大河の一滴

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あなたからお金を奪う敵はどこにいる?

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市場は奪い合いだそうですよ?

個人投資家には敵が居て、大口?金融機関が敵で大口は組織力資金力を背景に個人投資家からお金を巻き上げてるようです。 

そんな世界観があるようです。

 

まあ自分も市場がお金の奪い合いというかゼロサムゲーム的要素を含むことは否定しないし、たぶんそうなんだと思う。

でも短期の場合はともかくとして長期なら・・・

敵はたぶんそこじゃないのにね?とか思ったりしてるという話。

 

そもそも市場はゼロサムゲームか?

こういう捉え様のないことを考えるには捉え様のあることを軸にして考えるといいと思うんですよね?

別に真似して考える必要性があるわけではないけど、自分は以下のように考えています。

 

価格=価値×評価であり・・

株価=EPS(BPS)×PER(PBR)である。

そして、EPS(BPS)の変化(配当なら端的にはEPSBPSの一部とみなせる)はプラスサムもしくはマイナスサムゲームによるものであり、PER(PBR)の変化はゼロサムゲームによるものである。

 

故に市場・・株式市場、株価ならそれはゼロサムゲームとプラスマイナスサムゲームの複合体と言いますね。いや、あくまでこのような自分の観点からではあるけどね。

 

考えていくと結構複雑と言えるよ?

例えば下方修正でEPSが下がりBPSは増えて、PERは上がりPBRは減って株価が下がったといたしましょう。

具体的な数字が欲しい?

EPS100→50

BPS1000→1030

株価1000→900

PER10→18

PBR1→0.874

となったとする。

その場合EPS観点ではマイナスサムゲームに負けゼロサムゲームに勝ってトータル負けでBPS観点でプラスサムゲームに勝ち、ゼロサムゲームで負けトータルで負けてるといえると、結構ややこしいんだ。

 

実際はいろんな視点で入ってきてる人がいるはずで程度の差あれどいろんな切り方で例えばゼロサムプラスマイナスサムも測られてるのでしょう。

だからあなたもあなたの切り方でいい。

その中で例えば大口とゼロサムゲームしてもいいし、もっと別の切り方で世界を捉えてもいい。

そのいずれも間違いとは言えない。

 

とか言ったけどこの話は前置きに近い。

その中に切り方の一つの話。

自分のお金を奪う敵はどこにいるというか誰をその敵に設定するかという話。

長期向けの視点だね。

 

自分の敵は誰なのか?

僕は市場がゼロサムゲームであることも否定しないよ?

確かにゼロサムゲームである面もある。

プラスマイナスサムゲームでもあるけど。

だから言ったでしょ?自分はそれらの複合体で考えてるって。

同時に切り方も複数あるから、全部ゼロサムだってしたければもう勝手にしてくれよ。もう。

 

自分の立場は株式ならプラスマイナスゼロの複合体サム。

そのゼロサムの部分においての敵は誰か?という話です。

それは今隣にいる誰かが奪ってるのかもしれないけど、それよりはるかに過去、あるいは未来の誰か…もしかしたらあるいは自分かもしれない・・と奪い合いをする面が強いと考えてます。

 

いやだってそうでしょ?

PERでもPBRでもその変化は、モニターの向こう側にいる誰かが座ってる間に変化するというよりはもっともっと数年前とか数年先のほうが変化が大きいじゃない?(例えばPER10からPER10.5になってPER10になるのを100回繰り返したら変動100だとする考え方も出来るけどね) 

 

アークランドサービスの2011年4月の株価は低いほうだと135円だったみたいでこのときのPERは5ほどだったようだね。

でこの記事を書いている時点ではPER24.5で株価2002円だね。

ざっと計算すると・・

PERで4.9倍EPSで3倍だね。厳密にはもうちょっと誤差があるけどだいたいそんなもの。

アークランドサービスのおよそ8年間の戦い?は、勝利と言えるものだったけど内訳はプラスサムゲームで3倍のゼロサムゲームで4.9倍と評価できます。すなわち長期のゼロサムゲームはこれだけ差がつきうるってことになるね。

 

だから・・というか例えばゼロサムゲームの主要敵は今となりで東芝触ってるゴールドマン・サックスとかじゃなくて、例えば2011年4月にアークランドサービスを買った誰かの方がなんというかもっと手強い敵と言えそうだよね。

 

だって今買うとするなら低PER獲得競争というゼロサムゲームにおいてその人に惨敗だよ?

 

たぶん主に個人投資家だろうけど、個人投資家という捉え方というよりは、過去あるいは未来の誰か。

仮にあなたが昔PER10で買ったものをPER20で売ったとするとき、ゼロサムゲームでそのPER10で売った誰かを大きくゼロサムゲームで下したと言えます。逆にPERが大きく減ってたらこれは負かされただね。PER20で買ってPER10で売るなら半分に負かされたということだね。

ゴールドマン・サックスも強いかもしれないけど半分にまで負かされることが多いか?といえばあまりないんじゃないかな?と思います。

あなたからお金を奪う敵はどこにいる? 

ゼロサムゲームで相手してると言えるのはいま横にいる年金かゴールドマン・サックスかは知らないけどそんな輩との横軸の奪い合いより、金融市場におけるお金の奪い合いは遥かに長い時間における縦軸での奪い合いという側面が強いのではないでしょうか?

 

というか株価上がるときは基本みんな儲かるでしょうに。いや、空売りする人もいるけどね。

バブルはだいたいみんな儲かりました。だからその時の横軸であまり奪い合いをしてないからです。だから空売りした人もいるかもだけどみんなの儲けを払えるほど損してないって。

 

じゃあその膨大な儲けを支払ったのは誰でしょう?

そのゼロサムゲームの儲けはどこから支払われたのでしょう?

それは過去あるいは未来の誰か。あるいはある時期のだいたいみんなかもしれません。

バブルでゼロサムゲームで勝った人は、同じ時期にバブルを経験した誰かから巻き上げたというよりは、過去あるいは未来のゼロサムゲームの敗者から巻き上げたわけです。

 

敵がいるとするならその敵がいるのは過去及び未来です。

ゼロサムゲームの敗者はあるいは未来のあなたになるかもしれないね。

そうならないようにしたいですね?

そのために何に気をつければいいのだろう?

この問が刺さるなら今回の記事は目的達成です。

 

自分は・・・過去は仕方ないとして未来の誰か・・

特に今ある勝ちが未来の自分からゼロサムゲームで勝って奪ってました!なんてならないようにどうしたらいいんだろうね?って考えたりするわけです。

自分の大枠の方針はなるたけプラスサムゲームに持ち込むことと、過去からゼロサムゲームで負けてない感じに買うこととか考えたりします。

 

 

ゼロサムゲームは横の敵より縦の・・

つまり過去や未来の誰かと争う面が強いと言えます。

 ゼロサムゲームを勝ち抜くには何をすべきですか?

 

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