株価は2〜3年先を織り込むとはまことしやかに言われてます。
言い分はそれより先はわからなくね?ってことが主なように思えてますが、それって嘘だよね?って話。
株価はもっと先を織り込むしまたそんなに先も織り込んでないみたいな話。
これ見てくれると話が早い。というかこのテーマをもうちょっと落とし込んだような話。
株価は三年先を織り込む
一見もっともらしいですね。
しかしこれは明確に誤りと私はいいます。
これが誤りであるのは証明できます。
それに該当しない反例をあげればそれが正しいかはもう怪しくなりますよね?
で、この言葉の意味を考えてください。
株価は三年先を織り込む
逆を言うなら三年先以上は織り込んでないということになります。
三年以上先を織り込んでいないなのなら三年たてば今の株価からすればニュートラルだとはいえそうです。故に三年後想像される未来がニュートラルでなければそれは今から3年先以上の未来を織り込んでいると言えます。
言ってることがわからないですかね?
なので実例でも挙げてみましょうか。
MonotaRO見てみようか。
MonotaRO(モノタロウ)【3064】株の基本情報|株探(かぶたん)
まあスクショはるけど。
この記事を書いてる時点2021/4/8のMonotaROのPERは90です。
それでですね。MonotaROの10年EPSの変化は2.4から34.8(2021年計画値)ってところです。
これをエクセルでRRI関数に入れて計算すると年およそ複利30%ですね。
ところでMonotaROのEPS成長が止まったらPERはどこくらいが妥当でしょうか。
小売ってあまり高PERにならないところだと思いますがMonotaROは極めて収益性に優れる小売ですので個人的にはPER15以下と言いたいですが、贔屓目に見てPER30くらいとしてみましょうか。
なのでとりあえずEPS成長が止まったMonotaROはPER30が妥当としてみます。
それでEPS成長が30%がこのまま30%続いたらどうなるかというと3年後にはPER41のようですね。PER30に足りないですね。
変数がいろいろあってややこしいですがこの場合・・
・見込める成長率
・成長がないとするときのPER、
・現在のPER
くらいを用意すると株価がどこまで先を織り込んでいるのか試算できます。
MonotaROの場合、今の株価は3年先まで織り込んでその先は織り込んでないとするには、これまでの以上の成長加速がある(成長速度を44%と見積もると3年後にPER30だね)か、成長がとまった状態でより高いPERが妥当としないのであるなら、今の株価が3年先以上の姿を織り込んでるとする他ないでしょう。
というか成長率30%継続も無成長PER30もかなり甘々な設定なので、実際・・はわかりませんがよりらしい答えだともっと厳しい数値設定をすべきかなって思います。
例えば成長率20%の無成長PER15と設定するなら実際に20%成長するならPER15に届くのは10年後ですね。
・・・じゃあMonotaROは何を織り込んでるか?と見るなら、20%クラスの成長を10年程度じゃないですか。もっと低い成長率をみるなら10年よりもっと先。
そうみるのが、これから成長加速が織り込まれてるとかするより妥当な見方だと思いますがどうでしょう。
株価は3年より先、もっと長い先も平気で織り込む事もありえる。
自分は実際MonotaROなら3年先までしか織り込んでないと思われる株価だったら
自分なら喜んで買うでしょう。
ずっと高い成長率で長い期間成長を続けてきて目先も劣化もみられないMonotaROがあと3年でぱったり成長が止まるとも思えませんもの。
それが3年先しか織り込んでないなら、自分なら5年先をみて高い株価で買うことも許容します。
そして自分が実際に そのような判断の元、MonotaROを買うとするならばMonotaROの株価は3年以上先のことも織り込んだという事になります。
いやだってそうでしょ?3年以上先の姿を想定して実際に株価を動かして買うというのはもうそれはその株価は3年以上先を織り込んだというほか無いでしょう。
で、実際にMonotaROなら実際にその様な判断で投資をしてる人もいるんじゃないかな?
