大河の一滴

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投資と投機

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投資と投機を何を持って区別するか?

みたいな話があります。

それってどう分ければいいんだろう?みたいなことを考えてみるという話。

正しく概念とか定義の話なので興味ない方はスルーでいいんじゃないかな。

自分はこういう事をしっかり整理してたほうが物事をスマートに整理して捉えられると思うところで有益だと思ってるけど。

 以下みたいな記事もあるけど、そんな投資と投機の話・・にみえてもうちょっと大きく捉えてもいいかもね?という話。

 

 

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

投資と投機の違いとはなんでしょう?

まずはWikipediaでも見てみましょうか。

そこでは投資は・・・

投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる。

どのような形態の投資も、不確実性(リスク)が伴う。一般に、投資による期待収益率が高い場合、不確実性も高まる。この一般則に反する取引が可能な場合、裁定取引が行われ、収益率の低下またはリスクの増大が起こる。

 

また投機は・・・

投機(とうき)とは、短期的な価格変動の目論見から、利益を得ようとする行為。もともとは禅の仏教用語であり、師弟の心機が投合することを言う。投機を表す英語: Speculationには、思索・推測の意味が含まれている。

マネーゲーム(money game)の一種とも言われ、ギャンブルに含まれる場合がある。

 

だそうです。

まあこれはWikipedia(誰か見知らぬ編集者)はそう言ってるよって話ですね。

 

またいろいろ話を聞いてると何個か意見派閥がある感じですね。

めぼしい派閥は以下でしょうか?

 

「投資とは詳細な分析に基づいて行うものであり、元本を保全して適切なリターンを上げることと定義する。この条件を満たさないものを投機と呼ぶ」

とか言う派閥、グレアムが提唱した区別です。

これを採用する方は多いですね。長いので定義Aと呼びましょうか。

 

もう一つはなんかしらで期待値を測り・・

期待値がプラスなものは投資、期待値プラスでないまたはわからないものは投機みたいな定義ですね。

定義Bとしましょうか。有名投資家さんのDAIBOUCHOUさんなども採用されているようです。

 

ちなみに自分はこれらと違う定義Cを採用してますね。

その定義Cは後述しますが。

区別するとするなら区別できないといけないと思うんです。

こういうものが投資。

こういうものが投機。

としなくてもいいけど定義するならあることを投資か投機と区別できないならそれ区別する意味ないよね?と思うんです。

ていうか定義としてはポンコツだよね?だって区別できないんだから。

 その定義が定義としてポンコツじゃなく妥当かどうか考えてみてもいいと思うんだ。

 

そこでいくつか例を出して実際考えてみようと思うんです。

例えば以下なんかどうだろう?

 

2017年に草コインを買って大儲けした。大儲けした人は詳細な分析に基づいて高いリターンが期待でき、つまりは高い期待値があると見込んだからそうしたと言っている。

 

サンバイオを買って損した。いろんな情報集めすごい薬の開発は成功する可能性が高いと見込みそうならば大きく業績向上する可能性が高いとして買っていた。見込みが外れたときのことも考え投資資金の10%までとした。


よくわからないけどなんかの理屈で万馬券があたった。当てたその人は期待値プラスだとしたから買ったと言ってる。

 

イーブックの決算で業績が急上昇すると見込み、そうなればすごく買われて大きく株価上昇すると見込み決算前に仕込んだけど、見込んだ通りの決算が出ず逆にストップ安まで売られた。そうした人はこれが期待値がすごく高いケースだったと考えてる。

 

ある日経225銘柄で週足と日足の移動平均線ゴールデンクロスするとき買い3ヶ月持つとプラスになるというデータを10000のケースで検証し得たので今回それを買って損切に終わった。

 

ある日経225銘柄で週足と日足の移動平均線ゴールデンクロスするとき買い3ヶ月持つとプラスになるというデータを10のケースで検証し得たので今回それを買って利確に終わった。

 

Twitterのそのアカウントが持っていた銘柄は過去にはみな株価をあげているのを確認し、Twitterを監視し出た銘柄を購入し30%の利益を得て利確した。

 

さてどうなのでしょう?

これらが定義Aもしくは定義Bに照らして投資であるか投機であるか考えて欲しいんだ。

 

どうであろうか?

