大河の一滴

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ROEの個人的まとめ

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ROEって指標があります。

兎にも角にも賛否両論な指標になりそうです。

これほどあてになる。あてにならない。とファンとアンチがついている数字ないんじゃないかと思うくらい。

今回はそのROEをFPかもめがどう考えているかっていうところの(今のところの)整理してみようという話。

 

ROEってとても本質的な指標だと思ってます。

ROEは、株主資本利益率

株主資本に対して年間どれだけ株主の利益が出ているかっていう指標です。

本質的には株主の持ち物である株主資本(株主の資本だって言ってるし)に対して本質的には株主の利益たる純利益がどれだけ出るかです。(BPSとEPSでもいいと思います)

 

その資産が年間にどれだけの利益を生むか。

その投資は投資金額をどれだけのスピードで回収できるか?

これ投資における根源的な指針だと思います。

その期間が短い投資は効率的な投資と呼べるし多くの場合においていい投資と言えそうです。

そしてROEとは、その資産は簿価価格に対してどれだけのスピードで利益が出るか?です。

それは効率的な(いい)投資をするもの かどうかを表している。と、言えるのではないでしょうか?

根源的なものを測っているので本質的ではないか?ということです。

 

ROEは買えば儲かるかでもなくそれが安いかでもなく

それが効率的(いいもの)かどうかを測る指標だと言えそうです。

 

そして買えば儲かるか?安いかどうか?などは測ることに含まないのであるならそれらは別のものさしを持たなきゃならないとなりそうです。

 

だからROEが高いからってそれを買うならおそらく痛い目に会うでしょう。

会うと思いますよ?

それにトラップみたいなこともある。

その前にまず・・

 

いいものを買えばそれは利益になるか?

 

ということです。

これ、どうでしょう?

 

ゴッホのひまわりはいい絵です。(FPかもめは絵画に造詣がないので実際にはわからないけど、いい絵なんじゃないかな?)

そしてそれを以前安田火災が時価58億円で買ったらしいです。

それ以前の人がいくらで買ったかは知りませんが、58億円以下で買ったのなら利益になったんでしょうし、それ以上なら損したはずです。

ゴッホのひまわりはいい絵だけど、59億で買っていたなら損したはずですし100億なら大損。1000億なら儲かりようがありません。

 

いいものを買えばそれは利益になるか?は、

 

それがいいものかどうかは損益に関係なく、それをいくらで買うかが損益を分ける。

 

ではないでしょうか?

 

もっと言い換えるなら、ROEが高い株式を安く買うなら利益になる。

これは結構正解に近い気がします。

 高いところから安くなったものを買うならじゃないよPER80からPER30になったとしても高いものは高いだよ

そしてトラップ

ざっと思いつくトラップは2つ。

財務レバレッジROEの持続性。

 

財務レバレッジ

そう言うと賢い気がしますが、なんてことはない不動産ローン、信用取引、パチンコのための消費者金融と同じと思ってます。

財務レバレッジ自体はいいも悪いもなく(金利の分くらいは悪いといえるかも)、それはボラティリティを増幅させるものだと考えています。

いい結果が出た時はその結果を増幅させ、悪い結果が出た時も増幅させる。

 

そのROEが高財務レバレッジをかけたものであるならそれは増幅されたいいものである可能性がある。場合によってはひょんな事から偶然その年だけいいものになっていることもある。

別の視点ならばいい結果が出続けるなら(あるんでしょうかねえ?)良い結果を増幅させる財務レバレッジは歓迎だ。とは言えそうです。

より良くなっているんだからいいじゃないかは一つの考え方ですが、結果が逆流した時のこと。それがいいものから一気に悪いものになる可能性があることは考えておいたほうがいいと思います。

その可能性はどれだけあるか?それが逆流せずいいものであり続ける可能性はどれほどか?

 

持続性。

理屈的なことを言うならROEが高いものはいいものです。しかし会社というものは一瞬いいだけでは困るものです。ある年にいいものであったけど次の年に悪いものに変わってしまうようだと困るわけです。

だって悪いものを人は欲しがらない。

またじわじわ悪くなっていくのも同様に困るわけです。

これもあまり人は高く買いたがらないでしょう。

いいものはいいものであり続けないといつしか悪いものになってしまいます。

いいものは悪いものになってしまう可能性がある。これはいいものが抱える宿命とも言えるかもしれません。

その可能性をどう見積もるか?

 

以上から統合して

財務レバレッジの逆流の可能性が限りなく低い継続してROEが高いもの、あるいは財務レバレッジをかけずに増幅に頼らず継続してROEが高いものを安く買う。

 

これは限りなく正解に近いと思ってます。

言い換えましょう。

 

継続していいものを安く買う。

・・正解じゃね?

 

うん、これが不正解になるのなら、自分は投資家やめてトレーダーになりたくなるくらいのパラダイムシフトが起きそうです。

 実際にそれが出来ただろう人、ようするにリーマンショック以降の安い時にそれを狙って買った人はアベノミクス以降で破壊的なパフォーマンスを出してるだろうと推察できます。それもおそらく狙って。

自分もうまくこれをこなせるのなら、それが最高級の投資になるという気がしてならないわけです。

 

と、なりましたがそれができるか?だよね。

実際問題はなかなか難しそうです。

当たり前だよね?

いいものが投げ売りされる状況になる必要があるからね。

 いいものはそうでもないと安く買わせてもらえないのです。

そして高ROEの継続性に関しても実は何の保証もない。

いいものはいいものであり続ける必要もある。

いいものと信じたものが悪いものになる。悪夢ですが有り得そうです。

しかし、狙っては行きたいなと思います。正解だと思うので。

いまのところ自分の考えはそのようなところ。

 

まあFPかもめの結論という以上のものではありません。

どういう結論でもその人が考えて出した答えが正しいと思いますよ。

他人の答えは操作できないからね。操作できるのは自分の答えだけ。

で、ROEというものは考える題材として面白くもしかしたら実益のある題材になるかもしれないなあと思う次第。

 

あなたはROEというものをどう考えそしてどう扱いますか?

 

 

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