大河の一滴

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スクリーニングの作法

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スクリーニングという言葉があります

以下のようなものらしいですが・・

www.weblio.jp

スクリーニングとは、「審査」「選考」「ふるい分け」といった意味で用いられる表現です。特定の条件などに照らして複数ある対象の中から条件に合致する対象を選別する、という動作を指します。

 

投資でもスクリーニングと言われるものはあって、だいたい証券会社や情報サイトで条件をひとつあるいは複数設定すると条件に見合うものをふるい分けというか抽出するもので人によってはそこから投資する銘柄を選んでますね。

 

かくいう自分も投資する銘柄の多くはスクリーニングから拾って来たりしてるわけですが、その際に自分がどういった考えでスクリーニングをしてるか?なんてことをまとめるような話。

 

スクリーニングには優位性がない

そんなことを言う人を時々見ます。

スクリーニングを行うこと自体は簡単なことですからね。

そんな簡単に妙味のあるものを拾えるわけがないみたいなことでしょうか。

 

誰でもできますからね。一理はあるとは思うんですけど、自分は大きくは同意してなくてスクリーニングでも十分有望な銘柄を拾ってこれると思ってるわけです。

スクリーニングは役に立たない。と思ってる人はたぶんあまりスクリーニングを使いこなせてないだけではないか?と思います。

いや、もちろんスクリーニングで拾いにくいものが大きな魅力を備えてるケースも多いことを否定はしませんけど。

 

自分が思うにスクリーニングっていくつか種類があると思うんです。

それもたぶんそんなに多くない。

PBRとか成長率とか配当利回り時価総額値上がり率EV/EBITDA等々エトセトラ・・

いろいろありますけどいろいろある分類は以下のようにわけるといいと思うんですよね。

 

すなわち

 

・いいものであるか悪いものであるか。またその程度。

・安いものであるか高いものであるか。またその程度。

・勢いのあるものか勢いのないものであるか。またその程度。

 

他にもあるかもしれないけど多くはここに収まるんじゃないですかね。時価総額あたりはまた違う気がするけどあまり細かく分けるとややこしくなる

 

だからまずスクリーニングをするとするなら上記なら大枠としてはそんなに複雑なことはなくてざっくり・・

 

・いいものを拾うスクリーニング(良くなってるものもここに含みましょうか)

・安いものを拾うスクリーニング(安くなってるものもここに含みましょか)

・勢いのあるものを拾うスクリーニング(勢いがつき始めてるものもここに含みましょうか)

で分類できると思うんです。

もちろん悪いものを拾うとか高いもの拾うとか勢いのないものを拾うとかがありえないとはいいませんけど、多くは上記のものを組みわせるのが普通じゃないですかね。

安いものは勢いのないものであろうという前提を置いて勢いのないものでスクリーニングすることで安いとできるものを探すってのは有り得そうですけどね。

他にも悪いものも悪いがゆえに伸びしろが大きいとしてそこから探すってのもありえますが、(例えば債務超過から上がり目を期待できるものを探すために債務超過でスクリーニングをかけるとか)ちょっと応用と言うかここで大事なのはいろいろなスクリーニングを以下のように分類して使うということです。

 

・いいものを拾う

・安いものを拾う

・勢いのあるもの拾う

 

現在でそうと言えるものあるいはそうと言える状態に向かってるものを狙うのが基本だと思うわけです。時には逆のものを拾う応用みたいなものも考えられはしますけどね。

 

それで流れとしては・・・

いいものを探そう!という発想があったのちにどのような区分けのいいものを探そうか?ってことを考えそれをスクリーニングに落とし込む感じです。

例えば、そのいいものはROE20%以上かもしれません。それだけだと物足りないとなるかもしれないので自己資本比率70%以上も加えて見ましょうか。

そう考えていいものを拾うって発想でROE20%以上の自己資本比率70%以上とかの条件でスクリーニングをかけたりするわけです。

実際にデュポン分解からもたぶんこのスクリーニングをかければかなり優良企業といえる”いいもの”といえるものを拾えるかな?って思います。

デュポンシステムのわかりやすい解説、ROEを分解して投資や経営に活かす | 1億人の投資術

 

大事なのはいいものとか安いものとか勢いのあるものを数値化し定量化し、それを実際のスクリーニングに落とし込むというところです。 

漫然にPERや配当利回りで条件で抽出してどうか?と考えるのではなく、安いものを探そう!とした上でどのように安いものを探す?→じゃあPERで探そう!みたいな流れです。

 

