価
610円(人々は、叩きのめされてきたが、反撃の意思は見せ始めている。)
各企業の数字と比較しての感想
コード | 7245 | 5192 | 7254 | 5486 |
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企業名 | 大同メタル工業 | 三ツ星ベルト | ユニバンス | 日立金属 |
市場 | 東証一部 | 東証一部 | 東証二部 | 東証一部 |
業種 | 輸送用機器 | ゴム製品 | 輸送用機器 | 鉄鋼 |
時価総額(億) | 289.9 | 607.1 | 92.4 | 7741.7 |
株価 | 610 | 1862 | 395 | 1805 |
決算期 | 2021/03予 | 2021/03予 | 2021/03予 | 2021/03予 I |
予想売上(億) | 830.0 | 630.0 | 450.0 | 7,500.0 |
予想営業利益(億) | 0.3 | 45.0 | (7.0) | (100.0) |
営業利益率 | 0.04% | 7.14% | -1.56% | -1.33% |
予想純利益(億) | (11.5) | 35.0 | (15.0) | (460.0) |
売上成長率(年複利/期間) | 1.9%/14年 | -1%/14年 | -3.6%/14年 | 1.1%/14年 |
EPS成長率(年複利/期間) | 7.4%/14年 | -0.5%/14年 | #NUM! | #NUM! |
BPS成長率(年複利/期間) | 3.2%/13年 | 3.1%/13年 | -2.6%/13年 | 6.7%/13年 |
PER | -25.21 | 15.47 | -6.16 | -16.83 |
PBR | 0.55 | 0.73 | 0.57 | 1.62 |
ROE | -2.2% | 4.7% | -9.3% | -9.6% |
ROA | -0.7% | 3.5% | -3.5% | -4.7% |
配当利回り | 3.28 | 2.9 | 0.51 | - |
配当性向 | -80.5% | 44.9% | -2.8% | #VALUE! |
総資産(億) | 1595.4 | 1011.5 | 423.0 | 9777.7 |
自己資本(億) | 559.9 | 719.5 | 156.4 | 5203.1 |
自己資本比率(%) | 35.1 | 71.1 | 37 | 53.2 |
一言感想 | 停滞蓄財 | 停滞 | 衰退 | 停滞から後退 |
今週は比較。銘柄スカウタースクリーニングで10年売上利益成長率5%以上かつPBR0.7以下で抽出(該当60銘柄)したものから気になったものをチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2021年03月29日取得。大同メタル工業。軸受けメタル首位。比較に自動車部品っぽい。ゲストに材料になる鉄を作ってる日立金属。
大同メタル工業
業績
すべり軸受メーカー。
と言われても。以下みたいなの。
セグメント。だいたい自動車でそれもエンジン部品という印象。
長期に成長傾向あるね。2019年までは売上伸びてる。それ以降減収傾向。利益に関しては2012年とかにピークがあり利益率が落ちる形で足踏みか後退の印象。内訳として元々原価率は高めな水準で2011年で70%くらいで、目先74%台まで増えてるね。これは増収しながら原価率を上げてきたってことで、元々原価率は高いし部品ということで下請けということもありコスト圧力に逆らえない程度の競争優位性な疑いがありますね。
BPSくらいは伸ばせてます。そんな中でコロナで3Q減収で赤字。通期では営業黒字としてますがギリギリ赤字じゃない程度だし純赤字だしでコスト圧力に負けてギリギリでやってたけどちょっと売上減るとすぐ赤字くらいな印象ですね。
・・とはいえ赤字ですがBPSを大きく減らす水準ではなくその意味では現状維持。自動車産業が回復し盛り上がるなら恩恵あるかもねくらいでしょうか。
財務
財務はあまりよくない。自己資本比率あたりで低い水準で有利子負債水準も高め。
2017年までは資産を伸ばしてましたがそれ以降は総資産は横ばいで有利子負債もすこし減らしてますね。2017年以降は有形固定が増えてないのでこのへんで投資を抑えたって感じですね。・・な感じにも見えますが後述。
