大河の一滴

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リスクとリターンは度し難き

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リスクとリターンはイコールである

市場効率化説?かなんかしらないけど、リスクとリターンの関係を、そしてリスクとリターンってなんなんだ?とか考えていたらたどり着いた度し難き世界のはなしとなりそうな。

 

リスク=リターンだそうですよ。

多くの人はそれを信じているみたい。

いや小型株はそうでもなくてチャンスがあるなんて考える人も多いけど、大型はそうだよねってわりと考えられてそう。

自分は違うと思うのです。

 

そもそもリスク=リターンって何?

それを買えば損することと得することが釣り合うということかなあと思います。

また市場とやらがそうなるように値段を調整すると。

ふーん。

つまりこうだよね。

 

タイムマシンでも平行世界でもなんでもいいけど、トヨタをあるときいつでも買って10年でも一日でも持つという機会を100万回持てば、結果は損した得した合わせると0(の近似値だろうけど)になる。別に時間と利回りを加味した値でもいいし、手数料税金の分はマイナスにしてもいいけど、そうなるように調整された株価を市場さんとやらがつけている。

 

・・・これ信じるの?

ごめんなさいね。FPかもめはこれはまったく信じられないです。

それは、あるときある場合は大いに儲かるという結果が出るだろうしあるときある場合は大いに損になるという結果がでるだろしあるときある場合はチョンチョンだろうし・・(それぞれの100万回の総計損益がということです)

になるはずです。個人的にはなるに決まっているぐらいに思えます。

その時々において統計できるなら・・数を重ねて確かめるなら有利な瞬間、不利な瞬間があるはずです。

これは余談だけどある珍しいサンプルにおいてはそれがゼロになる(例えば隕石でも堕ちて)あるいは数十倍になる(空前の世界的トヨタブーム)事もありえるかもしれない。

ブラックスワンというやつだね。それも統計の中に含みトータルではゼロ近くになるが効率化説だと思うところだけど。

 

自分はそれはリスク=リターンなんかじゃないと思うのです。

リスク=リターンとなる瞬間もあるかもしれないけど、多くの時間においてそうではないはずです。

 

そしてこれはよっぽどリスク=リターンとするより度し難い。

 

わからないから。

 

100万回の機会を試すことなんて出来ません。タイムマシンも平行世界もこの世で見つかってません。

それが有利か不利か、はてまたリスク=リターンかどうかなど確認しようがないんです。

自分はリスク=リターンでは無いと決めつけてますが実はこれもわからない。

それを買えば儲かるか損するかなんてわからないのは、それはそれがリスク=リターンであるからではないのです。

 

それがリスク=リターンであるかどうかすらわからないからです。

 

より世界は混迷としているんだから度し難きことなんです。

未来が分からない中、その株価は正当だ。それはリスク=リターンなところにあって多くの場合はたくさん損したり(不利である)たくさん儲かる事(有利である)はないだろうなんて基準にもなるかどうかはわからないものなんです。

株価が正当で妥当であるかどうかも確かめようもなくわからないということです。

そこに今ついている株価は(そんなこと出来ないけど)100万の機会を持つならそれで示される結果の平均値。妥当で正しきらしき株価は、多くの場合、今ついているものとはまったく乖離したよくわからぬ値となるはずです。(期間短ければ多くは近くなるだろうけどね)

本当はよくわからぬ値ってのは今の株価に対して言うべき言葉なのかもしれない。

今の株価はよくわからぬ値なんです。多くにおいて。

言い換えようか?

 

未来はよくわからない。

 

 これがどれだけ度し難き事かわかるでしょうか?

 

そのリスク=リターンだと信じたものは、大いにリスク>リターンなものかもしれない。

それは有利だと信じたものは極端に(それこそ100万の機会を持つなら99%以上ゼロになるとか)不利なものかもしれない。

逆にこれは不利だろうと思うものが実はほとんど100%で大いに伸びるものであるかもしれない。

 

それらを証明することなど出来ない。

確かめるすべなど無い。

それはリスクとリターンは釣り合うという基準すら信じられるものかわからない。ということ。

正しいところ、妥当なところなど存在しえない。

その中で何を信じていけばいいというのでしょうか?

 

ただ、市場効率化説とやらもまったく虚構ではないとは思います。

それを買えば明らかに得になるだろう損になるだろうとは判断できないというラインまでは持ってきてくれますので。(例えば財務業績に問題のなさそうなものが配当利回り30%まで落ちてくるとかまずありえない。まずその前に買われてしまうとか)

つまり多くの人から見て明らかにこれは有利だろうとわかるところから、それはわからないというところまでは殆どの場合持ってきてくれるようです。

そしてその期待値、買えば儲かるかは常に闇の中。

え?慰めにならないって?

 

仕方ないのです。それはそういうものだから。自分はもうそういうものだと受け入れます。

わからないもの、コントロールしえないものであがいても仕方ないじゃないですか。

 

実は自分はさらにリスクとリターンのあり方はカオスで度し難いものだと考えています。

 

市場に対する自分の状態というものがあるので。

自分の状態・・自分がどういう判断をするのか、自分がどういう環境にあるのか、自分は何に適正があるのか、などなど絡まり合いそれのカオス度はさらに増していくことになる。

でもこれは半分朗報です。

わからないリスクとリターンのあり方はさらに複雑になるけど、それをコントロールできる部分が出てくるから。

市場のリスクやリターンはコントロールし得ないですが、自分はコントロールし得るものです。

でも半分は悲報です。

コントロールできるものをコントロールしないなら、さらに事態は混迷するから。きっと普通に悪い方にいくと思います。

 

自分から見えるそのカタチは、これが正解だなんて基準を持つことさえ許されず、真っ暗闇の中でその中でなんとかわかることを光源に、自分のあり方も確かめ考え修正しながらそれも頼りになんとかこれが正しい道ではないか?と疑問を持ちながらも進んでいくことを要求される。

投資のリスクとリターンはそんな度し難きあり方をしているように思えるのです。

 

 

あなたはリスクとリターンのカタチは見えると考えますか?

それとも見えないと見ることは叶わないと考えますか?

 

 

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