
小型株効果なる言葉があります
「株式の時価総額が小さい小型株は、大きい大型株よりも収益率が相対的に高くなりやすい傾向にあること。」
だそうですが同時に「理論的に説明できない相場のアノマリー(経験則)の一種。小型株は市場での注目度が低いため割安に放置されやすく、また今後の利益成長が期待できる株として収益が得られやすいとされている。」だそうですが、SNSなどみてるとわりとときどきだいたいファンダメンタルズ系の成果出した投資家さんが小型株効果あって、中小株投資は有利なんだとか力説してたりするのを見ます。
それで一方で、大型株投資が有利なんだみたいに言う方もみまして・・
それで一体どっちなんだい??って思ったので実際にデータを検証してみた後にこのへんの考えをまとめたという話。
そしてほんとうの小型株効果というものの仮説の話。
早速ですがデータまとめてみました
KABU+のデータを使いEXCELで。
EXCEL。拙作市場統計推移記録表で、これには指定した期間での変化を算出する機能がありますのでそれでデータを作り集計しました。
各集計期間は以下です。

各基準日で時価総額で区切り、その範囲で時価総額、株価、EPS、BPSの変化率を年の複利にしてそれぞれの平均値及び中央値を算出しました。
当時の時価総額で区切ったものでかつ2025/10/10時点まで上場が存続しているもののみの集計の結果で、途中で上場したとか廃止したとかは計算外だし、途中で時価総額変わっても項目移動などせず当時のものが今どうなってるか?という集計の結果です。
また株価/EPS/BPSに関しては発行株式数の変化も踏まえて補正をかけた数字で集計しています。
結果は以下です。
あまり表は見やすいように修正はしてませんがご容赦ください。
各項目で優れた時価総額水準のものは黄色くしているのと、それより日経平均、TOPIXが優れてる場合はそれらを赤で目立たせています。
期間
2015/1/5→2025/10/10
約10.8年
小型優勢で指数が勝利。

期間
2019/12/30→2025/10/10
約5.8年
大型が優勢で指数はより大きく勝利

期間
2022/12/30→2025/10/10
約2.8年
どれが優勢ともし難いが、大型有利か。しかし指数が圧勝。

期間
2024/12/30→2025/10/10
約0.8年
小型が圧勝。まあ1年の経てない間の結果なのであまり参考にならないか。
それで狙って今年は小型の年だとできるロジックが構築できるなら乗れてたかもしれませんね。しかし中央値ではいずれも指数が勝利です。平均値では劣ってるので色はつけませんでしたが。
ちなみに小型のEPSはバグっぽいものがでてますが、赤字スレスレから黒字なのでケースで何万倍とか何十万倍とかもでうるのでそういう事例があって平均値を押し上げてるものと思われます。

上記の平均値も一応取ってみました。
以下になりますが、一番上のデータが長期のものになるのであまりこの平均値を参考にする合理性もないかもしれません。ちなみに中央値も上記4集計の中央値ではなく平均値です。
平均値で小型株、中央値で大型優位ではあるけど、中央値ではほぼ差もなく、そしてバグってる小型のEPS意外に日経平均が勝利という結果にはなってますね。

でもだからたぶん一番参考になるデータは以下になると思いますが。再掲。
2015/1/5→2025/10/10
約10.8年

以上。
このデータをみて思うところですが・・
小型株効果ないですね。
大型株効果もないと思うよ。
時価総額で区切って、その水準で統計的な有利な水準・・それが大型でも小型でもそれがあるとは認められない。・・・がわたくしかもめの結論です。
ある年は小型が有利とか大型が強いとかはあるかもしれません。上記集計でもそれっぽい集計期間もありましたが、優勢と言っても中央値で突き放すようなこともほぼなさそうってところもありますしそれ以上に・・
だいたい指数に負けてる。指数を買ったほうがいいねになります。
いや、効果みたいなことをいうならこれほんと。指数効果って言葉提唱してもいいですよっと。
なんで投資全般で小型が有利とか大型が有利とかはたぶんなくて、そんなこと考えるなら指数買え。
という結論になるのでした。残念です。残念残念残念至極。
しかしここからが本題です。
小型株効果なんてないんですよ。
しかしわりと小型株効果なるものを言っちゃう人も結構いるしそれが野菜証券が専門用語として載せちゃうくらい定着してる。
もう一度。
これはなぜでしょう?
小型株効果なんてないんですよ。
しかし明らかなことはあります。
小型株は数が多い。
この記事書いてる直近の2025/10/10のデータです。
東証上場の銘柄です地方市場除外ですが、これくらい。
時価総額一兆円以上が193社、200社ほどとするとき、時価総額100億以下なら1200社以上で6倍以上あります。
時価総額1000億まで入れるなら、およそ3000社で15倍です。
地方いれてないですが入れるならだいたい地方は中小型なので、地方入れたらより小型のほうが多いという状況になりましょう。
小型株は数が多いんですよ。
これすなわち選択肢の多さと同義です。
この選択肢の多さはこういう結果につながります。
2015年から2025年のおよそ10.8年間の株高(発行株式数補正あり)の年複利換算の上位銘柄。
当時時価総額兆以上は上位にはいません。1000億以上も4銘柄でしょうか。
多くは時価総額が低いものとなりましょう。これは単純に小型株がたくさんあるが故です。まあ大型は大きいゆえに大きく変化するケースが少ないはあるかもしれません。

