(4813）ACCESS/東証PR/情報通信(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1572円(人々は延々うだうだしてたがいきなりやる気を出している。）

基本データ

コード	企業名	市場/業種	時価総額（億）	決算期
4813	ACCESS	東証PR/情報通信	625.75	2025/01予
予想売上（億）	予想営業利益（億）/利益率	長期平均営業利益率/年	PER	PBR
185	5/2.7%	-2.7%/17年	281.22	2.62
売上成長率(年複利/期間）	EPS成長率（年複利/期間）	BPS成長率（年複利/期間）	予想ROE	平均ROE/年
-2.86%/17年	#NUM!	-2.75%/16年	0.93%	-4.2%/17年
長期営業CF（億）/年	長期投資CF（億）/年	長期FCF（億）/年	長期平均FCF(億/年）/年	実績ROA
205/17年	-227/17年	-22/17年	-1.3/17年	-1.07%
総資産（億）	自己資本（億）	自己資本比率（％）	配当利回り(%)	配当性向
272.81	225.76	82.8%	-%	#VALUE!

今日は分析。某所で参加したイベントで聞いた銘柄から気になったものをチョイスして分析。だいたいかもめは苦手系が多くてよくわからないものが多め。ACCESS。IoTソリューション会社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年05月20日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「増収も赤字」

セグメント。正直現状形になってないとなりそう。

（銘柄スカウターから）

でもまあ目先株価急騰となっていてたぶんこのせいですね。「IoT（IOWNサービス開発支援」あたりでしょうか。

そうみると、同時期に急騰しているさくらインターネットや北海道電力と近いテーマ性というか、大枠AIでさくらはAI向け大規模サーバー、北海道電力はAIが電力食うのでその需要受け、IOWNは、そのAIとかで食う電力や通信リソースの劇的な効率化案件となるので、その関連としてこのACCESSも。もっといえばミライト・ワンもIOWN関連の工事銘柄として某所で名前が出てるので今週5つの銘柄のうち、北海道電力、ミライト・ワン、とこのACCESSは大枠AI関連で、また投資イベントなどあるとAIっぽい銘柄がばんばんあがるAI祭り（もちろん半導体も関連でしょうと）になってるのではないか感あって、それに一緒に踊るか、遠くからみてるか、踊るなら何で踊るかみたいな選択の中で、これで踊りましょうみたいな感じで名前があがってるのが例えばこのACCESSとなりそう。

かもめは苦手です。上記の通りに形になってないので、これからどれほどの形になるのか、あるいは形にちゃんとなるのか不明なものをこのバリュエーションから踊れってのは、いや踊るの下手なんで遠慮しときますってなりますね。

で、いろいろたくさんやってる。ひとつはこんなにいろいろになって全部合わせて業績は形になっていなかったということ。

長期業績。赤字も多く薄利ですね。そして過去より売上減ってる。たぶんいろいろ撤退して代わりを模索していろいろ手を出して形になってないとかではないか。

BPSなどみると状況はよりひどい。いろいろ手を出しながら、BPSは増えるよりへってる。ある意味、株式、FX、先物、バイナリーとぐるぐる触るものを変えながら資産を減らしているトレーダーのようなものか。

ではありますが、2022年以降は売上が伸びてきて赤字が減ってきてもいて計画は黒字で、いろいろやってようやく芽が出るものをみつけた・・やもしれないのでそういう視点でみれるかどうか。

ちなみにたぶんテーマ性帯びてるIOWN

IOWNサービス開発支援 | 株式会社ACCESS

NTTと資本提携したって。

NTTとACCESS、IOWNの発展に向けた資本業務提携に合意 | 株式会社ACCESS

まあ動画でも見て。これに噛んでるっちゃあ噛んでる。

www.youtube.com

このIOWN関連と理解するとき、四半期とかみるのも意味あるのか？とかは思いますが、目先伸びているのはなんでか？くらいは見たほうがいいかんと2024の通期見ますとー

IRライブラリー | 株式会社ACCESS

伸びてるのはネットワーク事業ですね。

「ホワイトボックス向けネットワークOS「OcNOS®」の事業成長」だって。ちなみにIOWNは、IOTの中。比率はあるけどむしろ目先縮んでるし、赤字みたい。それで目先伸びてる理由はIOWN外となりそうで、全部まとめて実績としては形になってないです。