あとは有利子負債の大きさと手持ち現金とかみるとわりと財務は重そうでしんどそうな感じですね。
CF
営業CFは出てるのですが、上で固定資産が減ってて投資を抑えてると思ったのですが設備投資はあまり変わらない感じですね。で、なぜ固定資産がへるというなら減損かけてますね。投資して固定資産を買ったけど見込んだ通りに結果が出ずこの投資は失敗しましたと損にした。
それで営業CFと設備投資を比較するとあまり余裕がなくFCF出てるのは資産売却とかでこうなるとFCFも出てるのか怪しいところで還元は強めてるけど大丈夫?とは思うところです。まあ、いらない資産を売って筋肉質化が進んでるという可能性もありますが。
利益率下がる傾向で目先赤ですが。
三ツ星ベルト
業績
こんなの。いろいろあるけど80%以上ベルトで上の3つで8割。利益は9割以上のベルト屋。ベルト屋だと言ってるしそこらはそのとおり。
大枠で増収したら増益して減収したら減益するって印象の業績推移。リーマンあたりに2010年くらいまで押し込まて大幅減益。2011年には早々に復帰しわりと高い利益率を維持してて技術力とか価格競争力はほどほどありそうな感じ。赤字もないようだし。
そんな感じでそこそこ優秀な部品メーカーって印象。
ただ成長性はどうか。長期に成長してる感じでもない。BPSくらいは伸ばしてる。というわけで大きくは停滞蓄財。あと気になるのは2018年くらいからはROEが減る傾向。溜め込み過ぎの懸念はありますね。
そんな中で2020、2021と減収で目先は後退という感じですね。普通に利益出てますし上方も来てそのへんをどう考えるかですかね。
過去からの傾向からすると増収すると増益に向かいそうですが。
財務
長期に財務改善。自己資本比率はあがってるし借り入れは返してるしBPSなら右肩感ですね。現金くらいも右肩に近いですね。
他に あまり細かく見る意味もそれほどないと思えるくらいは堅調って印象。
CF
営業CF安定で投資してFCF常に出てる感じですね。
近年は現金積んでる感。
還元は増配傾向ですね。あとROEを気にしてるかは知らないけど自社株買いも入ってますね。
ユニバンス
業績
こういうの。
長期に売上伸びてる感じでもなく、基本薄利でリーマン当たりと目先赤字とかで長期にBPSも伸ばせてないという感じで立場弱そうな下請けという印象です。
コロナで逆風はそうでしょうけど計画で450億の売上ならリーマン以下の水準で本質的には危機となりそう。またリーマン前のピークにも売上が及んでなくやはりだから成長性もないですね。
まあ目先上方は飛んできてますが、赤字幅縮小くらいのだね。
と、わりと状況が悪いですが株価は2011年以降の高値にすっ飛んだようですね。復活のシナリオを折込に行ったという印象。復活すると思えないなら触る局面ではないとは思います。
財務
財務はわるい。そして現状維持でいっぱいいっぱいという印象。
総資産横ばい純資産は伸びない・・というより目先は減ってるね。
CF
さすがに営業CFはプラスになりそう。も、設備投資は必要で投資するとFCFは殆ど出ないという感じか。ある意味ボランティアみたいなことしてる会社。手間ひまかけて向上も立てて運営して儲からない程度にお金をもらってるという。
配当はいちおう出してますが。赤字もでたので無配になるかもというか減配はしてますね。
日足週足月足の値動き判断
日足であげ
週足でさげて反転か調整か
月足でさげ
確認。
評価・売買判断
大同メタル工業
テクニカル的には、目先上げてきてますが週足では調整感もあり月足だと2018年以降下落が続いているという感じ。コロナから去年末までの450円台が長期の底で大トレンドが転換してる可能性を見るか見ないか。やはりコロナの底の454を見ながら652とか811を破っていくか?みたいな視点じゃないでしょうか。底は535あたりでもいいかもね。
ファンダ的には、増収の中原価率が上がっていて、あまり価格競争力がなさそうな気がするのと、2020年は減収に転じ今期は赤字もちらつくとなかなか冴えない。
営業CFからするとかなり余裕もなく設備投資をしてるも減損切ってる感じで固定資産は増えず投資もうまく収益性の向上に結びついてる感じでもなく、有利子負債なども重く財務も余裕があるようにも見えず資金繰りも厳しくなる可能性も結構ありそうな?
