世の中には材料というものがあります。
要するにその会社業界とか日本経済に関わるニュースですね。
日々いろんなニュースが出されてそれがある会社の材料とされてその瞬間株式は買われたり売られたりして株価をあげたり下げたりします。
このニュースをすばやく捉え迅速に売り買いすることを手法としている人もいますね。
もちろんそれに向いた方はいらっしゃると思いますしうまくやって利益を出されている方・・・いるんですかねえと思わないまでもないですがまあいるということにしておきます。俗にいうイナゴ投資ですね。
ここではどうすればイナゴ投資がうまくいくかなんて扱いませんけど。
管理人はイナゴ投資家ではないですし、イナゴ投資に踏み込んでうまくやれる自信もありません。
なにより管理人はイナゴ投資は基本的に扱いが難しいと思っています。
急に上がったあとは株価はさげるものですが(利益確定として売られて下がる、下がりだしたら短期で損を増やしたくない人が急いで売るとか)、その下げるタイミングがまるで測れないと感じているからです。
いち早く売って利益を確定しようというライバルがいるように感じているのです。自分はライバルを出しぬき誰かに損を押し付け逃げることは難しいと考えています。相手がそれを望まないからです。
そういうわけで基本自分は材料買いをしないのですが、それはあくまで基本です。
今回は自分が材料ニュースをどう扱っているかというお話をちょっとします。
とは言え根本的な考えは簡単です。
自分は材料を評価します。金額にします。そのニュースの中身で株価ではなくその会社にどれだけの金額分影響が出るか考えるわけです。
そしてその変化を加えたときに今の株価、時価総額が安いか高いかで判断します。
視点としては徹頭徹尾株価の変化、その株価が上げるか下げるかではなく、それで会社がどれだけ変化して変化後の会社は今の値段で買いたいか売りたいかしか見ないわけです。
会社がどれだけ変化するかが重要なんです。
わりと最近任天堂とディー・エヌ・エーの提携のニュースが出て、双方大いに株価が上がりました。
任天堂は約4割も株価をあげましたしディー・エヌ・エーは約6割です。
このニュースは自分も耳にしました。聞いた時はあまりに株を買いたい人が多くというより売りたい人が全くいなくて取引されていませんでしたね。ストップ高を繰り返してやっと値段がついて、その瞬間任天堂は下がっていたりしてそれを見ててなんだかなあとか思ってました。その後の推移を見ると双方上げていて飛びついて正解だったようですがそれは結果論。
さてこのニュースに際して自分がどう考えたかですが、総合的には任天堂がスマホでゲームを出す可能性がちょっと高まったくらいでそうなる可能性はやはり小さいでしょうね。任天堂は毎度自己ゲームハードを守るようなスタンスの発言しかしてないですし。
今回の意図もゲームというよりネットサービスが得意な(任天堂のネットサービスは正直低質だと感じてます)ディー・エヌ・エーにネットサービスを作ってもらう程度に見えました。
それにもし任天堂がスマホ環境でゲーム出したとしてもヒットするとは限らないし任天堂のかなり規模のある売上、利益を伸ばしてくれる(仮に500億売上ができても、それまでの任天堂の売上規模から言えば1割ありません)、赤字が黒字になるくらいを見込めないととても無理だし、この変化にはそこまでの影響力はないと興味を持つも見送ったわけです。
そのニュースに任天堂という会社を変身させる中身は期待しづらそうだと判断したわけです。
そして自分はニュースになる前から任天堂は業績の割に高いと評価してました。
元々手を出したい価格ではないし、手を出したい価格と思えるまで任天堂を成長させてくれる出来事ではないと判断したから見送ったわけです。
短期的な株価判断としては間違いな判断だったわけですが、まあでもこれを起点として株価が上昇したほどの業績向上は見られないだろうなあという判断は変わっていません。つまりいつかまた落ちるです。
もっとまあを言えば、資金的に任天堂は単元価格高くてちょっと買えませんでしたけどね。
ディー・エヌ・エーも似たような判断をして見送りました。実はディー・エヌ・エーはちょっと保有しててこの前に売ってしまったんですよね。これは失敗。自分の売り基準を満たさないのを売ってしまったことが失敗。
もうひとつ半年くらいさかのぼって
ノジマがITXを買収したニュース。
これを受けて直近でストップ高が起こりました。ストップ高直後は下がることが多かったりで買うのはなかなか勇気が入りますが、自分はニュースの中身を受けて買い増しを行いました。
その頃から言えばだいたい株価は倍程度になってます。
そのニュースの際どう考えたかですが、この件はノジマが自分より売上利益の高い会社を買収するというニュースです。
単純な足し算の問題で買収後は、売上利益が倍以上になります。
もちろん買収に使うお金は借金でしたのでそれに見合う借金を負う事になりますが、売上利益が倍以上になる見込みと判断できたわけです。そして抱える借金も会社を潰すようなものではないという結論を出しました。
そうしたときにそのニュース後に株価は数段高い位置にいましたが、それでも買収後の業績から見ると相当安いという判断でした。なので買い増しに踏み切ったのです。
どれだけ変化するのかを考えて、変化後の会社が買いたい値段だったから買い増ししたんです。
約半年経ちましたが、その判断はひとまず成功と言えそうです。
ちなみにニュースを聞いて色々比較調べたり考えたりして購入決断をするのに3日ほどかかりました。ニュースの中身によっては時間がたっても遅くなるとは限らないと感じます。
これも結果論ですけどね。
以上2つがとりあえず自分の経験です。
それっぽい判断をするためにはやはり一定以上の会計知識や会社業界知識が必要そうではあります。
あとそれなりに筋の通った会社価格選定基準もですね。
それらがあれば、ニュースの中身を分析判断してその是非がわかるという感触を得ています。
もちろんすぐには結果は出ません。直近だと逆方向に行って含み損が出るかもしれません。
けどひとつこういう考え方もあるということですね。
いかがでしょうか?
あなたの聞いたそのニュース
実際にそれでその会社はどれだけ変化しますか?
見違えるわけでもないのに評価したら、怪我するかもしれませんよ?
そこに大きな変化がある場合、変化したあとのその会社の価値実力は株価と見合ってますか?
大きく成長するなら見違えるものになるなら、それなりの評価をしてあげなきゃいけないですよね?
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