大河の一滴

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3期平均デュポン式分解(四季報CDスクリーニング)

企業の効率性を測る指標であるROEはデュポン式という方程式で分解できます。

 

ROE=(純利益/売上)×(売上/資産)×(資産/自己資本

ROE=利益率✕回転率✕財務レバレッジ

      

これを分解してスクリーニングをすることで数字に優れてるけどあまり注目されてない企業を拾い出そうという意図のスクリーニングです。

単純にROEが高いものとなると、各種スクリーニングでも抽出が容易でなかなか目立ちますし注目を受けやすいという印象です。またROEが高い理由も玉石混交で選択の精度を上げるのも手間であるかもしれません。

そこでROEを分解できることを利用し、利益率が優れているのか?回転率に優れているのか?財務レバレッジをかけているか?を分けながらみていきます。

利益率や資本回転率は証券会社などのスクリーニングでも条件として選べないものも多くあまり見かけない企業にも思わぬ優秀なところがあったりすることが見て取れるかもしれません。

各条件には、その時だけいい数字が出ているのも困りますので3期分の数字を使っています。(自己資本比率は平均化することにあまり意味がなさそうなので最新の期のもの)また比較用に予想ROE及びPER及び売上比較も使っています。

 

結果は以下でした。

資本回転率上位20位( 2017/4/8抽出)

コード 社名 3期平均資本回転率

3期平均利益率(%)

自己資本比率 3期平均ROE(%)
2721 ジェイHLD 11.51 1.85 0.15 310.38
7538 大水 6.98 0.4 0.29 10.49
8039 築地魚市場 5.84 0.73 0.43 12.03
2683 魚喜 5.53 0.76 0.21 26.98
8044 大都魚類 5.44 0.64 0.37 10.14
3071 ストリーム 5.36 1.15 0.34 20
6089 ウィルグループ 5.16 1.44 0.29 21.79
3738 ティーガイア 4.99 1.44 0.42 33
8038 東都水産 4.69 1.01 0.52 9.9
3276 日本管理センタ 4.47 3.54 0.37 41.57
3186 ネクステージ 4.37 1.47 0.23 27.2
3300 AMBITIO 4.35 1.12 0.23 19.12
6045 レントラックス 4.24 4.88 0.62 44.96
9423 FRS 4.09 3.31 0.36 75.83
7451 三菱食品 4.05 0.49 0.25 8.45
4337 ぴあ 3.95 0.96 0.21 20.88
3143 オーウイル 3.68 0.58 0.25 8.93
2154 トラストテック 3.6 4.84 0.45 33.45
2700 木徳神糧 3.6 0.96 0.29 13
2159 フルスピード 3.59 4.57 0.41 46.85

今回は資本回転率でソートしてみましたが、利益率やROEなどでもソートをしてみると顔ぶれが変わって面白いです。資本回転率に優れるものは利益率で低かったりと両立はとても難しい感があります。その中でここではレントラックスやトラスト・テックなどは相当に頑張ってるといえるでしょう。逆に両立するとROEは滅茶苦茶跳ね上がる感じになります。片方でも頑張ればそれで十分儲かってしまうというということですね。

ちなみに特に市場でもバケモノ感あるスタートトゥデイなどは、資本回転率1.51倍、利益率22.33%、自己資本比率50%ほどとなっています。3期平均ROEはそれで60%くらいとまず見ることのできない水準になっています。

 

今回の式

3期平均デュポン式分解

3期平均資本回転率(キー1)

([連・売上高(0)]+[連・売上高(-1)]+[連・売上高(-2)])/([連・総資産(-1)]+[連・総資産(-2)]+[連・総資産(-3)])

3期平均利益率(赤字のものは足切り)(キー2)

([連・当期利益(0)]+[連・当期利益(-1)]+[連・当期利益(-2)])/([連・売上高(0)]+[連・売上高(-1)]+[連・売上高(-2)])*100:>:0

自己資本比率

[連・自己資本(-1)]/[連・総資産(-1)]

3期平均ROE(7%以下のもの足切り

([連・修正・1株益(円)(0)]+[連・修正・1株益(円)(-1)]+[連・修正・1株益(円)(-2)])/(+[連・修正・1株当り純資産(円)(-1)]+[連・修正・1株当り純資産(円)(-2)]+[連・修正・1株当り純資産(円)(-3)])*100:>:7

予想ROE(参考比較用)

[連・修正・1株益(円)(0)]/[連・修正・1株当り純資産(円)(-1)]*100

期間内売上高変化率(参考比較用)

[連・売上高(0)]/[連・売上高(-3)]

PER(参考比較用)

[DL・週足終値(円)(-1)]/[連・修正・1株益(円)(0)]

 

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面の予測の投資

 

 

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株価が上がるか下がるか?
 

この命題は株式を買う人の関心を集める最たるものではないでしょうか?