端的には状態いいようには見えませんし、また良化よりは悪化感ある。
自動車業界が盛り上がるなどの根拠があるとかじゃないとひとまず触れたくはないくらいかなあという印象。
評価。
PBR0.5ほどは状態も踏まえても安いとか評価低いとかは感じない水準。とはいえ、大同メタルとしてはわりと低い水準でこんなもんみたいなところはあるかもしれない。だから自動車産業が盛り上がりこの会社にも恩恵があると見込むならなしではないとは思います。考え方しだいですね。
技術力があるのかないのか利益は安定してて、財務も余裕がありCFも問題がない安定蓄財企業。ただ成長性はないと見るべきか。そしてさすがにシクリカルとなりそうで目先業績後退。業績がどこで反転するか?はポイントになるかもしれない。あとはBPS増ペースなどはそんなに早くもないのでそこをどう考えるか。・・ただ還元はわりと熱心にも見えて増配傾向でもありまた自社株買いもわりとしています。・・という感じに安定した業績から蓄財しながら還元する企業。
評価。
PBR0.7ほどは目先後退も踏まえても高くは見えない・・けど安いって感じでもないかなあとみると、三ツ星ベルトとしても上も下もあるような水準でうーんこういうのはフェアバリューではないでしょうか。配当とかもらいながら盛り上がるようなら売るとかベルトがたくさん売れるとエスパーできてるなら選択肢には十分なるとは思いますけどね。上のメタルよりはマシとは思います。
ユニバンス
基本的に収益性は低く薄利で厳しくなると赤字。そして目先は赤字。財務CFも現状維持で一杯感でBPSも増やせてないというか目先は減ってます。
と、なんとか死なずに生きてますくらいに見えます。
評価。
極めて安ければ。あるいは著しい状態良化が見られるなら。
現状のPBR0.6ほどは高く見えます。低いほうはPBR0.3切もちらちらしてますね。ちなみにPBR0.3でも自分だと手を出したくないくらい。
あとはユニバンス大復活のシナリオが見えてればいいのですしかりにROE10%とか出るならPBR0.6とかでも妙味もあるかもとか思いますが現状の状態のままだと厳しいという他。
日立金属
目先赤字でそんなのがPBR1.6とか日本製鐵あたりのPBRからダブルスコア以上つけてるのはなんとも違和感なんて感じにもなるかもしれないけど、
ROEあたりの過去のピークは2015年の15%ほどとか営業利益率10%近くとかは日本製鐵とかよりかなり上の数字で、実際そこくらいはPBR1.6とか1.7とかの水準だったようで、端的にはそこくらいの絶好調の姿を織り込んでるとは見れそう。実際そうなるならBPSあたりは今より増えそうでその分くらいはリターンも見込めると考えるのもありかもしれない。
まあ、目先は赤字でROE15%でもなくマイナスだし営業利益率もマイナスなんですが。
あとは長期に財務改善。鉄鋼なんて設備産業で借り入れまみれでひーひーって印象だけどここはそうでもなく。電炉メーカーだからかな?って目先3Qも大枠財務悪化も進んでる様子もなく。ということで高炉メーカーより高い評価に置かれるのも解せる。
FCFも出てるかんじでこのへんは高炉メーカーとまた景色が違いそうですね。あ、BPSくらいは長期に右肩感も。目先は赤字ですけどね。
状態は赤字のわりに悪くもないようにみえますが、安いか言われるとどうでしょうね。というかコロナ以後で上がってますしね。
参考データリンク
銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html
株プラス:https://kabu.plus
IRBANK:https://irbank.net/
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにねえぞ。
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記事補足してます。
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