大河の一滴

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自分の扱う道具を知る

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今回は自分の扱う道具を知ってくださいというお話です。



自分は端的には自分の扱う道具がなんなのかを知り、その性質を把握しそれを使いこなせるならば株式投資はプラスになると考えています。

悪い例を挙げてみましょう。 何が悪いかわかるでしょうか?

初心者がトヨタを買って三ヶ月後に値下がりしたので損切りして撤退した。

これは推測ですが初心者さんであるって事はトヨタを選ぶときに安定してるとか、ずっと成長しているからとかで買ったのではないでしょうか? チャートを分析して短期の値動きを見て買った。そういう可能性もあるとは思いますが、初心者とトヨタの組み合わせからはちょっと想像しづらさそうです。 知っている大きく安定している会社を買う。それ自体間違いではありません。 実際問題トヨタは安定してますし基本的には長く見るほど成長していますので普通に有り得そうな手法です。 トヨタの今までを見てその延長線にトヨタの将来を見て買った。何にも間違いじゃありません。 もしかしたら今までで日本で最も過去から今までにもっとも大きく成長したトヨタはもっともそういう手法に向いた選択かもしれません。

しかし短期間の値下がりで売ってしまった。 将来を見たはずなのに短期の株価に翻弄されたわけです。 三ヶ月後は将来ではなかったはずなんです。 そしてその人がそれを認識していればそれに抵抗できたはずなんです。 反対に短期間の値動きを期待して、このブログ流に言い直せば人々の気持ちが変わること、変わらないことを期待して買ったのなら値下がりで売るのは正しいです。 値動きを見て上がると予想したけど予想に反して下がった。 これは株式を手放すのに十分な理由です。

他にはチャートを見て値上がりすると思ったので現株価より下の値段に指値で注文を入れた。とかあります。 言い換えれば株価が上がると思ったので株価が値下がりしたら買うという注文を入れたになります。 なにかおかしそうですよね?

それをなんで買うのか売るのかという理由を明確にする。知るべきなんです。 それはその根拠に使う道具はなんなのかを知ることと同義です。 誰だってノコギリを使って釘を打とうとしてたらおかしいと感じますよね? それはおかしいことなのですが、投資の世界ではそんなおかしいことが往々にしてあるんです。 ノコギリを使いたい人、使うべき人がノコギリをトンカチのように使うことは基本的にはすべきでないんです。 (扱う道具を知った上でそういう違いがあるのか、そういう考え方があるのかと見ることは大いに意味がありそうですけど)

そして株式投資にもいろいろな道具があります。そしてなんの道具かによって扱い方が違うんです。 道具には扱い方があるんです。 そして自分の使う道具が何なのかを知らない限りそれ以上の工夫はできないでしょう。 道具が何なのかを理解して初めて工夫ができるんです。

自分が使う道具がなんなのかを知り、その道具の正しい使い方で使い他の道具の使い方と混同しないでくださいということです。

もちろん複数の道具を使いこなすのも悪くないでしょう。 ノコギリのみを扱う大工よりトンカチも併用する大工のほうができることが多いでしょう。 でもノコギリで釘を打とうとしても多くはうまくいかないんです。 ノコギリを手にするなら木を切ることで勝負すべきなんです。 当たり前な話ですが、あまりうまく使えるスキルがなくともノコギリで木を切ろうとする人は作業が進むものです。 それにはノコギリがなんの道具なのかを知り、少なくとも木を切ることに使うことが必要です。

あなたが選んだ道具はなにか知ってますか? 道具の使い方、ちゃんと理解していますか? ノコギリを選んだのにトンカチのように使っていませんか?



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