気になることがありましてアンケート取ったんです。
株価を上げられる資金量ってどれくらいでしょうね。
— かもめ (@kamomejan) 2020年5月22日
例えば取引高の30分の1なら株価をあげられそうです?とアンケとる。
※ちなみにわりと誘導質問です。
自分は厳しいだろうって人のほうが多いかな?って思ってましたが意外と割れましたね。
アンケート終わったらTwitterで気になってることに関して数字を挙げて仮説を出さそうと思ってましたが意外に量も多くなりそうなのでTwitterでなくブログでやろうということに。
この記事の趣旨は端的には株価変動の形というものをよりもっと考えようぜって話ですかね?
そんな話。
端的には金融緩和の”量”です。
まあこれですね。
日銀が1200億買うとかで「でけえ・・!」とか言ってる人を見かけたり、相場が暴落チックのときに「日銀来てー!」とか言う人は結構見ます。
しかし自分の思うことというか疑問ですね。
端的には量。
日銀の買いオペとか言われてるけど、これが大きいのか?
それは市場に大きなインパクトを与えるほどでかいものなのか?
というところです。
これ自分は実は疑問だったりする立場です。
まあ、それはさておき各数字を確認していきましょう。
まず日銀の買いです。
如何程か。
実はこれは決まってます。
年間12兆円です。
ただし12兆円は2020年からの話でそれまでは6兆円でした。
まずはこのこれまでは年間6兆円だったしこれから12兆円ってのを覚えておきましょうね。
まあデカイ金額ですよね。
そして実際買ってるのは何なのでしょう?
買い入れ銘柄を確認すると以下。
スクショも貼っておきましょう。
REITもありそうだけど、ほぼだいたい(1)の東証株価指数(TOPIX)と日経インデックス400、日経225と連動するETFってことで、小さくて日経平均、大きくてTOPIX=東証一部って話になります。
そして実際にそれの市場取引規模は如何程でしょうか?
これで計算できます。ホントに計算するなら豪華版がラクです。
計算しました。2019年の年間で。
2019年年間で、東証一部は年間512兆円、日経225銘柄で300兆円です。ちなみに市場全部で550兆円ほどですね。
ちなみに2018年年間だと市場全部で683兆の 東証一部で632兆の225で370兆円です。
自分のエクセルテンプレとKABU+のデータを使った計算ですので他の計算と違う部分もあるかもですがそんなに大きくは違ってないのではないかと思います。
というわけで2018年~2019年のデータだと、年間日経225で300兆~370兆で、大きく見てTOPIXで512兆~632兆ということです。
これらのうち、日銀の買いで12兆・・・は今年からで去年までは6兆なんですけど・・
12兆がすべて225に向かったとして300兆、300÷12=25分の1、で大きく見てTOPIX512兆なら42分の1。
つまり大きめに見て25分の1、そうでもなくて40分の1程度は日銀の買いが絡んだ取引といえます。
というか去年は6兆円なんだからその半分なんですけどね。去年までに関しては。だから50分の1から80分の1。
上のアンケートの30分の1は買いは12兆で取引高はおよそこれくらいだから・・・ってざっくり計算して、比率は大きく見てだいたい30分の1程度かな?としてアンケートを取った形です。
これの株価に対してのインパクトを大きいとするか小さいとするかは置いといて
日銀の買いって市場の取引規模からするとその程度なんです。
これをどう考えますか?
これまでならせいぜい大きく見て50分の1。
これからは大きめに見て25分の1。
それが日銀の買ってる量です。
だから贔屓目に見て2500株売ったとき日銀の買いは100株なんだってばさ。
この贔屓目は日銀がすべて225に向かったらくらいの想定。その時は225以外の東証一部銘柄に日銀の買いは入ってないってことです。
TOPIXに向かってるなら4000株のうち100株程度。(というかだから今までは8000株のうち100株)
疑問を投げます。
この程度の買い比率で株価が大きく上がりますか?
