大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(6806)ヒロセ電機 日記(分)

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもいろんな企業の数字を見てみようという習慣でやってますので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。
記事は書き溜めておくためアップ時に最新データとずれてる可能性があります。厳密にやるわけでもなくアバウト判断の練習なのです。

注目銘柄(市場/業種)

ヒロセ電機

(東証一部/電気機器)

株価

14790円(人々は、高原の新天地で陣取り合戦中。)

業績財務と指標とそれに対する分析

f:id:kamomenotoushi:20180518202514j:plain

 今日は分析。今週は5年平均営業CFマージン四季報CDスクリーニング)から上位の方で気になったものからチョイスして分析。ヒロセ電機。5年営業CFマージン30%。コネクター。数字は上記の通り。 業績データは主に四季報CD。最新株価・指標は2018年5月11日に取得。

危機と機器をつなぐコネクターで強し。商品ラインナップ見ると何でも感あるけど、特に携帯電話とつなぐものが主力のようですね。

業績。まあシクリカル。大きくはリーマン前と2015年辺りに利益のピークがあり2002年2009年辺りの景気後退期は素直に利益が引いてます。も、売上減らそうと高収益が続き赤字なんての安定企業。たぶん技術力などが高く競合が価格競争を仕掛けられないっぽく明らかに強みのある事業をしているようには見えます。成長はあるようには見えないけど。というわけで景気に連動しながら安定停滞しているという感じ。成長はよっぽどの根拠をないと期待するのは難しいのではないか。

財務。カッチンコッチンの財務。財産は増え続けるタイプ。BPSも増え続けているね。ROEも減る傾向で、資産増に応じて効率が下ってますね。まあそういう会社だと。

CF。見るまでもなく盤石の営業CF。投資はしてるというか毎年事業維持の投資をしている感じですね。投資CFが時々大きくなってますが見るとだいたい定期預金動かしているようです。で、現金推移は思うの他増えてないようです。配当とか自社株買いが多めですね。合わせてかなりの還元率です。それでも定期預金が増えているようですね。ここらあたりで営業CFで投資と還元で釣り合う感じなのでもう増配はないかなあ?感もあるし定期もがんがんは増えなさそうですけど。

というわけで、安定的に稼ぎ儲けたら株主に還元する種の会社です。ROEの低下は定期預金の増加。ここは引っかかるかもしれない。たぶんもうそんな減らない。配当維持なら。

評価。評価が低いと配当利回り高めになってとても面白いんですけど残念ながら常に高めの評価をされている人気企業ということになりそうですね。そして今はその中でも高い水準。妙味と言うとあまりない気が。やっぱりむしろ落ち目の時に拾ったほうがいいような種に見えます。まさかになると思うけど定期解約で大盤振る舞いあるいは大型投資が飛んでくるなら全部ひっくり返るかもしれないけど。

日足週足月足の値動き判断

日足でさげ
週足であげてもみあい
月足であげぎみに持ち合い感
確認。

売買判断

テクニカル的には、 長期では一応上げ方向もながく持ち合い感。弾かれた18085なんかはポイントになりそう。13714を見ながら16809とか18085越えを狙うのはできるかもしれない。10775が切ったら諦めるしかないと思う。
ファンダ的には、安定的で株主還元に熱心な方は会社には思えます。ただ成長はどうか?と思うところで景気循環を信じて悪目の時に配当利回りあたりみて拾うなら長くは硬めの投資になるんじゃないかと。

リンク

ヤフー:http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6806

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6806

IRBANK:https://irbank.net/6806

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

  特にないですよ。

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

 

記事補足してます。

用語解説(日記分析四季報CD導入後)

5年平均営業CFマージン(四季報CDスクリーニング)

営業CFマージンが15%以上あれば堀を持つと見ました。

buffett-taro.net

ここで見たんですけどね。

説明したほうが良さそうですね。

営業CFマージンとは、売上高に対する営業CF比。現金収入です。

売上に対してお金を稼いでいるかです。営業利益は現金となってるか限りません。

これが15%以上になっているというのはようするにボロ儲けであり、ボロ儲け出来るんだから何か強み、競合とかが出てきてもそれでもお金を稼げるような強みがある可能性は高いとなりそうです。

そうでなければ価格競争に巻き込まれそんなにお金稼げないはずだって事ですね。こういう企業はお城(儲け)を守る競合に容易にはつけ込ませない堀を持つ企業と形容されます。

上記の記事を見た時に「いやあそうでもないかもよ?」と、いくつか思いつく堀がありそうな企業とか営業利益率の高い企業の営業CFマージンを調べてみましたが確かに15%越えとなるのは事業に強みがありそうな企業が多めでした。(JR東海JR東日本KDDI東京都競馬、JPX、オービックなど)

逆に堀を築きにくい小売とか卸売業などは軒並み低い数値になってかなり信用できそうな数字だという印象です。

 

というわけでこのスクリーニングは単年ではなく5年間の営業CFマージンの実績を見ることで事業に強みのある企業を拾おうとする意図のものです。

あくまで営業CFを見るものなので、事業維持のための投資が大きいものとかも入ることになりフリーCFが豊富で株主還元出来るお金が大きいとは限らないし、成長するとか赤字が出ないというわけではないという印象です。ただリーマンショックみたいな環境が悪いときにもしっかり事業で現金収入を得ているものも多いという印象でした。

