スクリーニングという言葉があります
以下のようなものらしいですが・・
スクリーニングとは、「審査」「選考」「ふるい分け」といった意味で用いられる表現です。特定の条件などに照らして複数ある対象の中から条件に合致する対象を選別する、という動作を指します。
投資でもスクリーニングと言われるものはあって、だいたい証券会社や情報サイトで条件をひとつあるいは複数設定すると条件に見合うものをふるい分けというか抽出するもので人によってはそこから投資する銘柄を選んでますね。
かくいう自分も投資する銘柄の多くはスクリーニングから拾って来たりしてるわけですが、その際に自分がどういった考えでスクリーニングをしてるか?なんてことをまとめるような話。
スクリーニングには優位性がない
そんなことを言う人を時々見ます。
スクリーニングを行うこと自体は簡単なことですからね。
そんな簡単に妙味のあるものを拾えるわけがないみたいなことでしょうか。
誰でもできますからね。一理はあるとは思うんですけど、自分は大きくは同意してなくてスクリーニングでも十分有望な銘柄を拾ってこれると思ってるわけです。
スクリーニングは役に立たない。と思ってる人はたぶんあまりスクリーニングを使いこなせてないだけではないか?と思います。
いや、もちろんスクリーニングで拾いにくいものが大きな魅力を備えてるケースも多いことを否定はしませんけど。
自分が思うにスクリーニングっていくつか種類があると思うんです。
それもたぶんそんなに多くない。
PBRとか成長率とか配当利回り時価総額値上がり率EV/EBITDA等々エトセトラ・・
いろいろありますけどいろいろある分類は以下のようにわけるといいと思うんですよね。
すなわち
・いいものであるか悪いものであるか。またその程度。
・安いものであるか高いものであるか。またその程度。
・勢いのあるものか勢いのないものであるか。またその程度。
他にもあるかもしれないけど多くはここに収まるんじゃないですかね。時価総額あたりはまた違う気がするけどあまり細かく分けるとややこしくなる
だからまずスクリーニングをするとするなら上記なら大枠としてはそんなに複雑なことはなくてざっくり・・
・いいものを拾うスクリーニング(良くなってるものもここに含みましょうか)
・安いものを拾うスクリーニング(安くなってるものもここに含みましょか)
・勢いのあるものを拾うスクリーニング(勢いがつき始めてるものもここに含みましょうか)
で分類できると思うんです。
もちろん悪いものを拾うとか高いもの拾うとか勢いのないものを拾うとかがありえないとはいいませんけど、多くは上記のものを組みわせるのが普通じゃないですかね。
安いものは勢いのないものであろうという前提を置いて勢いのないものでスクリーニングすることで安いとできるものを探すってのは有り得そうですけどね。
他にも悪いものも悪いがゆえに伸びしろが大きいとしてそこから探すってのもありえますが、(例えば債務超過から上がり目を期待できるものを探すために債務超過でスクリーニングをかけるとか)ちょっと応用と言うかここで大事なのはいろいろなスクリーニングを以下のように分類して使うということです。
・いいものを拾う
・安いものを拾う
・勢いのあるもの拾う
現在でそうと言えるものあるいはそうと言える状態に向かってるものを狙うのが基本だと思うわけです。時には逆のものを拾う応用みたいなものも考えられはしますけどね。
それで流れとしては・・・
いいものを探そう!という発想があったのちにどのような区分けのいいものを探そうか?ってことを考えそれをスクリーニングに落とし込む感じです。
例えば、そのいいものはROE20%以上かもしれません。それだけだと物足りないとなるかもしれないので自己資本比率70%以上も加えて見ましょうか。
そう考えていいものを拾うって発想でROE20%以上の自己資本比率70%以上とかの条件でスクリーニングをかけたりするわけです。
実際にデュポン分解からもたぶんこのスクリーニングをかければかなり優良企業といえる”いいもの”といえるものを拾えるかな?って思います。
