大河の一滴

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(4082)第一稀元素化学工業/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。各データは12年12月6日取得。

比較銘柄

第一稀元素化学工業とその他

株価

883円(人々は、大波に揉まれながらも先に進んでいるようであまり進めてない。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 4082 9845 4189 2215
企業名 第一稀元素化学工業

パーカー

コーポレーション

KHネオケム 第一屋製パン
市場 東証一部 東証二部 東証一部 東証一部
業種 化学 化学 化学 食料品
時価総額(億) 215.5 146.6 896.9 69.3
株価 883 547 2422 1000
決算期 2020/03予 2020/03予 2019/12予 2019/12予
予想売上(億) 278.0 510.0 990.0 251.0
予想営業利益(億) 36.0 37.5 105.0 (0.5)
営業利益率 12.95% 7.35% 10.61% -0.20%
予想純利益(億) 24.0 26.0 74.0 0.1
EPS成長率(年複利/期間) 8.3%/13年 4.3%/13年 23.2%/5年 #NUM!
BPS成長率(年複利/期間) 8.1%/12年 5.9%/12年 12.6%/4年 0%/11年
PER 8.91 5.41 12.10 694.44
PBR 0.76 0.48 2.27 0.81
ROE 8.5% 8.9% 18.8% 0.1%
ROA 5.2% 5.1% 7.8% 0.1%
配当利回り 2.27 2.38 2.48 0
配当性向 20.2% 12.9% 30.0% 0.0%
総資産(億) 457.7 514.5 945.3 194.7
自己資本(億) 272.1 287.6 359.0 89.5
自己資本比率(%) 59.5 55.9 38 46
一言感想 増収停滞 停滞 停滞 薄利苦戦

 今週は比較。配当優待利回り(http://kamomenotoushi.hatenablog.com/entry/2018/07/29/210000)を見ながら気になったものからチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。第一稀元素化学工業。クオカード4.5%。比較に同業っぽい。ゲストに第一仲間の第一屋製パン

第一稀元素化学工業

業績

 自動車排ガス浄化用ジルコニウム化合物製造とか言われても。とか思ってHPで商品見るとまさに原材料ってことになりそうです。用途などを見ていくとこれまた広く便利でいろいろ使える化学原材料を売ってるとうことだね。たぶん。

業績でいうとはっきり2011~2013年の前後で変身という変化を遂げてます。2011年あたりは世界的な自動車産業隆盛で売上利益伸ばしてますね。で2012年は特に売上をのばし倍程度。

長いですが・・2012年。

「当社の主要原料の一つであるレアアースは近年、相場が激しく変動しており、当事業年度においては期末にか けて市場価格の大幅な下落が発生している状況となっております。また、産出国の動向等により、安定的な調達に 懸念があることから戦略的に相当量の備蓄を行ったことに加え、第4四半期会計期間において顧客の在庫調整に 対応して減産を実施したことにより在庫数量も増加し、発注原材料の未購入残高も併せると、当社の原材料の帳簿価格と市場価格とは大幅に乖離し、この状況は相当期間継続する懸念が生じました。 また、従来からレアアースの市場価格は上昇傾向にあったこともあり、当社は原材料の購入実績価格の変動に応 じて販売価格改定を実施する販売方針を採用していました。そのため、原材料価格の変動リスクは、原則として価格転嫁することで解消しておりましたが、レアアースの市場価格の大幅下落が顕著となった第4四半期会計期間において、販売価格面における競合メーカーとの競争優位性が大きく劣後いたしました。そこで、今後の顧客との 信頼関係の維持、持続的な成長のためには、当社においても価格変動リスクの負担が生じる一定時点の原材料の市場価格指標の変動に基づいて販売価格を改定する販売方針への変更を決断せざるを得ない状況となり、たな卸資産の収益性低下による簿価切下額の発生及び商社への発注分について買付契約評価引当金を計上したことに より、多額の損失が発生いたしました。」

だそうです。端的には売上好調だった一方原材料のレアアースの原材料費変動に応じて価格を変えてたけど、それだと競合に負けそうだったから市場価格を踏まえて値付けするよって話で、そうした結果それまで調達した分のつじつま合わせるために損になったということですかね?

その後も赤字出すなどグダグダしてましたが2014年までくると利益も落ち着き、2014年「収益面では、生産量の拡大により原料在庫水準の適正化が早まり、レアアー
スの値下がりによる評価損発生額が想定を下回った他、製品・仕掛品在庫における更なる収益性低下の再評価による損失も減少したことから、営業利益は大きく改善」

ここらまでくると在庫調整も終えてまた原材料費低下もあり利益水準が高まったということでその後はかなりの利益率で落ち着いてますね。今の所大丈夫そうですが、売上原価率自体は高いですしレアース価格によっては利益は相当左右されそうです。

も、いちおう現在では高収益は高収益ですね。売上は近年も上昇傾向ですが利益は足踏みが続いてます。計画は前年割れですが計画は保守的な傾向が続いてます。

 その中で2Qで増収も減益「営業利益は、販売数量減による影響や販売費及び一般管理費の増加等により1,805百万円(前年同期比19.5%減)」と下方も入って後退感はあります。販管費もずっと近年増える傾向ですね。これをどう考えるか。

 

財務

2014年以降は特に資産が伸びている黒字なので当たり前ですが。その中で自己資本も工場ですが2019年借り入れして自己資本比率後退してますね。投資その他の資産合計あたり増えてますね。投資CFも長期前払い金が多め。なんでしょうね?これここでは突っ込みません。レアアースあたりの長期調達契約とかかな?だからここでは確認しません。

