大河の一滴

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堀の本体

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長期に株高する銘柄はなんだ?みたいな話があります。

時々見る話題ですね。

PERが低いのとか、PBRがもっといいとか。

最近は営業利益率が高いものとか見ましたね。

そんな話の中で、堀持ちの企業がいいよね?って感じで、なんで堀持ちが長期にいいんでしょう?なんてことを考えてたというかこれが堀の本体じゃね?って考えたという話。

長期に株高するだろうというなら

自分としてはROEが上がるものあるいは長期高い位置で安定するものだよね?とか言いたくなりますが特に未来のROEは予測するのが非常に困難なものだったりします。

これは裏を言えば高PBRになるもの、あるいは高PBRなものがいいといってるようなもので、長期株高説の中で統計的優位性をもってそうな低PBRがいい派と真っ向からぶつかることになります。おそらくとても分が悪い勝負になりそうです。

実際にROEが高くあることはある意味諸刃の剣でこのROEが低くなるときに強烈な株安にだいたい見舞われます。 

 

なので単純にROEが高いと狙うのってかなり怪しくてこれはなかなか実際に使うのが難しいのですね。

となると、他に挙げるとすればこれになるかなって思います。

 

営業CFが安定的にかつ潤沢にでるもの。

 

端的には、投資や還元をこなすのに十分なCFという意味です。

これが安定的にでてるなら自分はまずその企業の株式のBPSもっと言えばEPSは長期に上がっていくだろうと考えてます。すなわち長期に株高。買うPERPBRにもよるでしょうけどね。

 

そういうのは消費者独占企業と言うのだろうと思うところです。

 消費者独占企業とはなんなのか。

以前まとめたんですけどね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

ここでまとめたような考えは変わってませんが、それが企業の数字にどう現れるか?というと、”営業CFが安定的にかつ潤沢にでる”ということになると思います。

 

言い換えれば営業CFが安定的にかつ潤沢に出ると消費者独占企業はセットです。

営業CFが不安定な企業を消費者独占企業と呼ぶべきではないし、営業CFが安定(長期に安定していることが重要です)しているなら、それはぐっと消費者独占企業である可能性が高くなると考えています。

だからセットなんです。それは。

 

また消費者独占企業は堀持ちと称されることが多いです。

事業を敵や環境から守ってくれるものがありそれが堀だと言うわけですね。

 

その堀の本体・・それはその事業じゃなくて溢れ出るCFであるのではないか?という疑問が実は今回のテーマです。

 

CFが溢れるなら何ができるでしょう?

はっきり言ってなんでもできます。

最新の設備を入れて生産性を上げる。

便利な場所に工場を作る。

優秀な人材をヘッドハンティングしてくる。

TVに大量の広告をかける。

買収だってできます。

褒められた話じゃないですが、思いっきり商品の値段を下げて競合を駆逐したのちに値段をあげて儲けることだってお金があればできるわけです。(法的にアウトになるかもですが)

 

当たり前な話で、その事業のために100億円かけられる企業と1億円しかかけられない企業が争うなら後者にはまず勝ち目がありません。

 

その事業がお金を稼げるようになる過程においては様々な優位性を利用したのでしょう。しかし、お金が入ってくるようになればそのお金が優位性になると思うわけです。 

少し戻るなら未来のROEを考えるなら、CFが伴っているものなら例えば低PBRともかなりいい勝負になるかもしれませんね。

 

 KDDIという会社があります。

この会社は要するに携帯電話のキャリアですが、携帯電話事業は頭打ちと言われて久しいです。事実携帯事業の成長は近年かなり緩やかなものとなってます。

しかしKDDIとしては伸び続けているわけです。

 

最近KDDIがカカクコムをかなり買ったわけですが、たぶんAUスマホに関連アプリなどが乗ってきてよりAUスマホはより便利にお使いいただけます。となりそれが付加価値になるのかな?って思ったりするわけです。

 

最近大手キャリアはMVNOだの政治から4割値下げしろ言われりだのなかなか環境が厳しく思えてあるいは、今後衰退に向かうかもしれないというのは妥当というか根拠ある危惧だよねって話を聞いたりして、そうだよね。もっともだと思います。

 

ただ同時にKDDIなら売上も営業利益も営業CFも増えていて、FCFだって直近は4〜5千億出てたりして、カカクコムだって協力させることだってできるというかその気になれば全部買っていいように使うことすらできかねません。というかできそうです。

実際にKDDIはある意味お金に物を言わせてちょくちょく買収を繰り返し、その結果携帯電話というよりは他が伸びてます。勿論CFも。

 

すなわち、携帯電話から生み出されるCFを使い、携帯電話以外にも事業を広げ、そこでもCFが生まれて、それもKDDIのために使われるから・・・

 

というよりこれが堀だと思うわけです。

 

溢れ出るCFを用いて、自らを強化し競合を寄せ付けない。

その意味で溢れ出るお金こそ、堀の本体というか堀そのものだと思います。

 

また以上でなんで堀のある企業が長期に成長できる、長期投資をする際に優位性があるとできるかどうかも説明できたはずです。

 

まあ環境がすごく変わるなら

すごく敵が増えるとか強い敵が来ると堀はぶっ壊され、CFも傷つくことになるかもしれません。例えば政治とか。新たな大きな技術革新とか。

なんでKDDI買えば儲かるなんてかけらも言ってないのであしからず。あまり大きくなったり、お金の使い方がなってなかったりするならROEも下がるかもしれないですしね。

でも、自分は基本的にはKDDIならまだまだ長期にEPSBPSを伸ばしていくだろうと考えてます。

だから自らを守り強化するに足るCFという堀があるからです。

 

何が言いたいのかというと

長期的には会社はお金がないと戦えないということでしょうか。

実際に長期にCFが安定している企業はほぼ大体成長してるよね?って印象はあったりします。

もっと短い期間なら、ビジネスモデルや経営者とかなにかのブームなどでもいけるかもしれません。

しかし、それをCFに繋げることができなければいずれその会社は息切れするはずです。

企業はお金を稼げるようにならないといけないし、稼げないのならその会社はいずれ淘汰されていくでしょう。

自分はそのようなことを思うわけです。

 

 

会社の堀とCFをどう考えますか?

 

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 今回はだいたい同じこと言ってる。

kamomenotoushi.hatenablog.com