大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

欲に殺される投資家

スポンサーリンク

すごくお金を増やす方法を知ってるでしょうか?

まあ引っ張るほどの事でもないのでいうと以下です。

 

よく上がるものをよりたくさん持つです。

 

これは小学生でも分かることでしょう。

実際それをできるならすごい勢いで資産が増えていきます。

 

しかしね…

あまりにそれを求めるのは死の道に直結するとなる。

 

過ぎたるは及ばざるが如しだし・・

山高ければ谷深しだし・・

そして知識ではなく欲に殺される投資家の話。

 

 

ダブルスコープが話題になりました。

急騰した末に暴落したと。

それ以前にも上がってたし銘柄名はちょくちょく聞いてましたし、見たら株価急騰とかしてたりしてましたが自分は急騰株はあまり興味なく聞くだけでしたが、ある日は暴落とかでみなが騒いでるわけでタイムラインはダブルスコープに言及するので忙しい感じでさすがに見に行ったらなんか破産者が続出みたいな流れで。

 

でも株探で日足チャートを見るとすごくあがってて(半年で数倍以上)、なんで破産者続出なんかい?いくら初心者などが急騰株掴みがちだからってそんな都合よく頂点で入るもんかいな?誇張があるでしょ?って思ってたんですけど。

 

しかしTwitterでいかのような画像が流れてきてて。

「あー、そういうことか」と納得したわけです。

そりゃ破産するわと。

f:id:kamomenotoushi:20220922031414j:image

これはダブルスコープで破産というか借金までいったと思われる方があげていた画像です。

オレンジ三角がイン(買い)で、青三角がアウト(売り)ですね。

ダブルスコープの上昇に付き合いながら、ちょっと下がっては買いまし、上がっては売りを繰り返してるようですが、おそらくは常に信用も使って買えるだけの量を買っていたとなりそうです。株高で余力が増えればその余力も使い買い増しもしたのだろうと思います。常に余力マックスに近かったかもしれません。

 

よく上がるものをよりたくさん持つを実践してたわけです。

 

正味一月ちょいですがこの間すごく増えたんじゃないかな。

しかしそのあとこうなります。

暴落。なにもできずに暴落。

2979円をつけたあとに次に値がつくのは1469円で-50.6%ほど。

-50%だとしてこれは2979円時点で倍のレバレッジがかかってれば全部飛び、それ以上なら借金になる値下がりです。

 

つまり自分は、そんな都合よく落ちるタイミングで入る人ばっかなもんかって思ってましたが、買い増ししながらなら全損、あるいは信用でレバレッジをして買い増しをしてたのならそこまではすごく増えるも一気に借金まで行く人が(無視できないくらい)多いという一つの知見を得たわけです。

 

よく上がるものをよりたくさん持つを実践すると死ぬわけです。

 

だからレバレッジ倍なら半分下がるとで三倍なら三割ちょいさがるとだいたい全部なくなるかもうちょっと行くと借金突入。

 

なぜこんなことが起こるのか

Twitterではなぜこんなことが起きるのか?ということを探る人たちがいました。

 

・急騰株に手を出したのが悪い。

・煽られていたのに飛び乗るようなのが悪い。

 

・・・まあダブルスコープという銘柄を選んだのが悪いというのがかなり多かった印象ですが、自分はそれとは異なる意見ですね。

 

こんな記事もありました。つばめ投資顧問の栫井さんの記事ですね。

企業を長期で投資できるか?とい視点で投資をされてる方ですが、結論としてはダブルスコープは株高する理由投資される理由も十分あったということになりそうです。ただし、期待先行で株価は高い位置にあったのではないか?くらいでしょうか。

www.mag2.com

 

ダブルスコープは、話題になったときに見てみましたが自分も可能性はある銘柄だという判断になりました。(自分はただしリスクも大きく期待に沿うシナリオにならないと被害が大きいとみましたが)

 

まあでもダブルスコープは株高する理由があったものが株高してたと思うところで、株高をする理由があるものに投資するというのは投資のアプローチとして到底間違いとは言えません。

自分にはダブルスコープという選択を選ぶこと自体が間違いだとは言えません。

 

ダブルスコープを選ぶことは間違いじゃなかった。

もちろん投資手法的にダブルスコープを選ぶのが正解とは言えない人はいるでしょう。自分もあまり選ばないタイプの銘柄です。

 

しかし同時このダブルスコープで破産することは間違いがあるという立場に立つものです。

買い方、賭け方、リスクのとり方に間違いがあったと考えています。

 