1Qもまだ。IOWN弾けて業績よくなるといいですね。

計画では全セグメント黒字化とはいってますね。営業利益率25％とかも言ってます。

・・・・、ここまで資料見てて会社資料でIOWNについては殆ど触れられておらず。ほんとにIWON？っておもったけどやっぱりそうみたい。

防衛省が絡んだニュースがでててそこが目先株高の起点のようなので。

ACCESS---ストップ高、防衛省がIOWNを安全保障に活用へと伝わる | 株探ニュース

ということで、これまでボロい業績でいろいろやってもボロかったのが、目先IWONと関係ないところで業績は改善の兆しも、会社はあまりIWONのことに決算資料でもふれてないのに目先防衛省が触れ・・てもないくらいの中での株価急騰ですがどうでしょうか。

あとは会社は今期黒字と言ってますが過去計画はあんまり当てにならないかな・・・って感じでしょうか。

ちなみにですがかもめは苦手なタイプです。

財務

利益剰余金マイナス。

（IRBankから）

有利子負債はなさそうですね。でも株主資本も自己資本比率も減ってますね。

減損とか切ってもないみたいなだしいろいろみるとなんかあるかもだけど、中身見ません。みても投資判断変わらなさそうなので。

CF

2019年から連続FCFマイナス中。だいたい無形固定資産に言ってるっぽいですね。ということで現金は減り続け。いつまで減るんだろうね。無配。

でも自社株買いはやったみたいだね。利益剰余金マイナスでお金減りつつある中で頑張ってるね。

月足週足日足の値動き判断

月足でもみあいから飛んできてる
週足でもみあいから吹上げ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルで2016-2023でもみ合い感、もっといえば2012年くらいから水準が違わない中から目先2月末から吹き上げている感じ。日足レベルでは940とかから1854、1336と1690と安値切り上げで高値はまだですが上昇あるいは三角持ち合いくらいの形成、週足レベルでは上昇感あると。一方で月足年足レベルではもみ合い低迷が続いた末の急騰でこれが長期の低迷からのトレンド転換で長期上昇の初動とみるか、一時の急騰でまたもとに戻ると見るか。既に2022年安値506とか急騰前653とかからは結構高くなっていて、このままするするとみるのもどうか。というか、このへんは業績とかバリュエーションの根拠もないと判断難しいかもですね。

とりあえず日足上昇でのるなら1336あたりを基準にするしかないのかなとは。

ファンダ的には、状態が悪いシステム系だけど何屋かよくわからない。ざっくりみてあまり褒めるところがない。財務は悪いわけじゃないけどCFがFCF赤字連発で後退してるし、事業いろいろやりすぎて手当たり次第感あり、それでずっとうまくいってない感もありますが、目先はネットワーク系が伸びてきて黒字化がみえてなくもないけど、さてどううなのでしょうか。過去の計画は信用できないくらい。総じて業績も財務もCFも状態は良いとはできないむしろ凡庸か悪い・・ROE的に凡庸以下ですかね。

それとは別に目先株価急騰。おそらくは防衛省の新通信技術に関するニュース起点でそうなるとここはIWON関連でテーマ化してると思われる。一応関連ではあるが、今回復しているカテゴリとは別であり、会社の決算資料でも推されてる感じでもなく、これでどこまで評価できるのか・・みたいな視点はいるかも。

評価。

PER286のPBR2.6ほど。これ系の企業としては極めて高評価。低ROEなのでPERはおいとくもPBRでも十分な高評価帯です。それも現状では影（例えば会社HPにちょろっと言及があるとか）はあるかもだけど業績としては形になってないもののいずれに期待するものとすれば、思惑先行株価形成をしていると断じてよいのではないか。

思惑先行で現状の企業状態には見合わない高バリュエーションに至ってる。会社もたいして推してもないIWONがあたるといいですね。という宝くじにみえる。宝くじより不利な宝くじかも。宝くじの還元率などを踏まえて。

もっとも、他者の思惑を食うという視点でみるとあるいはまだ見せ場もあるかもとはおもいます。かもめはわかんない。苦手なので。