タイトルふざけてますね。
実際ふざけてタイトル命名してます。
しかし内容はかなり真面目なので許してほしい。
なんでこんな変な命名したかというともちろん、ダイの大冒険という漫画のエピソードにちなんでの命名です。
自分のフェイバリット漫画なんですけどね。
そんな話から何故か繋がる投資の資金管理の話。
被害を避けるのと大丈夫な被害しか受けないのとどっちが強いのでしょうか?
その中からというわけでもないけど参考にもして生まれたミストバーン資金管理法とは何なのか。
・・そんな話。
ちなみにこの記事を作成したのはダイの大冒険の再露出前です。ブームに乗っかるのを狙ったとか狙って大いに外したとかじゃないですね。
投下が今になったのも単純にストックの古い順番に投下して今回これになったです。
どうでもいいことですが。
知らない人ももう多いだろうと思いますが
ダイの大冒険という漫画があります。
かなり昔に少年ジャンプで連載されとうの昔に完結しています。
詳細に語るのも長いですしここでは意味のないことだと思いますので、手短にいきますが、その漫画の終盤に・・
ミストバーン vs ラーハルトという対決があります。
ミストバーンとは敵方魔王軍の幹部でラーハルトは味方ですね。
で、双方特徴がありミストバーンは攻撃は受けるし当たるけどことごとくダメージなしというのと、ラーハルトはとにかく素早く攻撃を全部避けてしまうというタイプで・・
すなわち・・
被害を受けても大丈夫と被害を全部避けるという対決だったのです。
その勝敗はどうなったか?は実際に漫画を読んで頂くとして、自分がこれを初めて読んだのは学生の頃ですが、そのときミストバーンが最初は互角に思えるかもしれないが時間が経てばどうなるかは明白だ・・みたいなことを言うわけです。
そのとき思いました。そのとおりだなと。
それが今でも記憶に残ってます。
もちろん被害を受けても大丈夫と被害を全部避けるだといつかは被害を受けても大丈夫が勝利するでしょう。
攻撃を永遠に避けることは難しいのに対し攻撃を受けてもダメージを受けないなら攻撃受けても大丈夫だもん。
今は全部避けてても疲れたりなにかの間違いで一発で致命傷を受けるかもしれません。
そしてこれを投資に応用したのが ミストバーン資金管理法なのです。
ほんと何いってんだお前?とか思われそうですが
考えてみましょう。
投資において攻撃を食らっても大丈夫と攻撃をすべて避けることはどのようなことか。
自分は以下だと思うんですよね。
すべて避けるはすなわち勝率100%
食らっても大丈夫は負けたときに大きくダメージを受けないです。
どっちが強いかと言うなら自分は後者だと思うんです。
上でいったとおり攻撃はいつか避けられない時が来るからです。というかそもそも投資で勝率100%とか現実的じゃないでしょ?
しかし食らっても大丈夫はどうでしょう?
これは実現不可でしょうか?
これできるよね?
株式投資なら30万で買った株式で損しうるのは30万までです。
損しても致命傷にならない許容できるとできる範囲内で買うなら食らっても大丈夫が実現されます。
損切りをすることも考えれば、何かの拍子で大きく滑るってこともたまにはありますがちゃんと損切りするならこれもだいたい被害を限定することはできましょう。
まあでもこれだけじゃあまりみんなの心は動かせないかな。とも思います。
しかしまだ続きがあります。
それは勝率と被害と利益の見込みについての扱い方です。
まずは勝率です。
再現しないことにおいて勝率は出し難いと思うのです。
例えばいきなりステーキが最初の出店をした時点でペッパーフードを買うときの勝率わかりますか?
100%ですか?それとも大きく株高した当時は幸運な1%を引き当てたってものという感じですか?
これはわからないと思うんです。いきなりステーキを出店したペッパーフードを再度見ることできず検証不可能だからです。
繰り返すことのできない再現しないことにおいて、勝率はわからないから度外視します。
それの勝率が高い低いとかそういう次元じゃなく”考えない”です。
でもその勝率を出せないと考えるなら考えない他に答えはないと思いますが。
もっと言うなら勝率が高ければ負けたときの被害額が許容できないものになっていいという話はよくわかりませんよね。
10%負けるけど負けた時に致命傷。じゃあ運悪くその10%引いて死にました。で、いいわけ?