自分は舐めていました。

これは銘柄選択を誤ったわけじゃない。

リスクのとり方を誤ったのだ。

 

 

そしてこれは欲に殺されたといえます。

自分はこの画像を見てこれは知識の敗北ではないと感じました。

f:id:kamomenotoushi:20220922031414j:image

 

 

きっとこの人はわかっていたと思うのです。

こんな買い方をしてたら危ないとわかってたと思うんです。

 

信用レバッレッジいっぱい買ってたらそこから3割下がれば破滅することになる。

分かってたはずです。

しかしそれはないとした。あるいはありえるとはしながらそうならない可能性に賭けてたすらあるかもしれません。

 

なぜ賭けたのか。

儲かるからです。

 

・・・よく上がるものをよりたくさん持つです。

ダブルスコープは上がる理由もあるよく株価が上がってた銘柄です。

それをたくさん持つ。

 

それはまっすぐに大きく早く儲ける方法です。

 

なぜ賭けたのか。

無知だからじゃない。勝ったときの報酬が欲しかったから。

 

お金欲しいですか?

やくたくさん増やしたいですか?

高い時計持ってクラブでちやほやされたいですよね?

普段使っていいのか?と葛藤しながら回してるガチャをなんの制約も受けずに思いっきり回してみたいですよね?

あのガラスの中に入ってる高い交換式カメラのレンズ欲しいよね?

早くFIREして嫌な仕事から開放されたいですよね?

 

お金がほしい。はやく、たくさん。

 

そのような欲に勝てなかった。

自分は舐めていた。

知れば回避出来る。知識が危機を遠ざける。

それは違っていた。これは知っても回避できない。

人の欲を舐めていた。

 

欲に殺される投資家

これはここから3割下げれば死ぬという事がわからないような、そして3割下げることがありえると分からないような無知によって殺されるより回避が難しいことのように思えます。

 

知ればお金がほしいという欲を抑えられるのですか?

上がるものをたくさん持つ。

その時の上がり続け回り続け増え続ける数字に抗うことはできますか?

 

きっとできなかったのでしょう。

 

あがるものをたくさん持つ。

それは早く大きくお金持ちになれる方法です。

しかしそのたくさん持つの程度にもよりますが、同時に続ければ必ず死ぬ道です。

 

 

すごく上がったものを株探の月足あたりで見てください。

例えばモノタロウ。

kabutan.jp

 

見れば分かるけど大きく伸びたものはほぼ100%、途中に3割以上くらいは落ちるときがあります。というか大きく伸びるものほど、大きな株安もあるものです。

なので、”大きく伸びるものをたくさん持つ”・・それははやくお金持ちになる方法ですが、それがレバレッジ三倍を続けるなら100%に近くいずれ死ぬ案件なんです。

 

ただしく山高ければ谷深しですね。

山が高いほど、それが早く大きく株価があがるものであるほど、いずれくる谷が深くなることを警戒しなくてはならない。

その警戒を緩めてしまったのが敗因とは言えます。まあそれを知って防げるか?も難しいよねってなりそうですが。

 

そして過ぎたるは及ばざるが如しです。

上がるものをたくさん持つそれもレバレッジは過ぎたるものなのでしょう。

それはいくらなんでも欲を出しすぎで強すぎる欲は罰されることになる。

 

 

まあレバレッジじゃないなら死にはしないはそうですね。

今回は端的にはレバレッジが破滅の理由だったはそうでしょうね。

でも現物でもマックスで資産50%飛んだらだいたいの人は冷静でいられないと思いますけどね。

どの程度望むか?は自分がどこまで耐えられるか?を考えてやるべきでしょう。

破滅も厭わぬというのならば、はやく大きく狙うのも選択肢ではありそうですけどね。

 

とはいえ、その選択は自分が制したところでやりたくないですか?

欲に流されるまま自分を制しきれないまま破滅を受けるなんて不本意極まりないじゃないですか?

自分を制しきるのはなかなか難しいけどこの辺は心がけて制する努力はしていたいものです。

そして制する努力をするためには知ることは有効でしょう。

その結果はわからないけど、それを狙うのは自分が制したところで。

そのことをこのダブルスコープ事件は教えてくれたのです。

定期的に教えてくれる事件は起こるが。まあ変わらぬ人の欲に根ざしてるからね。仕方ないね。

 

 

欲に殺されますか?

欲を制する努力をしませんか?

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