大河の一滴

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保険のコスト

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僕が保険のコストの話なんてするわけないでしょ?

いきなりはしごを外しますが保険のコストを計算してお得な保険を選ぼうなんて趣旨のエントリーではありません。

もっと大枠の保険の意味というかそれがどういう意味か?を考えた上で

保険をかけるか?かけないか?を選ぶのがいいよねみたいな話。

 

ホープという会社があります。

このホープは公向けの電力事業で2020年6月期から業績が跳ねました。

株価も2019年 後半から2020年いっぱいまでに大いに上がることになりました。

まさに業績も株価も狂いあげです。

 

電力の自由化で安く電力を調達できる中で公向けに販売する事業が大当たりという感じですが、これには”なにか”に対する準備はありませんでした。

 

けれどその”なにか”は起こりました。

世界物流の停滞とかで原材料費が高騰し原子力なども止めてたところもありますが、瞬時に電力価格は高騰し約束してた価格で電力をうると大赤字になるという事態に陥りそうでこれを書いている時点(2020年1月)ではまだ不明ですがおそらく会社自体を揺るがすような大赤字になってくるのではないか?と予想されるところです。

 

ホープなら”なにか”に用意しないことで短期に大いに利益を伸ばしまた株価ものびたわけです。

そしてホープは”なにか”に用意しなかったことで将来沈むことになるでしょう。おそらく株価も。

その”なにか”は起きたのだから。

 

”なにか”とは悪いこと。

そして”なにか”に対する用意とはつまり保険です。

 

 ホープなら保険をかけないことで短期に大いに伸びた

そしてきっと保険をかけないことで短期に沈むことになるでしょう。

まあ今回は別にホープの話ではありません。

わりとタイムリーでわかりやすい例えになるかなって思ったので取り上げただけです。

 

保険とはなんでしょう?

その答えはいろいろあるのでしょうが自分だと以下のように理解しています。

 

なにかあったときに被害を抑えるためにコストをかけることが保険。

 

故に・・

”なにか”が起きなければ保険なんてかけなくてもいい・・・

”なにか”がおきなければかけた保険のコストは無駄になる。

そういうものだと思うんです。

ホープはだから、保険のコストをケチることで大いに伸びたし、保険のコストをケチったためにきっと短期に沈むことになる。

そういうことだと思うんです。

 

自分はだから保険をかけるべきだなんて言いたいわけではないのです

ホープには”なにか”は起きたけど、起きなかったかもしれないからね。

そして”なにか”が起こるとは限らないし、起きないかもしれない。

”なにか”は起こらず大きないいことだけを享受してる今があったかもしれないし未来もずっとそのまま続くという未来もあったかもしれません。

その中でホープなら保険をかけないという選択をしてああいう結果になっただけの話です。

 

自分は保険をかけなさいなんて話はしていません。

そしてこの話はホープだけの話ではなくもっといろんなところに言える話だと思うんです。

もちろん投資にも。

投資でも同じです

投資なら”なにか”起きないのであるなら保険をかけたものは保険をかけただけ劣後することになる。

一方で”なにか”が起きたときは保険をかけなかったものは被害が直撃することになる。

 

ということだと思うんです。

そのなかで以下の問いに答えを出すべきだと思うんです。 

 

保険をかけますか?

 

これは正解がありません。

自分は保険をかけろともかけるなとも言えません。

正解などないと思ってるからです。

それは正解のない中で選ぶものです。

 

”なにか”が起きなければ、保険をかけなかったものに劣後”し続ける”ことも受け入れて保険というコストをかける。

”なにか”が起きれば、被害は大きくなるときには”破滅に近い被害”にもなりうることも受け入れてコストをかけない。

 

そこには・・・

保険のコストをかけるとき・・”なにか”起こらないならそのコストは無駄になり続け劣後し続ける。

保険のコストをかけないとき・・”なにか”が起こるなら大きな被害・・ときには一撃で破滅にもなりうるほど大きな被害を被る。

 

という現実があるだけです。

 

現実の中でどちらかを選ぶのです。

 まあこれは0か100かじゃなきゃいけないものでもないので、その塩梅は調整できますけどね。これには保険をかけるけどこれにはかけないとか。

すごく保険をかける選択はあるけどちょっとにしておくとか。

 

どっちが正解ってわけじゃないけどこれは選ぶものです。というより選んでいます。

選んだと意図してるかは知らないけど投資をするならこれは選んでます。

まあ自分は意図もせず考えもせず選んじゃったというよりは、双方を比較し考えた上で自らの意思で選んだほうがいいんじゃない?って思うところだけど。

 

しかしこれを読んであなたはそれを意図して選ぶことも選択肢に入るようになったはず。

さあ・・・

 

それの保険のコストはなんですか?何が保険というべきコストになってますか?

そしてそれを・・保険のコストを払いますか?

 

選んでください。

保険のコストをかけるとき・・”なにか”がないならそのコストは無駄になり続け劣後し続ける。

保険のコストをかけないとき・・”なにか”起こるなら大きな被害・・ときには一撃で破滅にもなりうるほど大きな被害を被る。

 

のどちらかを選んで。まあ塩梅も選べるけど。

でも”なにか”があっても被害は抑えられるけどコストを要しない、それに保険をかけない人に劣後もしない選択なんてありません。

 

ただ(無料)の保険なんてないのだから。

 

 自分の言いたいことはだいたいここまで終わり。

あとはあぶない”なにか”はなにか?って考えて、その時なにが保険でそのコストをどれだけかけるか?と考えて選んでくださいよって思うところですが、 ざっくりとバリューとグロースの話もこの文脈で理解できます。

 

バリューは保険付き商品で程度もよるけど”なにか”は成長鈍化や減益や赤字とか。それに対する保険のコストがのっかってると解釈できます。

逆にグロースは保険なし商品。それに成長鈍化や減益赤字にたいする保険がないのでそれが起きるなら大損害を被ることになる。

 

保険をかけるなら当然コストがかかります。その”なにか”が起きないときに保険をかけてない人に投資成績で劣後するのは当然と言えます。だって保険をかけて保険のコストを払ってるんだから。

でも、その”なにか”が起こるときは保険をかけてた人は被害をへらすことができる。

バリューとグロースの関係性の一つの解釈だね。

そしてここんところずっとバリューはグロースに劣後してると言われてます。まあそうだね。自分にはグロース全体を襲う”なにか”は起きてない様に見えるから仕方ないねって思うところです。

みたいにあある意味これは当然っちゃあ当然とも見れるわけです。

 

その上で”なにか”が起こったときのために保険をかけバリューで慎重に行くか

”なにか”が起こったときの被害も理解して保険のコストを外してグロースでリスクをよりとって行くか?

という選択はあるわけです。

 

例えばのこんな見方もできるわけで。

そしてこの見方はわりと汎用性あると思うので自分は結構使ったりしています。

 

あなたは保険のコストをかけますか?

それは正解のない難しい問題だ。

 

 

あなたは保険のコストをかけ慎重にいきますか?

それともコストを嫌い大胆にいきますか?

 

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