大河の一滴

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(6336)石井表記/東証ST/機械(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:639円(人々は山を登っても丘を登ってもくだっている。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
6336 石井表記 東証ST 機械 52.3
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/01予 169.9 16.0 9.40% 11.7
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
-0.2%/15年 -0.2%/15年 -4.9%/14年 4.5%/15年 24.4%/15年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
4.47 0.7 16.55% 11.52% 1.56%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
134.87 40.5% 123/14年 -110.5/14年 12.4/14年

 今日は分析。KABU+データの2015/1/5と2022/12/23で発行株式数×BPSで純資産を算出し期間およそ8年の間の複利純資産成長率を算出、それが10%以上あるもの(対象銘柄)の中で比較的低PBRにおもえたものをチョイスして比較します。石井表記。電子機器部品製造装置とか。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2022年12月28日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」

こういうの。雰囲気で。

セグメント。ディスプレイ関連が比率高いけど利益では装置・・半導体関連となりそうです。

(銘柄スカウターから)

業績は過去は大きく減収に営業利益率で-20%以上もあったりで普通にシクリカルで機会メーカーというかんじ。

それでだいたい増収時に利益率があがり減収時により利益率がさがる感じで、近年はいかにも順調ですね。

BPSを一度は飛ばしてる。シクリカルな悪いところがでると、それまで儲けて貯めた資産もふっとばしかねないというかここならふっとばした感じ。というか債務超過までいってますね。

そして、目先は2013年以降順調も過去の水準に至ってないですね。

ちなみに、2013年からBPS成長取ると35.17%/9年で、ふっとばしたあとは回復は早いです。

このようにざっと数字を見渡すと、調子いいときはいいけど、悪環境になると致命傷もうけうる重シクリカルという印象です。
それで、目先というか2015年以降くらいはかなり高ROEで20%程度以上出てますね。上のグラフはバグってますが。

ROAみても別に低くなく製造業はちゃんと売れるなら収益性が高くなるというのを示す一つのケースかと。逆流するととてもしんどいけど。

(IRBankから)

そんな感じで目先3Qで増収減益。まあ減益ですし通期でも減益ですが増収ですね。

「次世代通信規格「5G」市場及び半導体向けのパッケージ基板の需要は引き続き
堅調に推移し同分野での売上高は増加したものの、液晶パネル市場においては引き続きパネル価格の下落に伴う減産の影響を受け同分野の生産消耗品の販売は減少~連結子会社である上海賽路客電子有限公司は生産を正常化させましたが、中国政府のゼロコロナ政策は継続しており今後の経済活動への影響に注意」

みてると商材によって凸凹感ありますね。過去のセグメントみても全体でも凸凹あるので、大枠の好環境続くか、終わっていくかの見定めが必要かもしれません。これは半導体も含む製造業前半感ありますが。

とりあえず、全体としては増収でまだその時ではないかな?という感じはいたします。

 

財務

資産増。ではあるけど総資産はあまり変わらない中で負債を返す感じで純資産増ですね。

前期末総資産134億で有形固定46億は2013年以降増えてないというかむしろ微減ですね。投資を進めず増収しているになりそうです。流動81億地味に増加。現金28億手形27億その他で商品系でしょうか。

負債はずっと地味に減らして80億、有利子負債34億。有利子負債はずっと返してて、そろそろ現金>有利子負債になりそうです。

2012年に債務超過が2022で自己資本比率40%まで。マイナスになった利益剰余金も2019でプラス復帰。

まだ自己資本比率などは低めですが、財務改善はずっと進んでるし、増収も生産設備等は増やしておらず事業リスクを拡大してるようなところはないですね。

悪くはないですが、ずっとリストラしててあまりリスクをとって成長に向かってるという感じでもないともいえますね。このへんどう見るか。

 

CF

営業CFでてないと上記にならないってことで2014年以降はプラス維持ですね。投資もしてだいたいFCFもプラスで、余裕は財務CFで負債返済に回ってる・・ってのが、2020年あたりから現金積んできてますね。

負債の返済が一服したはそうですし、還元や投資も考え出してるのやもしれません。

まあですが還元はクソ渋いですね。貯めてきている現金が還元とかででてくると材料になるやも感はありますね。

仮にFCFレベルを9億とおいてそれが還元半分負債返済半分となると、配当は5倍ほどかなあ感はあります。そうなるかは不明ですが過去をみるとそれくらい出してますし、出せる状況が揃ってきてるのはそうですね。



 

月足週足日足の値動き判断

月足であげたりさげたり
週足であげてさげっぽいけど調整かな
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、長期には上がっても下がる感ありレンジ感。275とか360まで下がったり、1100以上とか16488とか上がったりするも結局、目先の600円台は2014年と水準が近くで結局長期足踏み。

そのなかでコロナ360からあげて1183までつけるもまたおちて、目先は週足レベルで安値を割ってきてるので長期足踏みの中で低いところに向かった来てるはそうなるとなりそう。この傾向が崩れないとするならどこかで拾うのも。基準っぽいのはコロナ安値360とか2020年の520とか、あるいは目先630。これは記事のときに切れかねないですが。この辺を基準に。レンジ高値を目指すとか1183とか1648を破っての上昇トレンドも視野に入るか入らないか。

 


ファンダ的には、ディスプレイとかプリント基板とかIT寄りの機械メーカー。増収時に利益がより伸び、減収時により縮むガチな方なシクリカル。過去には大減収でBPSを飛ばして債務超過に突っ込んだ戦犯でもあります。その後は復活しおおよそ順調で、目先もまだ増収でまだ破綻の時は来てなさそうに見えます。とはいえいつか来るという前提で見てたほうが無難かなあ感はあります。

債務超過までいったこともあり、その後の改善は著しい。財務はずっと改善が続き自己資本比率などかなり回復、で利益剰余金もプラス復帰。負債返済はかなり進んで現金を貯めだす余裕も出てきそうには。ただこれは負債返済の余地が小さくなるだし、ROEは低下傾向ですね。このへんをどうみるか。BPS成長も2013年あたりから見ると伸びが大きいけど、上記もあり目先ROEとかからも伸びは弱くなりそうです。とはいえレバレッジ関係ないROEで11.52%と二桁維持で。ROEもまだ低い水準じゃなく。

投資はずっと進めてません。これくらい堅調なら営業CFだして負債返済は進められるし、投資を増やしてないので固定費とかはそう上がってないはずで過去よりは事業後退リスクは低下してそうです。

負債返済一服で現金は積んできてるけど還元は弱いままでこれは還元強化余地はあるかもしれません。

評価。

PER4.5のPBR0.75。低評価。本質的にシクリカルで警戒される評価になるのは板しかないし警戒が解かれバリュエーションが跳ねるとみるのも楽観的かなとは思いますが、目先の状態からみるとそれにしても低評価ってところはあります。

実際問題2015年以降では石井表記としてもっとも低PERな水準となりそうですしPBRでもコロナ安値のPBRは割ってそうで、警戒が過ぎるところはまあありそうです。財務改善が大いに進み目先も好調な部類にあるんですが。

もっとも財務改善と低ROE化は進んでるわけで、環境悪化で薄利低ROE化が進むとするならもうちょっと下も考えられるというかそれくらいの姿はそこそこ織り込んでると思えるくらいには思えます。そうなったらさすがに渋そう。そんな感じ。

 

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=6336

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6336

IRBANK:https://irbank.net/6336

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにございませぬ。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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