大河の一滴

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長期投資に優位性はない

 

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 と、言うとむっとする方もいるのでしょうか?

自分は多分短期トレーダーじゃないし、中期というより長期かな?って思うところだったりすのですが、実際数字を取ると平均取引平均は365日超えで保有しているものに関してはもっと長いです。(売ったものが平均を下げている)記録を取り出した時期を踏まえると買ってそのままが多い感じ。これからも伸び続けそうです。

ということでたぶん長期投資家なのですけどそんな自分が長期投資には優位性ないよねーって思っているという話。

 

優位性とはなんでしょう?

いろいろ解釈はあると思いますが、自分的にはこれは”有利なこと”です。

有利なことだから儲かるし、有利なことをしてるから儲かるということです。

 

じゃあ長期投資のどんなところが有利?

と、聞いたら勘がいい方は思いつくかもしれないけど、そうはなかなかいかないものだと思いますのでもう少し分解しましょう。

 

株価=PER×EPSです。

なので株価があがるにはPERが上がるかEPSが上がるかしかないです。

PERなりEPSが待ってるほど上がると言えるならそれは有利と言えるでしょう。

 

でもPERにしろEPSにしろそれは待ってればいずれ上昇するという性質のものでしょうか?

 

たぶんそうではないと思うんです。

長い時間を費やしてもPERにしろEPSにしろそれは伸びる性質を持つか?というなら疑い深い。

PERなら一定のレンジ内で動くようなところもありますし、待ってれば自分の買値から高いPERになる可能性はたしかにあります。でも時間が立つほど高いPERがつきやすくなるというなら全く違うと思います。

EPSには若干待ってれば伸びる性質があることがあるかもしれません。例えば自社株買いとか買収を好む会社なら伸びやすいかもしれないし業績が伸びてるならだいたいは伸びるものではあります。でもこれはEPSの性質というより会社によりけりって面のほうが大きそうです。 

いずれにしよ時間をかければ望ましい結果がでてくるかもしれないけど、これを有利なこととはちょっと言い難い気がします。

 

有利、優位性というのは回数を重ねるごと、時間をかけるほど、望ましい結果が出やすくなっていくものだと思うんです。 

そういう観点では、長期投資には優位性はない、有利なことはないと断言してしまいたくなります。

 

じゃあ何も優位性はないのか?

うーんそんなことないと思う。優位性はあると思う。そして自分の考える優位性は例えば以下。

 

・企業成長(株式成長)

・割安なこと

・配当

・他にも貸株とかあるっちゃあある。(他にもあるかもしれない)

 

企業が(株式が)成長するならすなわちEPSが増えていくことになります。成長が続くほど大きく。そうなるならPERが同じなら株高になるざるを得ません。すごく伸びるならPERが下がろうと株高です。 すなわち有利。

割安、つまりPER(PBRでもいいと思う)が極端に低いなら、これは時間が経つほど有利とは言えないかもしれないけど、PERなら繰り返すけど長い時間で一定の範囲で繰り返し動くようなところもあります。買うときそのPERが低いほど、その繰り返しによりPERがより高くなっている時間は長くなるしある時は大きく伸びてるかもしれません。これも有利と言えるでしょう。すくなくともPERがより高いときに買った人よりは有利です。

配当ならこれは株式を保有していれば、配当を永続的にもらうことになります。株価が上がらなくたって時には株価が下がったってそれを穴埋めてさらに積みましていく有利があります。これも有利の一つの形です。配当を再投資して複利で長期運用するとするならより確実で大きな有利と言えるかもしれないよ?(シーゲルさんはそう言ってる)

 

これらは有利、つまり優位性と言えるでしょう。

企業成長も割安なことも配当も有利さを示すものなんです。

しかし・・・その有利が結果になるまでには時間がかかる。

 

企業が大きく成長するには多くは数年以上あるいはもっと普通にかかるし

割安が見直され投資家により高く評価されるようになっていくのにも時間やきっかけが必要です。

配当なら利回り2%なら単利税抜きで投資金額を回収するのに50年の年月がかかります。

 

これらの要因があるなら、投資の結果は時間が解決してくれるというか・・

これらの優位性が結果となって返ってくるのに時間がかかるというか・・

 

これらの優位性を狙うと投資は時間がかかるものとなり長期投資になるんです。

 

因果が正しくないんです。

長期投資をするなら結果が出るではないんです。

ある優位性を狙うことが時間がかかることになりそれが長期投資になるなんです。

 

優位性のない長期投資をするなら、いくら待とうがその投資が有利になることはない。

 

違いますか?

ならば優位性のある長期投資をしたいですよね?

(自分は長期に拘る必要はないんじゃないかと思うというか、拘るところは優位性をどのように確保するかだと思うけどね)

 

だから確認しましょう。気にしましょう。

長期だって最初にこんな優位性があると見込んで始めるべきだし、初めてからも定期不定期にその優位性が持続しているのか?を確認すべきだと思うんです。

そして残念ながらその優位性が確認できなくなるのなら。

残念だけど時間は解決してくれない。いくら待ってもきっと。ということなんだと思います。

さっさとサヨナラして次行くべきなんだと思うんです。

自分はそんなことを考えながら長期投資をしているわけです。

 

 

長期投資に優位性はありません。

優位性があるのは成長や割安や配当であって

それが結果に繋がったり積み上がるのに時間がかかるだけです。

その投資の優位性はなんですか?

