こんなの作ったんですよ。
10バガーを取るには?なんてイベントがありまして。じゃあそれを満たすのにはどういう定量条件を満たさなければならないのか?というのを踏まえてそれを考えたかったので以下のようなものを作りまして。
せっかくつくったので記事にして公開しときますわ。記事ネタも尽きてきてるし。
DLすればエクセルでもスプレッドシートでも使えるので使いたい人は勝手に使ってくださいませ。
そんな作ったものをみながら、例えば10バガーとれそうな条件・・それも定量面からちょっと実践的に考えてみようかなんて企画。
過去の10バガー関連記事。
この記事の焼き直しにも近いですね。今回。
このエクセルファイルは以下のようにみます。
一応例によって?薄緑のところに任意の数字入れられるようにしたけど、この表でだいたい主要なケースはカバーできると思われるので張っておきますね。
一番左消えてるけど、EPS/BPS成長率ね。年のだよ。5%なら複利年5%。
それを47.2年回すとEPS/BPSは10倍になるって話です。26%なら10年で10倍。
複利16%なら10倍になるのは15.5年後だけど、PER10で買ったのがPER30になる(つまりPER300%)のなら8.1年で10倍に達する。・・・そのような見方。
ちなみに5倍を5年許容として1%複利とか指定すると以下。
PER/PBRで5倍取るなら瞬時ですね。当たり前ですね。
で、複利1%でも162年待てば5倍になるわけで、基本的に10バガーでもなんでも、期間が大事だと思うところですし、日経平均ならBPS成長率は1%以上なので日経平均だって162年待たずに10バガーするでしょう。
というか以下の記事でここ10年の日経の純資産成長率は7%弱となるのでこの成長率が変わらず同じPBRであるなら27年ほどで日経平均だって10バガーします。
そしてそれが10バガーでも5倍でも2倍でも30倍とかでも、もちろんそのために事業環境とか競争優位性やテーマ性等々いわゆる定性要因も考えることは大事でしょう。何でもいい、なんでも同じではないはずで、ならばどういうものがいいか?どのようなアプローチをすべきか?は考えるべきだと思いますが、同時に自分は定量的な面をクリアすることがより重要だと思うわけです。
なぜならそれがどれほどに素晴らしい会社だとかイケてる環境で伸びてる会社だとしても、その会社が例えばEPS成長率5パーであるなら安く買わないと10倍になるのに47年かかるわけだし4分の1で相当安く買えたとしても10年10倍には届かないわけです。それがどんなに素晴らしく、時勢にあった社長も素晴らしくテーマに合った事業をしてて競合を退ける競争優位性を備えてたとしても定量要因を満たさないと株価は届かないわけです。
一方それがどんなひどい会社であってもEPS成長率26パー出るのなら安く買わなくても10年で10倍に至ってしまう。
定性要因は必須ではない一方、定量要因は必須なのです。
なのであくまでも定性要因を考えるのは定量要因達成に近づくため。その可能性を上げるため。そしてそれがちゃんと進捗してるかの答えあわせは定量的にされるもの。だと思うわけです。
で、またこの図に戻ります。
繰り返すと10年で10倍の株高を取りたいでも他の条件でも株価≒EPS(BPS)×PER(PBR)の中で、どちらをどの程度取らないといけないのか?みたいなのはあって、それは数字なので計算できるわけで計算したものです。
10バガーを10年以内なら・・・
EPS/BPS(どっちでもいいと思います。)が、年一桁成長では8%の成長率を取ったうえで、5倍のPER/PBRを取る。・・だからPER5で買ったらPER25になってれば9年で10倍となる。PERなら5倍取るのは相当難易度が高いかと思います。イメージできる人は少なさそうですが、BPSPBRならイメージできるかもしれません。PBR0.5で買ったものがPBR2.5になってる感じで、PER/PBRで5倍なら業績加速、成長率加速、ROE大幅上昇とかが必要そう・・とはなるわけです。年一桁ぐらいの低い成長率で10年10倍なら企業業績確変引かないと難しい。凡庸な会社が最後には業界で目立つくらいの優秀な会社になってるくらいは要るのではないかと思う。
一方バランス的にはよく言われるEPS3倍PER3倍でだいたい10倍が比較的容易くできるかもしれません。これだと年20%くらいのEPSBPS成長率(これぐらいだしてる企業はままあります)のものを買値の倍のPERPBRにすればいいので、わりと安い時期に20%程度の成長を維持するものを半分程度で拾えるなら10年後には10倍になってるかもしれないねくらいの塩梅になりそうです。都合よく10年後にPERでもPBRでも倍になるか?みたいなところはさておくというか、安く買えるなら前後どこかにそのようなタイミングもあるでしょうと。ちょうどよく10倍は無理でももっと早く8倍とかもっと遅く12倍とかなら投資的な意味としてはそう変わらないでしょうし。
それで、10年10倍じゃなくてもいいけど、どのくらいの成長を取らないといけないのか?どのくらい安く買わなければいけないのか?みたいなのを確認するのが以下の表です。
だから、成長率14%のものは半分くらいディスカウントして買っても10年で10倍はいかないんだって。みたいな話。
今回は実践ということで
上記表をにらみながら10年みて10バガーも有り得そうかなあ・・という条件として成長率14%ほどを3倍程度で抜けて9.2年というものがありますのでこれを採用。
銘柄スカウターの10年スクリーニングで以下の条件で・・
5年売上成長15%以上
5年営業利益15%以上
過去5年間予想PER相対水準30%以下
2024/9/29抽出で101銘柄。
(銘柄スカウターから)
一応過去続いた15%成長が今後ペースを落とさず10年続き、そこで過去あったPER水準である3倍程度以上つけるなら、8.6年をもって10倍に達する条件となります。
だいたいEPS3倍PER3倍条件ですね。
以下の101銘柄が抽出されました。
わりと実際にこの中から10年後に10バガーつくものが出てくるのではないかとは思ったりはします。勿論全部とはいかないというかきっと一部だし、それがどれになるかは闇の中・・なんですが。
しかし、これらが引き続き長期に15%くらいの成長を示し続けられるか?とか、またその評価が過去の高いところまで戻る可能性はあるのか?と考えていくことで10年10倍くらいの可能性を高めるぞとは信じたいものですね。
以下です。
「2024/9/29銘柄スカウターにより抽出」
101銘柄、5年営業利益成長率でソート。
自分でも気になるもの
・・というかブログの日記で5つほど14-18日で扱います。
自分が拾ったものは、有望だと考えたものというよりブログで過去やってないとか、長く扱ってないものを優先する傾向はあります。惹かれたらそのへん無視することもありますが。
その他は以下の焼き直しっぽくなるので、焼き直す前のもの見て下さいな。
以上。
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