運が悪いと死ぬでいいわけ?
だから食らった時の被害を小さくすることでそれを担保します
これは食らうことを前提とする資金管理法です。
なのでこれが肝です。
ミストバーン資金管理法では最悪のシナリオを想定しておいてそこででる被害を想定しておきます。
そしてそれが許容できないならそもそも買いません。
繰り返しですが勝率は度外視した上で最悪になるケースを想定しその被害が許容できないなら買いません。
これは上値が大きく伸びそうだであってもです。
しかしここでポイントは、買う量を減らしたら被害額は小さくすることができるということです。
致命的なダメージとは率ではありません。額です。
5万で買った株券が1万になろうと何ら問題はありません。なので最悪を想定するとき5分の1までありえるとするなら5万というか、5分の1になっても困らない金額までしか買わないならそれで喰らおうともなんら問題はありません。
勝率を度外視し、最悪のダメージでも許容できる範囲内での、銘柄及び量しか選択しないというのがミストバーン資金管理法です。
もうちょっと専門用語を使うとペイオフレシオというものがありますが、これの平均損失を最小化することに勝率を無視してより重点を置く感じです。そして平均利益の最大化は損失の最小化をクリアしたときの次の課題とするのです。
でも最悪の見込みだよね
これは設定が難しいところですが、自分なら例えばリーマン・ショック時最安値時のPBRなどを想定します。これもBPSを大きく毀損する可能性が極めて低いと判断できる範囲の銘柄ならですね。
EPSが減る可能性が極めて低いとできるならPERを見るかもしれません。
リーマンショックにそもそも上場してなかったとかならそのときいたとしたら、どのような業績推移になってPERPBRがついただろう?とか想定してやるかもですね。同業などを確認すればあたりがつくかもしれません。
リーマンショック時最安値の評価ぐらいされても被害は許容できるとする範囲内でしか買わないようにする感じです。
もっというと過去にあったことはありえるとすべきだと思います。もしそれはないとするならそれ相応以上の根拠があってしかるべきです。
しかし過去にされた評価よりもっともっと下がるかもしれないじゃないかと思われる人もいるかもですね。
それはそのとおりですね。下がるかもしれません。
しかし、肝はそこではなくて以下のようにして買うのです。
例えばリーマンショック最安値のPBRをくぐると、今までのいずれかのタイミングよりも状態のいい企業を安く持っているが成立し、そしてそうなるときのダメージを想定しかつ致命傷にならないようにして買う。
これこそがミストバーン資金管理法の肝です。想定以上下がるなら、その銘柄においてかつて誰も取ったことのないような有利なポジションになるからいいじゃないかと考えます。
それで余力も残しその時買い増すことができるようにするのがより望ましいですが自分はその時は他を売りより有利と判断したものに乗り換えるという方針ですね。
もちろん企業状態が悪化するのは駄目ですよ。
肝はかつてないほど有利なポジションと言えるというのが成立することなんですから。だからそれはPERでもPBRでも配当利回りでもなんでもいいんです。
ただ諸条件を確認して、例えばリーマンショック後最安値時よりその時買うほうがマシだと断じられるくらいの条件でないといけません。そしてそうなったときにも致命傷にならないようにする。
などなどいいましたが個人的にこれを意識してる数年間において、今まで想定した株安を上回り未だかつてないほど有利なポジションと言えるまで下がったことはないんですけどね。
ただ企業状態の劣化を伴う場合は考えた以上に下がることはありました。ただそういうのは企業状態が下るシナリオも予想しておりそうなってもいい量しか買ってないものに限られてますね。今のところ。具体的にはクックパッドとかエスクリあたりです。
まあ今後はすべての想定を裏切りもっと最悪になる展開もあるかもしれませんが。
以上はコロナ前に書いたことですがコロナを終えて。