あなたはMonotaROの5年先も信じられないのですか?
市場なら10年くらい先を信じてそうにみえますが
以上株価は3年以上先も織り込むこともままありえるという証明?おわり。
だからちゃんと考えれば株価は3年程度先しか織り込んでなくてその先は織り込んでないなんて言い分がだいたい全銘柄に通用するなんて間違いに決まってると思うはずと思うんですよね。
だから3年先まで考えればいいとかなんてきいてそうそうなんて言ってる場合じゃないと思います。
MonotaROだったらまじで10年先程度は成長見られてると思いますよ。・・すなわち10年以内くらいに成長がなくなると株価は洗礼を受けることになる。いや、あってるかはわからないけどそう見ておくのが妥当だと思いますけどね。
そしてもちろんそんな先を織り込んでなさそうなもあります。
スクロール(8005)見てみようか。
スクロールはカタログ通販の会社だよ。コロナで当たったってことになるんだろうね?
2021年3月期はこの記事時点での会社計画だけど前年比なら売上で14%増で営業利益で3倍ほどです。それでEPS成長でいうと6倍ほどです。
それがPER7.8倍です。配当利回りでも5%超えですね。
わからないですよ?これは来年の成長も織り込んでないんじゃないかな?一年後の成長も織り込んでもない。まあ逆に言うと一年後に成長がないあるいはもしかしたら減益くらいを織り込んでるとは言えるんですけど、一年後の成長を織り込んでないなら一年後成長してれば株価は上じゃないですかね?
当然3年後のなにかを見られてるではないと思うんですよね。まあ3年後でも10年後でも変わらないってところ・・あるいは減益して今の株価でPER12程度を織り込んでるかもしれないとは言えますけどね。
まあでもこれは1年後の成長も織り込んでないとみるのが妥当じゃないかな。
だから身も蓋もない話ですが・・
つまりある銘柄は10年先の状態も織り込むし、ある銘柄は1年先の状態も織り混んでない。まあ後者は3年状態が変わらないことを織り込んでるでもいいですよ
そういう話だと思うんです。そう考えるのがより妥当だと思うんです。
でも銘柄で織り込む期間が随分違うとするとして。
そしてそう考えるならば以下の発想も持てるんじゃないでしょうか?
この銘柄はどこまで未来を織り込んでいるのだろうか?
この発想はどの銘柄でも3年程度まででそれ以上先は織り込んでないとするなら持てない発想です。
MonotaROなら一瞥して「ありえない株価だ。」で終わりじゃないかな。
まあそれはそれで良ければいいんだけどね。MonotaROならもっと先の未来を織り込み続け長期にもっと高い株価まで駆け上がってますけどね。
そしてその発想をもてるなら同時に、実際にそれ以上の成長をなすだろうか?って発想にもなるはずです。
スクロールならきっと一年後の成長も織り込んでない。じゃあこの会社は一年後に成長しているか?みたいな考えもできるしまたじゃあ一年後成長してなくてもそう大きなマイナスにもならないかもな?みたいな発想もとれるわけです。スクロールは減益減配はだめそう
まあその発想が実際に正しくなるかの答えはわからないかもだけど、少なくともそれは高いで終わらず、その発想や質問にも持っていけることは高いで終わってる人よりは進んでるかはわからないけど、思考は深くなってるとは言えるんじゃないかな?
そんなところです。
株価は2〜3年先を織り込むとはまことしやかに言われてます。
自分はいや、そんなことはないんじゃね?って思うところです。
そしてならば、3年までとか答えは限定せずこれは何を織り込んでるのか?どこまで未来を織り込んでるのか?
それを考えることを放棄せず、その思考も活用し投資をしていきたいなって思うところです。
その銘柄はどこまで未来を織り込んでるのだろうか?
それを三年までと決め打ちしてしまうのは正しいですか?
実は結構前から似たようなこといってたりします。進歩ない