そして例えばいいものだけとか安いだけの一つの軸だけでは弱いことが多いかもですね。

そのとき複数の軸でスクリーニングしたりするわけです。

すなわち

いいものを抽出しつつ、同時に安いものを抽出する。

そうすればいいけど安いものが残るはずだと言うことです。

そして例えば安くていいもののイメージを定量化してスクリーニングに落とし込むということです。何度もいいますが。 

 

 

それを実践するなら例えば以下みたいなものになるわけです。

 

ROE20%以上(いいものを拾う)

自己資本比率70%以上(いいものを拾う)

PER20以下(安いものを拾うあるいは高いものを避ける)

 

例えばこれはすなわちいいものだけど高くはないものを探すということをスクリーニングに落とし込んだものです。

 

そんな感じに基本的には以下の区分けで組み合わせてスクリーニングに落とし込むわけです。

・いいものを拾う

・安いものを拾う

・勢いのあるもの拾う

(また時には逆のものを拾う)

 

いいものかつ勢いのあるものであるなら・・

例えば売上成長率前年比30%以上で移動平均で上がってるものとかやるとそれは・・

いいもので買われてるものというスクリーニングになるというか・・

 

いいもので買われてるものを探そうという発想がまずありそれを数値にしてスクリーニングに落とし込むという発想でスクリーニングはされるべきだと思います。

 

いいものを安く

いいもので買われてるもの

いいもので買われてないもの

凄くいいもので高くてもいいからずっと勢いが続いているもの

それほどいいものでなくていいからすごく安いもの

ほんとにものすごく良いもの

わるいもの・・・その中でその悪さがマシになってきてるもの(結構応用だけど)

 

上のようなことをまず考えてそれを拾うためにはどういうスクリーニング設定をするべきか?と考えた上でスクリーニングをするわけです。

 

 以下のようなことを踏まえながら考え設定するといいと思うんだ。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

以下は自分がよく使うものですね。

info.monex.co.jp

ここの10年スクリーニングはとても使いやすいです。

 

www.fujisan.co.jp

このスクリーニング機能はとても優秀です。リアルタイム性に強くないのと残念ながら休刊予定でもうあまり推せない。

kamomenotoushi.hatenablog.com

かなり強力なスクリーニング機能というか、過去のKABU+の銘柄データを貼り付けフィルタリングする書式を有してます。

 

自分は以上くらいを多用してますが、ひとつのサイトだけで完結させなく、リストを用意した上でエクセルに貼り付けてフィルタリングは割としたりしてこのへんでもエクセルをうまく活用するともっと上手く使えるかもしれませんね。

 

そんなかんじで自分は日記でだいたい毎日銘柄を扱ってますが

だいたいその扱う銘柄選定はスクリーニングで拾ったものですね。

そして選定条件を毎回明記してるので気になる人は見てやってほしい。

それで休刊予定なのでもうあまり推せないのですが自分は結構四季報CDでスクリーニング式を作成してて以下のカテゴリに結構まとめてたりしてます。

kamomenotoushi.hatenablog.com

それらもだいたい・・

・いいもの(よくなってるもの)

・安いもの

を拾う意図のもと考えたものです。

これもよければ、これはいいものを拾おうとしてるな?とか安いものを拾おうとしてるな?とか考えてみてもいいかもしれません。

まあ四季報CDは休刊するので最近はなるたけ銘柄スカウターや他のものを使用するようにしてますが・・

 

そんなかんじで実際にわりといいと思える銘柄も結構みつかりますし、それで結果も悪くないところもありますので今後も投資にはスクリーニングも有効活用していきたいとかおもってるわけです。

 

 

あなたはどのようなものを拾いたいと考えますか?

そしてそれを数字にどう落とし込みますか?

 

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(6797)名古屋電機工業 日記(分)

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもいろんな企業の数字を見てみようという習慣でやってますので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。
記事は書き溜めておくためアップ時に最新データとずれてる可能性があります。厳密にやるわけでもなくアバウト判断の練習なのです。

注目銘柄(市場/業種)

名古屋電機工業

(名証二部/電気機器)

株価

1781円(人々が、長く準備して決行した冒険はひとまず順調に滑り出しつつある。)

業績財務と指標とそれに対する分析

f:id:kamomenotoushi:20210714172416p:plain今日は分析。3期現金抜きCF倍率(偶数年営業利益継続増加企業)(https://kamomenotoushi.hatenablog.com/entry/2019/01/27/210000)で7倍以下かつROIC変則3年平均(https://kamomenotoushi.hatenablog.com/entry/2015/10/18/000000)で10%以下のもの(177銘柄該当)から気になったものをチョイスして分析します。名古屋電機工業。道路情報表示装置メーカー。数字は上記の通り。 業績データは主に四季報CD。最新株価・指標は2021年07月14日に取得。

