基本データと取り上げた理由
株価:3523円(人々は、踊り疲れていたのをなんとか持ち直しまた踊りだすもまた足を崩して踊りは止まってしまっている。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
9041 | 近鉄グループホールディングス | 東証PR/陸運 | 6717.02 | 2025/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
17800 | 880/4.94% | 4%/18年 | 15.23 | 1.29 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
3.75%/18年 | 3.72%/18年 | 7.06%/17年 | 8.47% | 8.8%/18年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
13830/18年 | -7770/18年 | 6060/18年 | 336.68/18年 | 1.97% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
24543.16 | 5192.55 | 21.2% | 1.42% | 21.61% |
今日は分析。2024/7/18に銘柄スカウター10年スクリーニングで過去後年相対PERPBR水準10%圏内かつ10年売上営業利益最高値更新してるものから気になったものからチョイスして分析。普通に好調なのに5年間で評価が低いものを拾う意図。近鉄グループホールディングス。近畿日本鉄道。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年07月19日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「いちおあげ」
近鉄様。鉄道を軸にいろいろ。
セグメント。運輸(鉄道)は実は結構比率低め。
国際物流は近鉄エクスプレスとなりそう。買収とかじゃなく最初から近鉄の部門だったようですね。それを上場してたのを全部買い戻したみたいです。
(銘柄スカウターから)
目先決算損益。
近鉄グループホールディングス株式会社|株主・投資家情報|IR資料|決算説明会
目先は売上も利益も運輸とホテルレジャーの貢献が強く。これはコロナからの回復がまだ続いているということになりそう。
売上(営業収益)
損益。
とはいえだいたい回復したかなとは。
2019年。
2024年。運輸はまだ2019まで回復してなくレジャーはまだ遠そう。流通もまだ。とかとかですが、売上などで上回ってるのは国際物流が入ってきてるから感ありますね。
これのせいですね。2022年にTOB。
近鉄GHD、近鉄エクスプレスへのTOBが成立 - 日本経済新聞
と、コロナ前よりは既存事業は劣化感あるも、物流加えて規模は大きく。
それで、既存事業がまだ回復するか?はポイントかなとは。
計画。不動産、物流が牽引、レジャーもまだ回復ってところでしょうか。過去計画は若干強気感あるけど平常時はだいたい正確。
というところですが、ざっくりとは規模も大きく成熟し安定しており、大きく成長または大きく後退ってのも考えにくくざっくりみていくのがいいのでは?とは。
それで利益率の低い国際物流などを取り込むも意外に利益率もおちてなく、営業利益自体も2024年が過去最高益となりそうで、今期も更新の計画。
なんだかんだいいながら目先が最高ってのが事実は事実と。
ROEなど。コロナでBPSも減るもそこから回復更新、そして目先ROEは二桁水準で以前より高い水準でこれまた意外に状態悪くない。一方でROAなどは低く、財務悪そうで総資産全体では低収益みたいなところもありますが、鉄道軸の企業あるあるでインフラの安定感もあるし過去からそうなところもありそこまで問題視するのも。コロナみたいなものもそう再現するのも考えにくいですし。まあコロナはなかなか駆逐されてないようですが。
ということで、総合コロナを越えて結局状態は悪くない。むしろ最盛期。レジャーとか流通とかコロナ前に及ばないってところもあるにせよ。(流通の減収は家計基準の変更とかで後退でもないみたいですが)
1Qまだ。
とはいえ子会社の近鉄百貨店などが上方はいるとかあり目先順調そうな。
財務
基本よこばい。
(IRBankから)
2023は近鉄エクスプレスの増分となりそうですがそれ以外は基本ずっと横ばい感ある総資産推移。その中で地味に純資産や自己資本比率を伸ばしてきてる感じで、長期推移としては成長とかよりはリストラ色強い守りの推移。
そのなかで近鉄エクスプレス買収で攻めに転じたともみれなくもないですがさて。
で、有形固定見ると1.3兆ちょいで近鉄エクスプレス以後もあまり増えてなく維持くらいですね。無形固定1600億ほどでてきてます。流動7200億。ここがわりと近鉄エクスプレスで増えてますね。
負債1.87兆とかでうち有利子負債1.23兆とかで、負債大きいし有利子負債も多く、自己資本比率低いし財務も質が悪いとなりそう。もっとも設備産業色強い鉄道軸ですのでいろいろこんなもんとは。財務自体は良化方向ですし、まあ許容ではないか。
CF
2021は営業CFマイナス。コロナは結構危機でした。くらいで営業CFは安定的でFCF自体は大体常に出てる感じで、お金借りて資産を買って地道にCF出して稼ぐという結構堅い感じです。それで営業CFの規模も上がっておりCF面でも過去より状態いいですね。