ちなみに悪い方も載せておきますね。
これも100億未満はすくないですが、多くは中型以下のものですね。これもそれらが数が多いからの帰結となりそうです。
ちなみにかなり大型の日野自動車とかも入るし10年で5分の一ほどとかなので大型が安心ってのは必ずしもそうではないとなりそう。(日産あたりもみてください)

小型のほうが大きく変化しうるとか大型は大きく後退しがたいはあるかもしれないとしても、そもそも小型はいいものも悪いものも数が多く、長期の結果もとてもいいものととても悪いもの双方の絶対数が多いということです。
選択肢が多い・・いいことだと思いませんか?
いいものを選別できる人にとっては。
小型株効果なんてありませんが小型株効果はある
銘柄になく投資家にあるものですね。
その投資家が良きものを選別するスキルや実力を備えているなら小型株は良い。
なぜなら沢山の選択肢があるからである。
いいものを選べるのなら選択肢は幅が広く数も多いほうがいい。
当たり前すぎる話です。
わたくしかもめはこれこそが小型株効果ではないかと提言するところです。
あなたが選べる人なら選択肢は広く持て
そして選べる人が選んで良い結果がでたから小型株効果はありまーすなんて言うわけです。
きっと小型も含む広く多い選択肢からナチュラルに悪いものを弾き良いものをピックアップしといて投資結果がよかったのを小型も多く選んでいたので(小型は絶対数が多いので当然多く選ばれる)これは小型効果なんだと思ったという話なのではないかと思います。
そして選ぶ力がない者なら小型株効果なんてありません。
ランダムに選んだり選球眼がよくないとそんなものはないわけです。
そういう人はやっぱり大型でフィルターするのは正解だと思います。
小型の中には10年で10分の一になったワイヤレスゲートとかも入ってきます。
大型も日野自動車とか日産もあるので安心でもないですが、極端に悪いものはやはり大型だと相対的には当たりにくい傾向はありそうで、特に悪い結果を避けるにはやはり大型でフィルターをかけるのも効果がありそうです。特に大型の集まりの日経平均は市場平均というかTOPIXも凌駕してるし。大型効果ないと言ったけどあるかもしれないし。
加えて中型以下には流動性に厳しいものも多く、材料で大きく動くことが多いのも中型以下です。長期の統計レベルとしてはあまり有利不利なくても、扱いにくさはありそうで向きとか相性もあるのではないかとは思います。
などなど思いますがより大型を選ぶことでより悪い結果も(良い結果も)すくなくなりより平均っぽい投資成績には近づくでしょう。というか選べないなら指数がいいと思いますが。
ほんとうの小型株効果
それは、銘柄を選別するスキルであり力であり、銘柄に向かうものではなく投資家に向かうものです。
そのうえで選択が突きつけられるわけです。
それを身につけたくさんの選択肢からより良いものを探し続ける行為に挑むのか?
それで勝負するのを諦め、より狭い選択肢の中から相対的に無難なものを選ぶ方向にいくのか?
それはあなたが決めることです。
自分はそれは身につける。そしてたくさんの選択肢から選ぶ努力を惜しまない方向性です。
いつまでできるかはわかりませんが当面はその小型株効果を身につけ活用できるように努力を続けたいと思うところです。
あなたは小型株効果を身につけますか?
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