大河の一滴

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投資のカタチ

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自分の一つの投資に対する考え方に

プラスサムとゼロサムに対する捉え方というのがあります。

その捉え方で自分の投資の世界はかなり統一感あるように世界観になってる・・

と意味がわからないことを言ってるとお思いの方も多いかなあという出だしですがそのことをかまわず整理して解説するという話。

 

とかいいながら、本題はバリューとかグロースとかよりもっと大きなところでのプリミティブな・・手法のカタチの話。

自分は保有企業を公開してないのですが

全部が全部秘匿したいと思ってもなくて、これは持ってるよなんてものを一部なら言っていいとかは思ってて・・

そうですね。たとえばこの記事を書いている時点では・・

ラクス(3923)と積水化成品工業(4228)を持ってますね。

この記事書いている時点でラクスはPBR65で積水化成品工業はPBR 0.35ってところです。

 

もちろん自分も好みの銘柄とかありますし、これらも持ってる量は違うのですがまあPBR50とかの超高PBRとPBR0.4以下の超低PBRを同時にポートフォリオに入れてる人は機関投資家ならいざ知らず個人投資家ではほとんど見ないよなあって印象です。

D氏が思い浮かぶくらいであまりいないイメージ。まあPF公開してない方にはいるかもしれない。

 

なぜそんな人は居ないのか?

たぶん普通はこれほどのPBRが離れると同じ物差しというか投資判断基準を適用し難いからかな?って思うところです。

しかし。

自分の世界観としては、これは同じ物差しの範囲の中にいるんです。

 

自分としてはラクスと積水化成品工業は同じ物差しの範囲内にいるのです。

 

その物差しとは

 

プラスサムとゼロサムで構築されています。

 

プラスサムとは端的にはそれが稼ぐスピードです。成長率と言える時もあるかもしれないけど、もっとざっくり概念的に言うなら、ポケットにお金の突っ込む量とかスピードです。

つまりよりたくさん稼ぎ、より成長し、より早くポケットにお金を突っ込むという種のものを・・プラスサムが強いと捉える世界観です。

指標を出すなら、EPSやBPS複利成長率、ROEROA、ROICなどはより高くなるでしょう。

指標化は難しいけど成長安定性みたいな概念も持てます。たとえばインフラは強いけど不動産販売はこれは割り引いてみるみたいな。

概念的には今後10年(できれば20年とか永続)の見込み平均EPS(BPS複利成長率が一番ストレートなイメージですかね。

 

ゼロサムとは、端的には他の投資家に奪われる隙の有無です。他の投資家から奪える隙と解釈もできますね。もっとも自分なら他人から奪えるという見方で見るのはあまり得手ではないと自覚してます。

つまり他の投資家にその企業評価を落とされうる幅。あるいは上げてもらいうる幅がより有利とみれるものを・・・ゼロサムで有利だと捉える世界観です。

指標を出すなら、PER、PBR、あとは微妙なケースも多いですが配当利回り。こっちはあまり他の指標の出番はないかな。PSRあたりも出番があるかもしれないけど。

 

これらの二大軸のバランスで銘柄を判断するわけです。

そうすると物差しは以下の一つにすることも可能です。

 

プラスサムが強さのわりにゼロサムで奪われる隙が少ないものかどうか。

 

ぶっちゃけ自分の銘柄判断基準はざっくりするとこれだけ・・・は語弊もあるけど一番主に用いるのはこの判断基準です。

 

この物差しでは

ラクスは、極めてゼロサムで他の投資家に奪われうる隙もあるけど、極めてプラスサムが大きいと見込んでるのでゼロサムで負ける隙も許容してる。

積水化成品工業は、ゼロサムで他の投資家に奪われる隙があまりないわりにそれなりにプラスサムが期待できる。

みたいな同一の物差しによる判断のもと自分のポートフォリオ内で隣に並んでいるわけです。

 

ゼロサムで負ける隙の大きさにたいしてプラスサムが強いかどうか。

 

その物差しをざっくり説明するならそれだけの物差しです。

この物差しにおいて投資する妙味があるとできるのは大体二つだけになりそうです。

 

ゼロサムで殴られる余地が大きくあるがそれを踏まえても見込めるプラスサムが大きい。

さほどプラスサムは強くは見込めないけど、ゼロサムで殴られにくい位置にある。

 

いや、もちろんプラスサムが強く殴られる余地もないのが理想的ですが、感覚的にはそんなのめったにないや。あっても非常にわかりずらい。ですね。

根本的には、プラスサムが強いくせにゼロサムでも負ける余地がないものとかは極めて稀なのではないかと感じるところです。

 

で、実のところこれはとてもプリミティブな見方だと思ってるんです

で、ここからが実は本題。

 

ここまで言ってきたことを端的に言い換えるなら・・

リターン(プラスサム)が大きく見込める可能性はあるけど、大きく損をする可能性や隙が大きくある。

大きいリターン(プラスサム)は見込み難いけど、大きく損をする可能性や隙は限定的になっている。

 

これはプリミティブというかまともな投資はこのバランスの中からコントロールしつつ成果を目指すものであると思うところです。

で、ないなら大きく儲かるし損をすることもないってことになるし、あまり儲からない上に結構大損もするってことになります。前者はほぼまったくないし、後者はわりとある気はしますがいずれにせよまともな投資であることはほぼないのではないか。

 

となると投資のカタチは以下になってなければ嘘だと思うんです。

・リターンも大きいけど、損の可能性も高いし損も大きい。

・リターンは小さめだけど、損の可能性は比較的低いし損も小さい。

 

勝てる投資とはこのバランスを取ってることがほとんどだと思うんですよね。

その中で、様々な判断基準を用いてリターンをより大きくしようとする。あるいは損の可能性を減らす、あるいは小さくしようとする。そのように制御・・コントロールしていく。

 

長所があり短所もある。

その中で自分が長所を伸ばす。短所を克服するようにコントロールしていく。

そのような形以外のものはたぶんと言って間違いないくらいの可能性で投資としては嘘なんです。

そう思いますがいかがでしょうか。

 

あなたがやろうとしてること。

あなたの投資はこのカタチをしているか

それは考えてもいいと思うんです。

 

たぶん儲かる見込み。損する見込み。そのバランスが著しくぶっ壊れてると思うものはだいたいそれは投資としても壊れてる。

え?大きく儲かるしかない。全く損しない。そんなの不良品に決まってるでしょ?

 

自分が狙うこと。

それがその投資のカタチをしているかは?考えてもいいと思うんだ。

そしてその投資のカタチがあるのなら。

その中で、儲かる見込みを高める工夫。損する可能性を大きさを減らす工夫。

そんなコントロールをできないか?と考えてみる。

 

そんなカタチをしているものを自分は投資に選ぶし

それが自分の投資のカタチなのです。

そんなことを思いながら例えば自分はPFにはラク積水化成品工業が同時にいたりするわけです。

 

 

儲かるのと損するのがバランスよく

あなたの投資はそんなカタチをしてますか?

そしてその中でコントロールを試していく

あなたの投資はそんなカタチをしてますか? 

 

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