還元はだいたい維持だけど厳しいときは勘弁してというか優待で許して感なんだろうな感。
(銘柄スカウターから)
月足週足日足の値動き判断
月足でもみあって崩壊。
週足でもみあって崩壊
日足でさげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、年足。
ざっくりバブってそのごずっと調整とはなりそう。2000年以降はずっと調整中。
の中で、2011-2019に上昇があるけど、2021年までコロナまで調整レンジの方に戻されて、またいくらか回復したけど目先また落とされた感じで大きく見れば2000年以降のレンジで比較下の方とは。
目先安値3235は月足レベルでは2013年以降安値のコロナ後の3150を基準に見れそうでここが基準でしょうか。レンジと見るなら少し切ってもこらえてもいいかもですが、それはそれで十年レベルで上昇でもないものを持ってるではあるので、考え方というか考えてやるべきだとはなりますがこの辺は資金管理の話になるので若干別の話。
日足レベルでは上昇に来てるので、当面は日足の安値3235を基準にみてよさそうですが。
ファンダ的には、近鉄。コロナでダメージあった感じも近鉄エクスプレスを取り返す形で、規模増。運輸とかホテルは回復しきってる感じでもないとかはあるけけど、結果として増収増益で、利益率も落としてる感じでも自己資本比率も下げてる感じでもなく、CFも上の水準に来てる感あり良化進んでる感じはあります。目先も堅調感ありやっぱり状態いいのでは?感。
あとは大手鉄道の文脈に準じる感じは。財務はわるいけど、投資を多く要する設備産業だからとか、その中でインフラに近く業績自体は堅いとか。コロナはほんとにめったに起きない事故だったのではとはなります。まあコロナまた盛り返す懸念はゼロではないですかね。
評価。
PER15のPBR1.3ほど。絶対状態にしてはそれほどやすいって印象は受けませんが、近鉄としてはPBR1.3ほどは、2010年とかからみて最底辺の評価帯。これをどうみるか。
目先企業状態は悪くなくむしろ良くなってますが、評価自体はわりと歴史的低評価ってのが現在の置かれた位置です。これは近鉄に限らず大手私鉄多くに言える話だったりします。
鉄道各社24社のPBR5年相対水準と有利子負債比率とPBR。相対水準は5年つけてきたPBRレンジのなかで下からどの程度の位置にいるかですね。相鉄より上はここ5年でもっとも低いところからほほぼ近いところにあり、このへんはコロナあたりよりも近い水準あるいはもっと低いPBR水準にあるというところです。広電ならここ5年でもっとも低PBRくらいに置かれてる。同時にJR各社(東海除)に近いPBR水準で過去私鉄各社は高PBRすぎたのが訂正ともみれます。・・・のでどう考えるか。
(銘柄スカウターから)
このへんの株安をどうみるか?は視点で必要かも。
ざっと調べると、人口減だからとか、需給面からのマネーゲームだからとか意見もいろいろありそうな感じですが、かもめが有力っぽい意見はというと金利上昇による負債金利負担による業績後退懸念とかでしょうか。たしかに私鉄各社は負債たくさん抱えて金利上昇はマイナスそうではありあすが、実際には目先は業績上向きのものがおおくまあどうでしょうね感もだいたいJRあたりは、さほど低PBR化が進んでないですし。あとは有利子負債とあまり関係ないかんじもあるし。
あとは、これまで私鉄がずっと高すぎて、JRの水準に近づいたとも見れる評価訂正が目先起きたとかも。
・・・と、いろいろ視点もありますがどうみるか。
まあとりあえず私鉄全般ですが、わりと状態いいのに過去から見てあまりない低PBRに置かれてるものがたくさんあるってのは一つの状況。どうみるか。
あとは、低PBRにきてるので、優待利回りあたりがかなり有利になってるものが多いです。近鉄などはユーザーなら結構有利なところにきてて、関東私鉄も利回りから見れる水準になってきてるものも結構あり、ユーザーなら利回りを検討もいいかもしれないというものも結構ありそうdす。例えば近鉄なら100株で年間無料乗車券8枚がもらえ難波名古屋の移動を4往復すると配当合わせ8%ほどになり別にいろいろな割引冊子もつくのでユーザーなら普通にお得水準まで来てるはそうだったりしますし。
まあ金利上昇で致命的なダメージくるかもしれませんが。そのへんも踏まえて。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9041
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9041
IRBANK:https://irbank.net/9041
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
だしたっちゃけど、一旦引っ込めてまた出しますね。
記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
記事補足してます。
この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。
投げ銭。この記事やブログが役に立ったとかあったら投げてくれると嬉しいです。codocのアカウント登録とログインが必要でクレジット支払いコンビニ決済ができます。
※有料部分の中身はありません。