一部のものは各定義に照らし合わせこれは投資であるとか投機であるとか判断できるかもね。

例えばサンバイオのケースは定義Aに照らし合わせれば投資じゃない?いやだって詳細な分析したんでしょ?で、投資資金を限定し元本の保全も試みた。

投資じゃない?いや、それは投機だという人もいるかもしれないけど自分はこれを定義Aに照らし合わせるなら投資と判断するしかないです。

 

他にもイーブックの例を定義Bに照らし合わせるなら自分は投機です。なぜなら期待値が計測不能なように思えるから。でもこれはこれは期待値プラスの行為で投資だと主張する人もいるだろうね。

 

つまり人によって答えが違うことがかなり発生するはずなんだ。

定義Aでも定義Bでも。

 

詳細な分析でも期待値がプラスでなんか儲かりそうでもいいけど、それがホントにそうであるかわかるものなのか?

もっと言えば誰が見てもそうなると言えるほど見えるものだったり確かなものであるのか?

という問題が出てくると思います。

つまりこの定義A,Bでは投資と投機をちゃんと区別できないケースがあまりに多くなりそうだと思うんです。

 

確かでないものを基準にしてるから。

それがホントに詳細な分析であるのか?期待値がプラスであるのか?

それは多くのケースで見えない、わからない、人によって答えが違う(もしかしたら同じ人でも違う答えになるかもしれない)ものであるように思えるのです。

見えないものを基準とするならそれは人によって答えが違うものになるというかおそらくみな主観で違う答えをだすでしょう。

 

思います。それって定義としてはポンコツじゃね? 

いろんなことをちゃんと区別できないからです。

 

あとこれは怒る人いるかもしれないけど、定義Aだけどさ。

グレアムはそう言ったのかもしれないけどさ、僕でも僕らでもいいけどその判断基準を採用しなきゃいけない理由ってなにかある?
それに疑問を呈してはいけない理由ってあるの?

 

ないと思うんですよね。

ならば僕らはよりよいと思う区別の仕方があると思うならその方法に乗り換えることができるのではないでしょうか?

 

そう定義Cだったね。

自分はこのように思ってたので、うんうん考えてこんな分け方がいいかなあって思って採用した定義があります。

 

その資産から産み出される富で利益を期待する行為が投資。

他の参加者のお金を原資としてその誰かに売ることで利益を期待する行為が投機。

 

です。

もっというなら、投資ならBSの固定資産に計上される行為で、PERPBRじゃなくEPSBPSの向上に期待する行為で、それを売らなくても利益が出る行為で資産が産み出す利益が自分のポケットに突っ込まれることを期待する行為だね。

 

ついでに投資は高等で投機はより下等ってルールはないですね。

投資は期待値プラスで投機はマイナスってルールもないし分析しない投資もあるだろうし分析しまくりの投機もあるだろうし、儲からない投資だって儲かる投機だってあるんじゃないかな。

 

自分は考えた末にこのようなルールを採用しました。定義Cです。

 

これに照らすなら

草コインと日経225とTwitterアカウントと万馬券は投機で、サンバイオとイーブックはもうちょっと中身見ないと判断難しいね。

サンバイオとイーブックのEPS向上を期待し、結果がでるまで待つ気もあるなら投資、そうではなく業績向上するだろうからの株高を見たら売りつける気でいるなら投機だよ。

仮にサンバイオをEPS向上狙いで買ってあまりに株高したので売ったなら、投資狙いで入ったけど投機にしてイグジットしただよ。

 

もっと言うならなにか株高で売ったらEPS向上は投資の成果、PER向上は投機の成果と解釈してるね。自分の採用する定義は投資と投機は時にはというよりかなり混じり合うね。だから自分は投資家でもあり投機家でもあるよ。

でも売ったのは企業価値向上を材料としてぜんぶ投機したでもいいっちゃあいいです。もう投機家でもいいよ。もう。

自分はそれを誰がどう呼ぼうと関係なく自分の中でスマートに事象を把握し思考を進められるならもうなんでもいいです。

世界のすべての人がどう呼ぼうと自分は自分が違和感なく思考できる定義を採用します。

それくらい。

 

そんな感じですが

他人の意見と相違もでるだろうことも少しはあるでしょうが、この定義Cは自分は世の中の数ある事象をわりと迷わず区別できるものかな?とか感じてます。

その意味で自分がしたことすること狙ってることもこの部分は投資でこの部分は投機だよねって確認することもできてます。

個人的には有益だと思ってるんですけどね。

 

でも別にこの定義を採用する必要はないと思うんだ。

もっといい定義もあるかもしれないからね。

いや定義CじゃなくAとかBの方がしっくり来て使いやすいと思う人もいるでしょうし、定義自体を必要としない人もいるでしょう。

 

自分にあったものを選択するのがいいと思うんだ。

投資と投機でもいいし、もっと他の色んなものでも。

僕らはよりよいと思う区別の仕方があると思うならその方法に乗り換えることができるのだから。

 

 

あなたはそれをどのように区別しますか?

もっといい区別の仕方もあると思いませんか?

 

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