その投資に優位性があるといえますか?

 

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(9412)スカパーJSATホールディングス/日記(比)

 投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績財務データはだいたい株探さん。株価は先週末終値

比較銘柄

スカパーJSATホールディングスとその他 

株価

502円(人々は、ジェットコースターでドロップ三回ほどしてる。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 9412 4839 9409 6753
会社名

スカパーJSAT

ホールディングス

WOWOW

テレビ朝日

ホールディングス

シャープ
市場 東証一部 東証一部 東証一部 東証二部
業種 情報通信 情報通信 情報通信 電気機器
株価 502 3520 2187 3725
時価総額(億) 1729.91 1015.32 2373.53 18562.29
予想売上(億) 1715 825 2970 25100
予想営業利益(億) 170 90 175 900
予想営業利益率 9.9% 10.9% 5.9% 3.6%
予想純利益 115 65 120 590
PER 12.96 14.62 19.54 31.39
ROE 5.5% 13.0% 3.7% 18.6%
時総/収益(独自) 10.98 11.98 14.61 23.35
成長印象 停滞 いちおあげ いちおあげ 落ち着いた?
総資産 3619.68 832.57 4262.82 18083.18
自己資本(億) 2113.91 500.53 3242.64 3172.46
自己資本比率 58.4% 60.1% 76.1% 17.5%
PBR 0.71 1.9 0.72 5.84
配当利回り 3.6% 2.3% 1.8% 0.0%
配当性向 46.5% 33.2% 35.7% 0.3%

 今週は比較。今週は市場統計推移記録表で16/2/12比較でPBRを落としている225銘柄をチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。スカパーJSATホールディングス。CSと衛生。PBR比75%。比較に有料と無料の放送。ゲストに放送が映るTVを作ってるシャープ。

 業績は停滞というか長期微成長だけど直近売上利益減らしてるね。「平成28年度の宇宙・防衛事業のPFI案件による増収が剥落することに加え、衛星減価償却費の増加や有料多チャンネル事業における4K放送や受信機器開発にかかる減価償却費や費用増等が見込まれます。」だって。元々織り込んでいることだということで事業的には既定路線と言えそうです。それを踏まえてもやっぱり安定的ですね。財務見るといろいろ横ばいって感じですけど余剰金推移で言うととても順調。で、自己資本の増え方とBPSの増え方が一致しないなあ・・と見ると自社株買い熱心なようだね。CF見ると営業CF減っててぎょっとするけどこれはXバンド衛星通信中継(防衛省の事業に入札したみたい)や新規通信衛星を買ったりで投資がかさんでいる模様。それ以外の営業CFはむしろ増えて順調というところでその中でやる気満々になっていると言ったところか。今後業績に反映しても不思議じゃないかもね。総合的に悪くなさそうです。

WOWOW。ゆるく成長感。過去には赤字も出てたみたいだけどここの所極めて順調だよ。成長速度は早くないけどね。CF豊富でお金貯めこんできてるね。

テレ朝。こちらも極めて順調。2009年あたり追い詰められてるけど営業CFでは動じてないしで。成長感はないですけど。相変わらずテレビの改心は遠そうだね。

評価。スカパーは程々感あるところだけど。投資が報われれば俄然面白くなりそうなところに思えますが、そもそも投資がかさむ事業ということになりそうで。基本安定業績でBPSも伸ばして自社株買い熱心とかで日経採用でわりと低PBRで長く持てばまずプラスじゃないのか?感は致します。

WOWOWはほどほど。何かあって安くなるとかWOWOW押しなら優待もらえるし悪くないと思うな。

朝日テレビは、低PBRめはいいんだけどROE低めで低収益だし安定事業すぎて視聴者も株主も要望を聞いてもらえる未来がちょっと見えないところでどうだろうね?感。何か不幸があってすごく安くなるなら投資家としてつけこむのもいいかもしれないぐらいかな?

シャープ。以前の勢いはどこへ?2009年から見事に崩れ頻繁に大赤ぶち込んできて債務超過に二部落ちと落ちぶれ感が半端ない。鴻海が助けてくれたようで今は黒字のつもりでいるようだけど事業性からいつまた大赤飛んでくるかもわからないと思えるところな上に評価的にボロ株です。それも事業広めの大型とデカイボロ。一発商品が当たったくらいではボロからの変身も見込み薄な気がしますよ。鴻海もこれからもどこまで助けてくれるのか?とりあえずシャープの株主を助けたいと思ってるというのはちょっと想像し難いです。

 

日足週足月足の値動き判断

日足でいちおうあげ
週足で下げの中で持ち合い
月足であげてさげ
確認。

売買判断

テクニカル的には、長期であげて下げてこれから持ち合いかさげるか?ってところ。 底を432にみて反転ブレイクアウトすればよししたっぱなれ確認でにげるとかは出来そうだね。
ファンダ的には、大きな設備投資がいる事業となりそうだけど事業自体は安定気味。評価は低めであたる投資が出てくるなら結構いいかもしれない。あたるかどうかはわかりません。

株探リンク・IRBANK

 スカパーJSATホールディングス:http://kabutan.jp/stock/?code=9412

 WOWOW:http://kabutan.jp/stock/?code=4839

 テレビ朝日ホールディングス:http://kabutan.jp/stock/?code=9409

 シャープ:http://kabutan.jp/stock/?code=6753

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 特にない。でも今年ももう終わりに近づいているね。と思う秋の日。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

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