大河の一滴

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投資家とゼロサムゲーム

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ゼロサムゲームという概念があります

ゲームの参加者が払ったと同等の分しかゲームの参加者は得られないという概念です。

言い換えれば、誰かが負けないと自分は勝てないであり、自分が勝つためには誰かから奪わなければならないであり、勝つためには他の参加者より何かに秀でないといけないでもありそうであるし・・・

それは競争の世界であります。

 逆は協力の世界ね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

やな世界だね。

だってぼーっとしてると他の参加者が殺しに来るのですよ。

しかしながら、株式投資って大部分がこのゼロサムゲームであるんです。

自分の知る限りゼロサムゲームを抜け出し傍観者になる道は2つしかないのです。

 

ひとつは、配当。(優待も)

ひとつは、企業の成長。(このエントリーではわかりやすくするためにEPSの成長としましょう)

 0.01つくらいは解散価値と貸株料

 

もし上記を期待しないのであり、黙って殺されるのを望まないのであるならこのゼロサムゲームに参加し戦わなければならないのは、厳しいですがリアルなそしてひっくり返しようのない現実なんです。 

でも自分はそれに期待する!自分はゼロサムゲームには参加しないぞ!と決意したとしてもやっぱりゼロサムゲームには参加せざるをえないなんて話になりそうなエントリー。

 

 その話の前に・・

 

そう思う理由を話す前に自分がゼロサムゲームを参加しているか否かを判断する方法をご紹介しましょう。必ずしもそうでないところもありますがだいたい正解だと思ってます。長期でみればより正解です。たぶん。

 

PERの上下による損益はゼロサムゲームとしての勝敗の結果である。

 

その株価があがるとして、それがPERの向上であるならそれはあなたはゼロサムゲームを勝ち抜いたということです。

より高いPERで売ることが出来なかった敗者である誰かが存在するはずです。(過去に存在するとは限りません)

ちなみにEPSがあがることによるならそれはプラスサムゲームを勝ち抜いた事になるしEPSが減っている中であるならマイナスサムゲームを勝ち抜いたことになるでしょう。

 

そう考えると、株式投資をするってことはほぼ否応なくゼロサムゲームに巻き込まれるということになりそうです。

そこには安く買って高く売る視点で言えば(他の視点で参加してくる参加者もいるのでまたややこしいのですが)PERが安い時に買う競争、あるいはより高いPERまで持てるか競争があるとせざるを得ませんし、それに簡単に負けるようであるならトータルで勝利をもぎ取るのは難しいかもしれません。

 

有利なPER取得競争・・ゼロサムゲームで敗者になることは多くの場合においてプラスサムゲームの勝利を帳消しにしてしまうからです。

多くにおいてゼロサムゲームで負けるとプラスサムゲームで勝っても負けてしまうんです。

たとえ自分はゼロサムゲームには参加しない!企業の成長とインカムで勝つのだと意気込んだところでゼロサムゲームで敗者になるなら・・高い価格でも構わず買うなら多くはゼロサムゲームの勝者に殺されることになってしまうでしょう。

 

ちなみにできそうなトレーダーさんでゼロサムゲームをしているって事を理解していなさそうな方は見たことがありません。 

投資家さんはどうでしょうね?なまじっかプラスサムを狙う方とかはゼロサムゲームの側面をあまり見ていないっぽくおもえることもあったり。

 

自分はゼロサムゲームをしているんだ。

 プラスサムゲームを目指す目指している投資家さんもそういう認識をした方がいいと思います。

自分はプラスサムゲームをしている、しようとしているという意図があるんだとしてもゼロサムゲームにも参加しているはずなんですから。

そのプラスサムゲームに勝ったとしてもゼロサムゲームに負ければ、合わせて負けてしまうし、仮にそのプラスサムゲームがマイナスサムゲームに変わる時が来るなら目も当てられない事になるんじゃないかなって思うわけです。

 

 

あなたはゼロサムゲームに参加しているのを知ってますか?

それに参加しつつ殺しに来る人もいる戦場にありながら

それを知りもせず安全だね安心だねって思うなら。

それはとても危険なことだと思いませんか?

 

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