長期投資はハイリスクだと思ってます。
短期トレードに比べてです。
長期投資をすすめるウリ文句としてローリスクだよとか言う人も見かけますがとんでもない。
たぶん売らなきゃ損は出ないでしょ?的な論法なんだろうけどあるいはいつか戻すでしょうとか景気が上向き業績があがることがあるでしょうとか経済は基本的に成長するでしょ?的な。
でも事実としては個別の会社を過去から現在までを見て
・一度下げたら二度とその水準に戻らないことはある。
・業績も下がったら復活しないこともある。
・景気が回復するかしないかはわからないけど景気が回復するイコールその会社が回復するではない。(どちらかと言えばこれはインデックス投資に対する擁護根拠。そして自分は経済が永遠に成長するかはわかりません。)
というわけで、その会社を長期持つということは株価下落幅が大きくなる(10分の一だってありえます)リスク、業績悪化リスク、場合によっては上場廃止倒産リスクまでもを受ける可能性が高くなります。
それらは短期より圧倒的に高くなります。長く持つほどいろんな被害を受けうる。あたりまえですよね?
長期投資はハイリスクなんです。
その反面短期トレードはローリスクです。
そうでしょう?だってなにかあったら、なにか起こる前にすぐ引っ込めるのだから。
一週間以内の保有期間で株価が半分とかはありえないとはいいませんが滅多にないでしょう。
短期トレードは、選ぶ会社は何でもと言いませんが会社の状態はわりとどうでもいいし、会社の価格はもっとどうでもいい。様に見えます。
きっとそれはローリスクだからです。ローリスクだからどの会社を買うか、いくらでその会社を買うのかの重要性が低くなるんです。
短期トレードは危険だという人がいますが、これはおそらく間違いだと思ってます。
これは売買金額が高いからハイリスクだということと混同していると思われます。
取引回数が多くなりがちな短期トレードは大きなお金を動かすことになりがちです。
100万動かすのと1億動かすのでは当然後者がハイリスクでしょう。
100万が50%になっても50万の損失、でも後者が5%減らせば500万の損失になります。
取引金額を大きくすることがハイリスクなのであって、短期トレード自体は(長期投資に較べて)ハイリスクとは言えないと思います。
故に取引金額を大きくする長期投資なんぞ目眩がするくらいハイリスクだと言っていいと思います。
では、なぜFPかもめは長期投資(より)の手法をとっているのか?
長期投資はハイリターンだからです。
それはハイリスクなんだからハイリターンになるのは当たり前です。
長く持つほど業績が伸びる、市況を受けて株高が進む、時には高い価格で誰かにお買い上げされる。長く持つほどいいことも起こりうる。あたりまえですよね?
FPかもめが長期よりの投資手法を用いている理由のひとつがそれがハイリターンだからです。
長期投資はハイリスクハイリターンなんです。
この認識を誤ってはまずいことになると思っています。
実はハイリスクなものをローリスクだと思っていること。
ハイリターンなものなのにハイリターンを取りに行かずローリターンなところで引き上げてしまうこと。
(他人から見て)喜劇になること請け合いなんじゃないかと思います。
それはハイリスクなんです。
ハイリスクな故に・・・
会社を選ばなければならない。
買う値段を吟味しなければならない。
リスクが大きくなるケースを知っていなければならない。
ということなんだと思います。
そして、ハイリターンな故に・・・
リターンは伸ばさねばならない。
そのためにはリターンが伸びるケースを知っていなければならない。
自分はこの会社の選び方と買うべき値段の吟味のしかたこそが長期投資の要だと考えています。
そしてリスクを測りリターンは出来る限り伸ばす。リスクが大きくなる、リターンが伸びるケースをどれだけ知っているか。その可能性を測る精度を高めることができるかも同様です。
それをなしうるならそれはローリスクハイリターンに向かっていくのではないのではないかと考えているのです。
あなたはそれがハイリスクだと知っていますか?
あなたはそれがハイリターンでありハイリターンにすべきだと知っていますか?
そのために知るべきことを知りそれらを測ろうとしていますか?