デュポンシステムのわかりやすい解説、ROEを分解して投資や経営に活かす | 1億人の投資術
大事なのはいいものとか安いものとか勢いのあるものを数値化し定量化し、それを実際のスクリーニングに落とし込むというところです。
漫然にPERや配当利回りで条件で抽出してどうか?と考えるのではなく、安いものを探そう!とした上でどのように安いものを探す?→じゃあPERで探そう!みたいな流れです。
そして例えばいいものだけとか安いだけの一つの軸だけでは弱いことが多いかもですね。
そのとき複数の軸でスクリーニングしたりするわけです。
すなわち
いいものを抽出しつつ、同時に安いものを抽出する。
そうすればいいけど安いものが残るはずだと言うことです。
そして例えば安くていいもののイメージを定量化してスクリーニングに落とし込むということです。何度もいいますが。
それを実践するなら例えば以下みたいなものになるわけです。
ROE20%以上(いいものを拾う)
自己資本比率70%以上(いいものを拾う)
PER20以下(安いものを拾うあるいは高いものを避ける)
例えばこれはすなわちいいものだけど高くはないものを探すということをスクリーニングに落とし込んだものです。
そんな感じに基本的には以下の区分けで組み合わせてスクリーニングに落とし込むわけです。
・いいものを拾う
・安いものを拾う
・勢いのあるもの拾う
(また時には逆のものを拾う)
いいものかつ勢いのあるものであるなら・・
例えば売上成長率前年比30%以上で移動平均で上がってるものとかやるとそれは・・
いいもので買われてるものというスクリーニングになるというか・・
いいもので買われてるものを探そうという発想がまずありそれを数値にしてスクリーニングに落とし込むという発想でスクリーニングはされるべきだと思います。
いいものを安く
いいもので買われてるもの
いいもので買われてないもの
凄くいいもので高くてもいいからずっと勢いが続いているもの
それほどいいものでなくていいからすごく安いもの
ほんとにものすごく良いもの
わるいもの・・・その中でその悪さがマシになってきてるもの(結構応用だけど)
上のようなことをまず考えてそれを拾うためにはどういうスクリーニング設定をするべきか?と考えた上でスクリーニングをするわけです。
以下のようなことを踏まえながら考え設定するといいと思うんだ。
以下は自分がよく使うものですね。
ここの10年スクリーニングはとても使いやすいです。
このスクリーニング機能はとても優秀です。リアルタイム性に強くないのと残念ながら休刊予定でもうあまり推せない。
かなり強力なスクリーニング機能というか、過去のKABU+の銘柄データを貼り付けフィルタリングする書式を有してます。
自分は以上くらいを多用してますが、ひとつのサイトだけで完結させなく、リストを用意した上でエクセルに貼り付けてフィルタリングは割としたりしてこのへんでもエクセルをうまく活用するともっと上手く使えるかもしれませんね。
そんなかんじで自分は日記でだいたい毎日銘柄を扱ってますが
だいたいその扱う銘柄選定はスクリーニングで拾ったものですね。
そして選定条件を毎回明記してるので気になる人は見てやってほしい。
それで休刊予定なのでもうあまり推せないのですが自分は結構四季報CDでスクリーニング式を作成してて以下のカテゴリに結構まとめてたりしてます。
それらもだいたい・・
・いいもの(よくなってるもの)
・安いもの
を拾う意図のもと考えたものです。
これもよければ、これはいいものを拾おうとしてるな?とか安いものを拾おうとしてるな?とか考えてみてもいいかもしれません。
まあ四季報CDは休刊するので最近はなるたけ銘柄スカウターや他のものを使用するようにしてますが・・
そんなかんじで実際にわりといいと思える銘柄も結構みつかりますし、それで結果も悪くないところもありますので今後も投資にはスクリーニングも有効活用していきたいとかおもってるわけです。
あなたはどのようなものを拾いたいと考えますか?
そしてそれを数字にどう落とし込みますか?