答えはどちらでも良いと思います。
ここは意見が分かれるところでしょう。
でもおそらくは、日銀の買いというものをここで挙げてた数字に感じるイメージより過大に評価していた人は多いのではないかと思うことろです。
以下の厳しいとした56.3%の人の中の結構は、日銀の買いパワーを過大評価していた人も含んでると思うのです。
つまり「30分の1なんてあまり影響ねーよ」と思いつつ同じ口で「日銀来てー!」とか言ってたはずです。
そうであるならそれは矛盾です。
まあそもそも別に矛盾があっても良いと思うし、これ見てやっぱ上げられるに転向してその矛盾を解消するのもいいと思いますけどね。もちろん日銀の買いはあまり株価に影響を与えてないに転向してもいいと思います。
それらは自由です。
自分は30分の1は影響ないだろうとする派です。
日銀の25分の1ほどの買いなんて株価を上げることはできない。(だから今まではもっと小さい50分の1以下でしたけどね)
と、考えています。
しかし、日銀の影響は実際あったじゃん!って言いたくなる人もいるかも知れない。
そうかもしれません。
自分は日銀の買いは効果あると考えてます。
・・何言ってるかわからないかもですね。
自分は日銀の買い自体になんかあまり効果なくそれこそ、実際買ったかどうかもあまり関係ないって思ってますが、日銀が買うという認識は株価を伸ばすということもありうるとは考えてます。
実際に日銀が30分の1とか買うかどうかではなく、その他の30分の29の取引をする人が日銀が買うという認識することが株価を押し上げることもあるというか、株高するならむしろそっちのせいだろうって考えるところです。
「30分の1なんてあまり影響ねーよ」と思いつつ同じ口で「日銀来てー!」とか言う人の力です。
実際に日銀が買いに来てるかどうかなんてことじゃなく、市場に参加してる参加者が、日銀が来てる買ってくれるという認識でより高い株価で取引しようって思えば株高になります。
日銀に売りつければいいと思うから指値の値をもっと上げなんなら成り行きで注文を出すとか日銀に売ったと思いつつ実際は日銀以外同士で売買して日銀は何も関係ないみたいな事になる。
それこそ日銀が全く買ってないマザーズ銘柄だってあがることもあるでしょう。
極論というより普通に重要なのは日銀というか誰か大きく買うかどうかではなく、大きく買う誰かがいるという認識がより多くの人にされ(だからそれは実際に居ない幻でも良い)取引するとする株価を高くしていいとするなら株高する。
まあ実際に日銀は買ってませんでしたとかになると株安すると言うか、市場参加者がより低い株価で取引する意思決定すると思うけど。
自分はこのように考えていたりします。
アンケの上がるって言ってる人の中にも自分と同じような意味で上がるとした人も居たかもしれないね。
まあ、どう考えてもいいと思います。
上では持論もいいましたけどね。
いや、自分はどっちでもいいです。上のアンケートだってどっちの答えでも。
矛盾があっても良いと思います。それの形の良し悪しを決めるのはどこまでもその人自身の問題です。
自分は株価は買われるから上がるとか売られるから下がるとかよりは遥かにもっとややこしい形をしてるのではないか?という疑義はもっとますけどね。
でもそれも自分の中の解釈の話です。それは自分以外の誰かでも同じことが言えると思います。
それはその人の解釈の問題だ。そしてその形は自由である。
しかしみえにくい株価変動というもの。
それは見えないものですが・・・需給とか言うけどそれが見えてる人なんて居ないでしょ?
見えにくいがゆえに考える余地もあるし、そして解釈は自由である。
その中で、自分は各種数字を並べて思考を重ねることで自分なりのしっくり来る見方・・見えないなら見えないなりの形というものに辿り着けるというか辿り着こうとするというか、その形を見出していくのが投資にいい影響を与えるのかな?って思うところなんです。
そのようにその形は自由であるからこそ、もっとあなたなりのもっといい形を考えてもいいと思っているんです。
あなたは株価変動はどんな形をしていると考えますか?
それをもっと考えてみませんか?
近いというわけでもないけど似てる部分もある記事
kamomenotoushi.hatenablog.com
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