大枠に置いてはそれでもぜんぜん流動負債<流動資産ですし財務に問題はなさそうです。その他有形固定なども増やして設備投資感はありますね。

 

CF

 2012,2013は赤字もそれ以外は黒字。近年は売上も伸ばす中設備投資なども増やしてますね。ここ二年はFCFもマイナスです。特に2019年は借り入れも増やしてますね。

 

パーカーコーポレーション

業績

あとは流す感じで。

 赤字もなく長期に売上利益を伸ばす感じでBPSならだいたい右肩で近年特に好調。どちらかといえば販管費率が落ちてきてるね。も、シクリカルでリーマンから2013年位まで利益は低水準。2Qで増収減益だね。ただし1Qで大きく前年割れしてかなり2Qで追いついてきてる。ずっと修正などないのでやっぱりQごとはわりとブレるよねって見とくのがいいと思うよ。

あとはそれをどうみなすか扱うかの違いかなと。Qごとに対処を考えるのもよしもっと大枠でどっしり見ていくのもよし。

 

財務

 財務は堅調感。自己資本比率は微妙に改善くらい。借り入れなどもあるけど手持ち現金のほうが大きいくらい。

 

CF

 営業CFは堅調でだいたい投資してFCFでるくらい。近年は好調なので特に余裕。問題なさそう。増配してるけど元々配当性向も低く余裕な水準でお金も増えてるね。還元が甘い感じ。

KHネオケム

業績

 協和発酵キリンから独立した経緯の模様で買収ファンドを経由して2016年上場と。

そんな感じであまり業績実績がない。

IRbankで見て売上は乱れるの横ばい、利益は一応増益傾向か?よくわかりません。

ただ売上も利益も前年割れ含むので成長企業とはみなし難いかな。とはいえ、ROEや力率に優れるなど優秀さは感じるところ。普通に優良企業とは言えそうです。

それで3Qで前年並みです。

 

財務

 自己資本比率悪いところから改善中。さすがにこれだけ収益力あると回復早いですね。借り入れをごりごり減らしている感。だからBPSは右肩。

CF

 営業CFはまあプラスだよね。設備等0子もしてだいたいFCFプラスです。2016はマイナスだけどこれは2017年に営業CF吸い取られた感だね。今の所借入返済にお金は向かってそうです。

 

日足週足月足の値動き判断

日足でうわ抜けしてるね
週足でさげ
月足で2017年まであげるもその後下げ
確認。

評価・売買判断

第一稀元素化学工業

テクニカル的には、長く2017年まで上昇。そこからのドローダウンで697まで。そこから調整気味に来た中で短期では高値を破ってきてる局面。これが長期上昇を調整をこなし継続、あるいは中期の下げからのトレンド転換にまで発展することを狙うのはまあなしではないか。底は直近安値の813か697あたりが良いのではないか。


ファンダ的には、大枠で高収益で堅調と見るべきか。その中で売上は伸ばすも利益は足踏み。投資を強めていることを踏まえてこれをどう見るか。また高収益も原材料費に振り回されてるような面もありそうでまた販管費率も伸びがちなどなど欠点も目立つ。

ただPER9のPBR0.7台ほど。これはあまり増益は期待されてない水準にも思えるところで利益がついてくる展開になればなかなか楽しげです。もちろん減益傾向は続き原材料費高騰などくれば厳しいですね。判断難しいところかなと。

 

パーカーコーポレーション

 シクリカルで利益水準が落ちないとも言い難いし成長性などは怪しいはそうだけど、赤字なども出さない堅実性もあり近年は好調なので特に財務CFに余裕でまくってる感。配当とか今のペースで30年以上分の余力あるね。それでPER5のPBR0.5切りはまるで期待されてないというか、余力あるのにというか余力残すようだから好まれないって感じかな。評価が進む気もあまりしないのはそうだね。ただかなり株安してまた反転感出てきてる局面だね。

 

KHネオケム

最近上場といえども、昔からある会社だし成長感もなく、おそらくはシクリカル。とはいえ目先普通に堅調だし高ROEなど高収益で財務などは目に見えて改善中で、財務改善に目処がたてば投資や還元に大きく振り向けてこられそうな力自体は高そうです。

 PER12ほどは成長ないとしてもそんなに無理も感じない評価ですが、上場時はもっと低い評価に置かれていたようです。上場から大きく上げて行き過ぎて落ちてきて今くらいですね。自力の良さに注目していつか反転・・なんてみてるのはいいかもしれない。

 

第一屋製パン

 業績やばい。再建中の模様。

長期に売上は下がる傾向でまた赤字に連発。2013ー2016は黒字に戻すも2017からまた赤字。3Qで減収減益での赤字で黒字計画だった純利益も赤字に修正とまだまだやばいのさなか。

ですが財務は純資産など推移はこらえる感じで自己資本比率などは改善傾向。一方で総資産は減らす傾向でだからリストラ局面ですね。財務推移見る限り業績は不味いですが意外以上に持ちこたえられそうな感じです。

またCFの面からも営業CFは出ており投資も抑えながらもこなしてFCF出してる感とこちらからもしぶとい感じです。ただ営業CFが二年ほど低い水準なのは注意。これがマイナスに転じると緊迫感も高くなりそうです。

評価はPBR0.8と意外にただの冴えない食品会社的なポジションにもありそう。ボロ株評価などまでにはいってなさそうでその意味では利益が軌道に乗るならなかなかおもしろいかもとか思います。意外に近いかもしれません。赤字幅としてもそんなに大きくないですし。わりとギリギリで赤字になってる感です。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 特にないですね。

 

 

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用語解説(日記比較編)

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