 

多くの人が予測(あるいは予想、憶測)してますね。
当たるといいですねって思います。 

今回はこの自分の予測というものへの態度についてのはなし

 
自分は予測もしたりはしますが

いろんな話を聞く限り、株式投資って予測してなんちゃらして儲けるものではないように感じてます。
予測してるって言っただろうとツッコミが聞こえそうです。

 

でも自分は予測をしてるけど予測はしてない。

 

もっと端的に言えば、自分は点の予測はしないけど(できないと思ってるからしないということです)面の予測をしているって話です。

 

面の予測とは

それは株価は上げるか下げるかではありません。
だからうなことわからないんだって。

そこである程度の幅をおいて、良くなったらこうなるだろう。悪くなったらこうなるだろう。って言う予測・・それが面の予測でそれをするようにしています。

これはこうだからこうなるという点の予測でなく、こうなればこうなるだろうという予測・・を範囲を持って行うというもの。こうなるというのを複数用意するわけです。例えば、業績成長が加速するなら、停滞するなら、減益するなら、赤字になるなら、とか。

ある会社の業績ならば、ここからここの範囲くらいに収まるだろう。そしてこのくらいならおそらくこのくらいの評価に収まるだろう。そしてこうなるならここまでくらいの評価はされるかもしれない。みたいな。
的を広くするんだから当たるわけです。だいたい。
そういうことで言うと、自分は米大統領選の結果予測をあててました。
ヒラリーかトランプが勝つと思ってましたし。こんなのまずどっちかが勝つかでしょ?(一頭しかない競馬でそれが失格になって優勝馬なしなんて競馬もあったそうだけど)
広くすれば予測なんてだいたい当たるんもんなんです。
企業業績だってほとんど良くなるか悪くなるかの範囲に収まる。
株価をいえばあがるしか下がるしかない。
どっちも予測しときゃほとんど当たるんですよ。予想なんて。
あとはその影響がどの程度か考えるくらい。(これは少々手強いですけど)
 

その面の予測の中に自分が損する点も入ることがミソです。

自分の場合を言うならリーマンショック級くらいの事はその面の中に存在する・・範囲の中にある点として含めています。

リーマンショック時くらいに業績が低迷したら。リーマンショック時くらいにまで企業評価が下がるなら。

その時にも死ぬことはないを満たすこと(あわよくば反撃の余力も確保し速やかに復活すること)。が、自分の一つの大きな投資方針です。

 

きっとこれぐらいに収まるだろうとする範囲、面を考えます。その範囲は過去の実績とか類似例とかを踏まえて考えます。あまり過去になかったことは起きないという想定です。(だいたい起きたこともないことが起きたときの結果はわからない。)そういう意味ではリーマンショックが過去にあったことがすごく幸いだとおもます。いい基準になりそうです。

 
ちなみにリーマン以上のことになれば想定した以上の大打撃を受けるかもしれないね。とりあえず自分も想定してないからね。例えばヤフーみたいな企業がいきなり赤字になるとか今まで赤字も出たときも減配しなかった十分に配当支払い能力をもつ企業が無配になるとか、PBRの市場平均が0.3程度まで落ちるとか、現金CFが豊富な企業がいきなり倒産するとか、大不況が来て日本上場企業の半数が倒産するとかはさすがに。
ただないとは言い切れないのは確かです。保有企業にのきなみブラック・スワンが来ること・・例えば南海トラフと箱根噴火が同時に来て自分のすべての保有企業に大損害や賠償など発生してのきなみ倒産するとかはありえるかもしれない。天文学的に小さい可能性だと思ってるけど。
そうなったら仕方ないね。自分は(財産的に)死ぬことになるね。でも仕方ないね。歴史の見世物小屋のお代としてはちょっと高い見物料だけど大人しく払うか。って思ってます。見物料を支払った後は・・取り返しに行く予定だけどね。またそれだけの余力も用意してます。
自分が損をする点を入れるというのはそういうことだと思ってます。
 
というのが面の予測なんですが
もう余談ですが、そういう意味では高PBRグロースはやりづらいんです。
いいシナリオが来たときは勿論いいんですけど、大抵において悪いシナリオが来ると許容できる範囲に被害が収まらなさそうだになるので。グロースは好きなんですけどね。残念です。
まあ好きなのでちょこちょこ買うのですが、たくさんはなかなか買えず。少量分散みたいな趣きになってるのが自分のPF傾向の一つですね。
持っていたものが高PBRになった場合は・・・持ち続けるかもしれません。その後悪いシナリオが来てもおそらくは大きく儲かっているだろうし、損はしなかったと諦めようと思ってます。
このあたりは、ここあたりで。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

一点にかけそれに勝負もかっこいいとは思います。

でもその点が外れたときが不安なら。

予測を点を面にしてみませんか?

面の予測の投資で”大丈夫”を手に入れませんか?

 

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