結局個別個別で自分の想定より下より行ったもの個々取引のレベルで許容できないまで下がったものはほとんどなかったのですが全体的にみんなさがりトータルではかなりアップアップになったというのは正直なところです。ただ全体の含み益は維持し全体レベルでも最悪としていたところまではくぐらなかったので覚悟していた考えていた範囲内ではあったけど自分が思っていた以上に苦しくなってたというところと、底値近辺で上値を狙えつつかつ下を限定できるとできそうなものが本当に見当たらなかったというのがありまして、そのへんからちょっと厳しい部分もあるなぁと感じてるところです。
だいたい大きな部分は終えました。
あとはご自由に。
分散がやりやすいですが集中してもいい資金管理だと思います。
ハイパーグロースなんてものも成長が止まったときの被害も考慮した上で組み入れることもできるし(端的には買う量を減らせばいい)、バリュー銘柄など底値が限られると測れるならそれこそPF比率100%だって選択肢になりえます。
ただいわなきゃいけないのは、これはチャンスには弱く機会ロスはしまくる面がありそうです。端的にはすごく伸びうるものは同時にかなり下げやすいというか下落余地があることが多いというところがありそうだからです。
そういうのは最悪の見込みをたてる時に許容できない被害になることが多いのでかなりスルーする羽目になるでしょう。もっともやっぱり量を減らせば買えるはずですが。
自分としてはこれはあげそうってのはわりと見かけるんです。
でもそれの最悪を見たときにも被害が許容できそうだって事がほんとに少ないです。
でももし、駄目なときでも被害が限定・・あるいは受け入れる覚悟ができたとしたものが、大きく取れる可能性もありそうだと認められるものを見たら大きく集中とかもするかもしれれません。
まとめると・・
勝率を度外視してその分の担保を最悪のシナリオにおける被害を許容できる範囲に収めるあるいは、収められなければスルーすることにより、食らっても大丈夫を実現しながら投資をコントロールする方法がミストバーン資金管理法なのです。
まあ分散して全部食らうなら厳しいですけね。端的には市場全体悪化とかはそれは仕方ないね。他のみんなも食らってるだろうし。
あとはブラック・スワンには無力です。NTTがいきなり赤字出してBPSを大きく毀損するとかのシナリオになんか対応できません。そこまで運が悪いなら諦めてください。自分も諦めます。ブラック・スワンは。でも集中でもしてない限り個別のブラック・スワンなら大丈夫な被害額になってるはずですけどね。
以上です。
自分はだいたいこのような資金管理方針を数年以上続けていますが、機会ロス自体は多いですが、ほんとに致命傷を喰らいません。
運用資金も伸びる傾向なので必ずしも参考になる数値じゃないですが、自分の銘柄ごと(銘柄ごと)で最大被害額は2019年11月時点投資資金に対して1.9%です。コロナで拡大した
こいつですが。結構集中しました。20%くらいだったかな。損益比でいうと-7.5%程度です。次点で1%程度がこれであとはそれ以下です。0.5%以上損もこの1.9%の合わせて4銘柄です。いずれもそれなり以上に集中した銘柄で、他の方と比べたわけでもないですが、集中して失敗した時に被害を抑えられている傾向はありそうだと思うところです。
同時に被害を抑えようとすると安く買わざるを得ませんので、カタリストなどには弱いけど気がつけばなにげに伸びててパフォーマンスもそんなに悪くならなく勝率も高いみたいな感じになってるかもです。ペイオフレシオも動きますが、この記事書いてる現在で含みと確定含んだトータルで4程度とたぶん優秀なんじゃないかと。バルサラの破産確率見ても載ってないこともあるし。
まああまり損しないので増えるのがあったときに足を引っ張られないみたいなところはあります。
まあ、今後はわかりません。特に自分は集中も良しとする投資家だし許容被害自体ももっと上においてますし。
まあそんな感じです。
いずれにせよ。それがより攻撃重視でも防御重視でも気をつけていきたいですね。
資金管理。
この方法を真似する必要はないですが参考にしていただけるならそれはそれで良かったとか思います。
あなたはそれを知って自らの資金管理をどう振り返りますか?
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資金管理カテゴリーなどは似たような記事とかこの記事の考えの元みたいなものも結構あるから興味がある方なら。