業績

主に道路情報。

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こういうのだね。(一部)

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公共事業感強そうな印象ですが実際シクリカル。

2006、2007などは大きな減収で赤字。2017年くらいまでも薄利で赤字混じり。

ですが、2018年くらいから増収増益が続き、目先2021年で大きく利益も跳ねて来たという局面。

2018年から原価率がぐいぐい下がってきてますね。このあたりは増収と一致してそうでやはりこの手のメーカーにありがちで売上が一定を越えるとどんどん儲かるですし売上がやはり大事感。

あとはこのあたり2015年に日本信号と業務提携したのも関係あるかもですね。

 いちおう気になるところをみると2021「主要事業であり、官需を主とする情報装置事業につきましては、老朽化したインフラの大規模修 繕などもあり、公共投資は堅調に推移」

2018「受注獲得に向けた激しい競争はあったものの、新名神高速道路向けLED式道路情報板の売上が堅調に進捗した ことや、道路維持作業などに必要な自走式標識車の拡販に努めた結果」

名証だしわりと説明不足なところはありそうです。あとは大型道路建設によっては特需もあるかもですね。

それで計画は増収増益ですね。計画は保守とも強気とも言い難いてあまり信用ならないかも。まあ近年は保守よりです。
 

財務

 資産増。自己資本比率も改善傾向ですね。

目先総資産240億で有形固定24億の流動196億で思いの外流動より。そして固定資産は減ってますね。投資はしてない感じです。つまり増産にあまり投資が必要ない。だから売上伸びると原価率が下がると。もっと増産するとわかりませんが。

あとは現金も伸びてますね。負債はありますけど借り入れはなくかなり健全かなあとは。

 

CF

営業CFは乱れる感じ。出ないとしとか赤字もあるけど入るときにどかっと入る。長期にはプラス。設備投資の水準は低め。維持くらいでしょうか。ですが軽いってほどもなさそうで、長期のFCFは圧縮されてる感じで言うほどFCF豊富ではなさそうですね。もちろん目先は業績加速なのでやっぱりこの水準を維持できるか?になってきそう。落ちるなら順当に資金繰りも余裕はないくらいになるというかんじでしょうか。

増配してますが、過去は利益並み。減益になると厳しそうです。あと言うほどFCF出てないので配当性向低いですがこんなもんかと。

 

日足週足月足の値動き判断

日足で吹いてもみ合い
週足であげ
月足で目先吹いてるけどあげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、目先急騰でいかにも一発感するけど、その急騰がなくても2012年以降は上昇トレンドになりそう。地道?に来てコロナ前で高値をとってコロナで急転直下下げるもコロナ後に持ち直し伸びて今年2月に突き抜けた感じですね。そこからはもみ合ってる感じ。

この突き抜けを上昇トレンド中の一歩とみるか一発で終わり続かないとみるかでしょうか。やはり2月以降安値の1631を底にみるのがいいんじゃないでしょうかね。ここ切れると流石に遠いし。まあ穴埋め安値の1230とかもあるにはありますが。

 
ファンダ的には、シクリカル色強い道路建設連動の設備機器屋。目先は業績加速感もあり利益が跳ねてきてる。現状の水準が続くと利益もFCFも大きく出そうでだからまずは現状に近い水準の売上が出るか?もっと伸ばせるか?落ちてしまうなら順当に薄利で冴えない感じになりそうです。2018年以降水準くらいはほしいところ。それくらいなら財務CFも悪化というよりは良化が続きそうです。

評価。

PER4のPBR0.64。これは今の業績も続くとは疑念付きという評価に見えます。時価総額114億に現金62億で差額50億はここ三年で44億ほどのFCFで4年も経たず事業が買えるペースでこれも割安感ありますが、だからここ三年ほどの成績にならないでしょ?って評価となりそうです。

というわけでやっぱり焦点は近年の水準に準じるところが出るか?だとは思いますが2020年以前はPBR0.3あたりが定評価みたいなところもあるのでこれでもかなり期待もされてるとは思ってたほうが。まあたぶん減配は許されない気はしてます。そのあたりも踏まえて。

リンク

ヤフー:http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6797

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6797

IRBANK:https://irbank.net/6797

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

ないですね。

あとは木金はブログお休みです。

 

 

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記分析四季報CD導入後)