事業の盤石性などを測るには自己資本比率などよりも信頼できるかもしれないですね。

あくまで今までを見るものなので事業環境が変われば大いに状況は変わるなんてこともありそうでそういう点にも留意して使うならなかなか役立ちそうです。

結果は以下でした。

上位40位。

(2018/5/13データ取得) 

No. コード 社名

5年累計営業

CFマージン(%)

5年累計

売上高(億)

5年累計

営業CF(億)

1 8511 日本証券金融 1,101.75 1,026.42 11,308.55
2 6167 冨士ダイス 399.20 786.37 3,139.19
3 8851 アーバンライフ 89.23 132.80 118.50
4 8836 RISE 79.93 22.69 18.14
5 4565 そーせいG 63.60 347.50 221.00
6 3258 ユニゾHLD 60.31 1,357.65 818.84
7 2174 GCA 56.09 868.71 487.27
8 8697 日本取引所 47.90 5,167.87 2,475.48
9 7219 HKS 47.30 360.26 170.40
10 4732 ユーエスエス 46.29 3,344.44 1,547.99
11 2492 インフォマート 40.50 278.13 112.63
12 8818 京阪神ビル 40.19 718.72 288.85
13 9514 エフオン 38.99 368.04 143.49
14 9130 共栄タンカー 38.89 618.68 240.59
15 9115 明治海運 38.16 1,558.47 594.66
16 8841 テーオーシー 37.75 1,051.39 396.85
17 8803 平和不動産 37.42 1,893.80 708.67
18 2127 日本M&A 36.65 638.35 233.96
19 8518 日本アジア投資 36.54 294.39 107.58
20 4684 オービック 36.07 2,819.26 1,016.83
21 3659 ネクソン 35.88 9,365.88 3,360.35
22 8595 ジャフコ 35.35 1,979.19 699.56
23 8806 ダイビル 35.30 1,823.39 643.63
24 9022 東海旅客鉄道 34.94 84,055.50 29,369.21
25 9672 東京都競馬 33.79 935.91 316.25
26 2326 デジタルアーツ 33.38 183.93 61.40
27 6961 エンプラス 32.36 1,771.51 573.31
28 3901 マークラインズ 32.08 62.49 20.05
29 2371 カカクコム 31.85 1,752.41 558.10
30 8905 イオンモール 31.65 10,418.07 3,297.51
31 9671 よみうりランド 30.70 907.24 278.54
32 3528 プロスペクト 30.61 701.02 214.57
33 3765 ガンホー 30.34 6,952.21 2,109.00
34 6806 ヒロセ電機 30.24 5,820.38 1,759.98
35 3003 ヒューリック 30.06 9,965.89 2,995.45
36 8423 アクリーティブ 30.02 168.10 50.47
37 3679 じげん 28.81 188.02 54.18
38 4704 トレンドマイク 28.51 6,285.83 1,792.14
39 6954 ファナック 28.31 28,394.91 8,038.99
40 2121 ミクシィ 28.23 5,536.65 1,562.88

 上位の方はさすがに売上よりお金の入りの方が大きいとか異常値とか会計上の理由とか突発的な理由でそうなっているみたいなものとなってそうだったりしますが、40位より下も見ると、多額の投資が必要な資産でお金を稼ぐような事業(NTT、京阪神ビル、JR東海オリエンタルランドなど)、高い技術力を持ってそうな企業(ファナック信越化学工業など)、その分野で強いブランドを持ってそうな企業(ミクシイ、トレンドマイクロ、カカクコムなど)の企業も目立ちました。競合としてはそう簡単には価格競争を持ちかけ顧客を奪うのは難しそうなものも多そうです。

また証券関連など浮き沈みが激しく好況時には凄く稼ぐけど環境が悪くなると大きな損失を出すことも多い事業っぽいものもちらほらでしたので、注意が必要な企業も多そうです。

探していけばあまり目をつけられてないけど実際にはかなりの強みのある会社を見つけられるかもしれませんね。他にも例えばリーマン・ショックあたりの時期を絡めるようにして見て上位に食い込むようなものを注目してみたりするとか何かの役に立つかもですね。

 

 今回の式

5年平均営業CFマージン(連結)

5年平均営業CFマージン

(([連・修正・1株当り営業CF(円)(-1)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-2)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-3)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-4)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-5)])*[誌面・発行済株式数(株)]/100000000)/(([連・売上高(-1)]+[連・売上高(-2)]+[連・売上高(-3)]+[連・売上高(-4)]+[連・売上高(-5)])/100)*100

5期累計実績売上高(億:連結)

([連・売上高(-1)]+[連・売上高(-2)]+[連・売上高(-3)]+[連・売上高(-4)]+[連・売上高(-5)])/100

5期累計実績営業CF(億:連結)

([連・修正・1株当り営業CF(円)(-1)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-2)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-3)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-4)]+[連・修正・1株当り営業CF(円)(-5)])*[誌面・発行済株式数(株)]/100000000

 

四季報CDを用意して以下の式を入力すれば実際に上記のスクリーニングが可能です。

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
  にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