業績がいいからこの株は買い。
まあそれは間違いじゃないと思うんだけれども。
これに限らないことだけどなんというか投資ではこういう”一軸”なことだけではうまくいかないことも多いだろうなあと思うところで”2軸”というか他の軸と合わせて判断することで判断の質が大きく上がるよね?という話。
業績がいいからこの株は買い。
これをやる人は結構いると思うです。
そしてうまくいくこともあると思うけど、これがうまくいかなかったこともある人も結構いるんじゃないでしょうか。
理由はいろいろあると思うんですけど自分が考える一つの大きな理由にきっとこんなものがあるのだろうと思うわけです。
軸がひとつしかない。軸がない人はもっと反省してください
投資を貫く2つの軸
業績がいいからこの株は買いには一つの軸しかありません。
業績が良いから買いと業績がよくないから売り(買わない)
だけです。基本的には二択しかないと言えます。
この二択なら仕方ないですね。たぶん自分は業績だけ見てそれをもって買うか買わないかを判断するいわゆる二択マシーンになるしかないですね。
しかしそこにもう一つの軸を加えたらどうでしょう?
そうですね。例えば株価が上がってるか下がってるかとかどうでしょう?
そうなるとその投資は2軸になります。
1:業績がよく株価が上がってる
2:業績がよく株価が下がってる
3:業績が悪く株価が上がってる
4:業績が悪く株価が下がってる
これが2軸です。一つの軸の二択の選択肢から選択肢は倍の4つに増えるわけです。
自分なら3には近づかないですね。好みは2です。1も悪くないと思います。4はかなり検討を要しそうですが選択肢にもならないこともないかなくらい。
このように投資は軸を加えることで選択肢が多くなり考えるべきことも増え深度が高まるのです。
マトリクス組むくらいの意識でいるといいと思うんですよね。
以下はかなり緊急と重要という2つの軸でマトリクスを組んでやることを考えようみたいな記事ですね。これの応用を投資判断でも行うんです。
軸は2軸でもいいと思いますが3軸とか軸を増やすのもいいでしょう。
例えば上に財務状態の軸を加えてもいいかもしれません。
そうすると各項目の下に財務が良い悪いの軸が加わり選択は8つになります。
そうですねこれなら自分は業績が良く株価も上がってるものでも、財務が良ければ買うけど、財務が悪いならやめておこうとかなるかもしれませんし、業績が悪く株価下がってるでも財務が悪いのは避けるけど、財務がいいのは買うという判断とかできそうです。
財務が良いことはなにかアクションをできる余力となるので業績が加速したり、悪い業績を食い止める施策が打たれることを期待するという判断ですね。
軸をあまりに増やすのも複雑になりすぎて大変ですが、軸を加えると考えを整理しながらより深度が深い判断もできるようになると思うんです。
自分はこの軸を複数持つことを心がけています。
特に投資判断では。
ブログの日記の銘柄チョイス理由を見ていただけると分かると思うんですが、だいたい2軸を絡めて拾ってる事が多いとなりそうです。
だいたいは、質がいいの軸と安いの軸。これは自分が質がいいだけでは駄目。安いだけでも駄目。その両方の軸を通して考えるべきだとしているからです。
あとは実際自分は自分のポートフォリオに高ROEでPBR30程度の高成長銘柄とPBR0.4を切るような成長してない銘柄のいわば真逆の性質をもつ選択も同居してますが、これは自分が判断軸に複数の軸を持ってるからです。別に真似しろとは言ってませんが。
別に軸は何でもいいと思います。
自分はいい会社かどうか?の軸と安いかどうか?の軸を組み合わせるのがスキだったりしますが、軸はそれだけじゃありません。
株価が上がってるか?みたいな軸だってあるし
社長が優れているか?とか、出来高が上昇してるか?みたいな軸だってあるでしょう。
要はいろんなできれば性質の異なる軸を突き通し、その複数の軸が作る空間で立体的にいろいろ判断していこうぜみたいな話です。
いったとおり自分は基本的には質と安さの軸が好きです。
でもこの軸を基本としながらも、たまにはこんな軸もいいかとあらたな軸を試したりもしますが、とにかく軸を複数通そうというのは自分で投資で大切にしていることのひとつなのです。
今回はこれらを焼き直しと言うかもっと原理的な感じにした話でした。
さらなる軸を通すことで投資は深化されます。
あなたはその投資にどんな軸を追加しますか?