偉大な投資家さんはその企業を知れと言います。
異論なんかないし、知らないほうがいいよね?とか言いっこないです。
でもいや、中途半端に知るのならそれはよくないかもしれない。
そんな話。
なんで投資する企業を知るのがいいのでしょう?
考えてみましょう。
もちろん、知ったほうが投資成績が良くなるからだと思います。(他にあるんですかね?)
企業を知っておくと投資パフォーマンスがあがるからその企業を知れ。ということだと思います。
知ることが、投資パフォーマンスに影響しないのであるなら労力かけて調べたりすることに何の意味があろうか?って思います。
投資の楽しみが増えるなんてことはあろうけど、(例えば設定をより詳しく知っていればRPGはもっと面白くなるはずです)でも、そういうことじゃないよね?
投資パフォーマンスを上げるためにその企業を知るべきだ。
だと、思います。
転じて、
投資パフォーマンスが上がらないのならその企業を知っても意味は無い。
であるとも言えそうです。
投資パフォーマンスを上げる知るとはなんでしょう?
そんなの決まってる。
投資行動を変える知るである。
その知るはその投資行為を変えなくてはいけない。
知ることでより良い結果を掴み、より悪い結果を避ける行動がとれなければならない。
そうなんだと思います。
行動を変える知るとはなんでしょう?
たぶんふたつ。(ややこしい)
それを知らないと売ってしまうのを持ち続ける、買えないのを買う”良いこと”。
それを知らないと買ってしまうのを買わない、持ち続けるのを売る”悪いこと”。
ふたつあると思うんです。良いことと悪いこと。
その銘柄にはたぶん悪いところもあるんです。
なんか多くの人は・・
知ることは重要だと思っているけど、重要だと思っている範囲は”良いこと”に偏りがちなように思えます。
そしてそれは、いいところばっかりの完全無欠な銘柄となる。
時には悪いことが良いことにされていることさえある。
それは危険のスパイスをまぶした銘柄です。
美味しい料理はこと投資で言うなら毒料理になるかもしれません。
それの良いことを知りたい。
それって仕方ないと思うんです。
設定集を読み他のプレイヤーより深い知識を得てRPGプレイすんの楽しいもんね。
行動は変わらなくても敵に斬りかかるコマンドは同じでも。
戦闘の勝敗が変わらなくエンディングも同じものであっても。
RPGなら知識はゲームを楽しくするために使えばいい。
またRPGの設定集等なんてものにも不快なものは少ないです。不快なものがあってもそれすらそのRPGを盛り上げ楽しむためのスパイスとなります。悪役の悪行を知るほどその悪役を叩きのめす快感も増えようというものです。あるいは案外可哀想な悪役であって気持よく懲らしめられないのもまた味であったりします。
当たり前です。その設定集、知識は読者を気持ちよくすることに主眼がおかれているのだから。そうでないと売れません。
あと、ボクはこのRPGをここまで深く知っているはジマンになったりしますよね?
自分はそれって気持ちいいいことだと思うしRPGなら自己満足でもそれをより深く知ってその満足に浸ればいいと思います。
しかしその銘柄・会社への知識の目的が気持ちよくなるためのものであってはなりません。
いいところを知ってるをお守りにして祈っても株価も業績もその一瞬は希望に満ちた楽しい時となっても、楽しい時間はいつしか現実の罰となって返ってくるかもしれないからです。
その知識は、むしろ投資パフォーマンスを下げる知識かもしれない。
あなたがいくらそれのいいところを知っても業績も株価もかわらない。
だからね、知ることの対象にすべきは楽しいところばっかじゃいけないと思うんです。
読んでて面白い気持ちいいRPGの設定集とかにすべきじゃないんです。
それは当たり前のこと
人の心の動きとしていい事に目が向くのは当たり前だと思うんです。
そして、悪いことには極力注目したくない。
それは表面に出なければ、不愉快な思いもしなくてもいいもんね。
でも、表面に出たときにたぶん酷いことになって手遅れになる。
だから意識して悪いことも探すべきだと思うんです。
というか良いことを知り、悪いことを知って、はじめて知るが完結すると思うんですよね。
その知る。完結に向けて進めてみませんか?
悪いところの探し方?
買う時とか、不定期にでも「なにか悪いことはないか?見落としがないか?」って自問自答すればいいんじゃないですか?で、多分そしたらあるだろうからいいことと天秤かけてそれでGOならGOでいいんじゃないですかね?(発言責任はとらないけど)
あなたが持ってるその銘柄
それが完全無欠の銘柄だとするなら
いいところばっかりで悪いところなんてありもしない企業だとするなら
危険のスパイスをまぶした料理と言えませんか?
それをそのまま食べるなら毒料理になるかもしれないと思いませんか?