大河の一滴

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ROIC変則3年平均(四季報CDスクリーニング)

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ROIC(投下資本利益率)という指標があります。

企業が事業活動のために投じた資本(IC)に対して、本業でどれだけの利益を出せたかを見る指標です。

ROEと近い意味を持つ投資効率性を見る指標ですが、本業の実力により近い営業利益を用いたり、負債の売掛金などの利益を生み出す資産とはいえないもの影響を除いた形でみるより厳密さを求めた指標です。

詳しくはここなどで。

多くの使い方は単年でみるものでしょうがこれはより長めの期間、継続してROICを見ようとするものです。突発的に儲かったというものでなくより確かな 稼ぐ力を持つ企業を拾い出そうというスクリーニングです。

算出は営業利益は過去3年プラス予想営業利益の平均、投下資本は過去3年の平均の数字を用いて算出する結構変則的なものです。

これで上位に来る企業は間違いなく稼げる企業である印象です。

結果は以下でした。

2017年8月抽出上位30位。参考PER、PBR

No. コード 社名 ROIC変則3年平均(%) PER PBR
1 3092 スタートトゥ 94.41 47.8 36.07
2 2121 ミクシィ 68.09 9.49 3.06
3 2371 カカクコム 65.36 18.41 8.43
4 2721 ジェイHLD 64.1 9.91 63.95
5 2124 JACリクルト 56.01 18.13 6.9
6 9769 学究社 48.63 15.76 6.11
7 2127 日本M&A 48.33 57.96 24.41
8 4751 サイバーA 47.62 43.95 5.7
9 3925 ダブルSTD 45.9 56.13 17.24
10 3064 Monota 45.07 56.93 26.51
11 3662 エイチーム 43.73 20.38 10.23
12 6045 レントラックス 43.24 17.97 4.23
13 2413 エムスリー 42.25 49.65 13.74
14 2461 ファンコミュ 41.94 17.81 4.9
15 2154 トラストテック 41.39 21.26 8.45
16 2412 ベネフィトワン 41.24 38.88 12.18
17 2183 リニカル 41.22 22.46 8.8
18 3276 日本管理センタ 39.61 15 7.15
19 3901 マークラインズ 39.51 25.78 7.51
20 3923 ラクス 39.25 59.3 16.98
21 4318 クイック 38.42 18.24 4.88
22 4845 スカラ 38.21 18.37 2.24
23 3676 ハーツUG 37.4 25.33 13.44
24 6032 インターワクス 37.33 15.83 4.01
25 3844 コムチュア 37.15 21.89 6.65
26 7844 マーベラス 36.41 13.23 3.35
27 3654 ヒト・コミュニ 35.94 18.54 4
28 8925 アルデプロ 35.38 -42.55 -4.03
29 3687 フィックスタズ 35.24 49.61 12.14

優秀な会社が並ぶと思いましたが、さすがに高PBRが並びました。

以下のスクリーニングで値が上位30位まで。上は100近くになっています。栄えある一位はスタートトゥデイさん、まさにバケモノでこの勢いはどこまで続くか?

アルデプロがPERPBRマイナスで来てるのが面白いですね。数字を見ると業績が乱高下してます。そういう時は数字の変動が大きかったり異常値が出てきて正常に拾えないこともありますが、多くはとても早い成長を見せておりとても勢いのある会社が多くなる印象です。もっとも評価も極めて高い企業が多いので扱いには注意がいるでしょう。

 

今回の式

ROIC変則3年平均(営業利益3年+予想利益)/3年平均投下資本(税金簡略)

(([連・営業利益(0)]+[連・営業利益(-1)]+[連・営業利益(-2)]+[連・営業利益(-3)])/4)/(([連・株主資本(-1)]+[連・株主資本(-2)]+[連・株主資本(-3)]+[連・有利子負債(-1)]+[連・有利子負債(-2)]+[連・有利子負債(-3)])/3)*100

 

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 スクリーニングの使い方を理解するまでは少々面倒ですが理解するとかなりかゆいところまで抽出できるスクリーニングが出来るようになります。