大河の一滴

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(9048)名古屋鉄道/東証PR/陸運(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2050.5円(人々は、高台からずっこけおちるも態勢を固めつつある。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
9048 名古屋鉄道 東証PR/陸運 4033.35 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
5960 330/5.54% 4.9%/17年 18.32 0.94
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
-0.92%/17年 3.2%/17年 3.89%/16年 5.44% 5.5%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
9978/17年 -6440/17年 3538/17年 208.12/17年 1.56%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
12313.78 4044.34 32.8% 1.22% 22.34%

 今日は分析。2024/5/2にPERあるいはPBRでトリガーを満たしているもの(対象463銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。名古屋鉄道名鉄。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年05月02日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「蓄財が復帰」

名鉄。名古屋地区の大手私鉄ですね。

決算説明会資料|IR資料室|IR情報|名古屋鉄道

前期2023決算。

交通は鉄道バスなど。

運送は名鉄運輸

不動産は駅ビル商業ビル沿線開発

レジャー・サービス(岐阜グランドホテル、名鉄犬山ホテル、名鉄イン、「日本モンキーパーク」、ゴルフ場、「博物館明治村」、観光サービス

航空関連サービス(中日本航空

等々。

さすが大手私鉄でいろいろしてると。

それでコロナから後退してましたが現在回復局面、とくにレジャー・サービスに勢いですね。今期でコロナ前と売上で遜色のない水準には。

比率ないですね。セグメントは分散が効いてて利益は不動産主力感で、他の多くの私鉄と同様沿線開発しながら鉄道に誘導してまた開発の小林一三モデル。

名経営者の知恵に学ぶ~小林一三編~ | みずほ銀行

(銘柄スカウターから)

資料などみてるとトヨタ王国の中で大変ですねって思ったりする資料もありますが伸びしろありそうですが、2023年交通1324億に、運送空港1369億255億足してだいたい2950億ですが過去資料みると、2001年あたりのこれらにあたる運輸が営業収益3474億で伸びるというより縮んでますね。ということで伸びしろあるかもしれないけどあまり伸びてないというのが20年ほどの実績です。

 

というか、大手私鉄はかなりの成熟産業で下記の通りあまり長期に業績も大枠も変化がすくなく成長はないけど安定的という感じな印象。

実際問題営業利益で1999年からみて2021年まで赤字もないですね。純損失は過去にはありますが、これも2005から2020まで純損失もなし。

そして営業利益率も長期に改善感。原価率推移など見ようとしたけどここは開示ないみたい。

というわけで成熟した安定的な分散した各事業で堅実に利益を重ねるってのが事業特性になりそうで、その中で来たコロナはほんとに鉄道(を中心とした事業体)には厄災であったけど、それで業績は回復してきてるし、下記でほぼBPSも毀損してないとなりそうで、過去から見てかなり珍しい営業赤字まで追い詰められるも財務にも大きなダメージも追わずおおよそ業績も回復してきてるみたいな局面が前期。

ちなみにBPS成長取ると3.89%/16年ほど。ROEはまだ回復しきってはいないかなとは。


今期3Q増収9%に増益+44.8%で目先回復本格化。上方も「不動産分譲業で減収を見込むものの、想定より需要回復の傾向にあるレジャー・サービス事業や交通事業のほか、設備保守整備事業の増収により、営業収益は、全体で増収を見込んでおります。営業利益は、交通事業や不動産賃貸業における増益により、全体で増益を見込み」で全体的に堅調ですね。

 

財務

総資産よこばいで、純資産増からよこばい。

(銘柄スカウターから)

大枠は総資産横ばい。(このへんも成熟している理由とできそう)から2020年までゆるく資産増から以降足踏み。このへんも成熟の蓄財してきたのがコロナで頓挫も目先はまた蓄財が進むくらいの構図。それで意外に利益剰余金が2008年でギリでしたね。過去は赤字路線も多めでなかなか苦戦してたところもありそうですがかなり苦戦してたとなりそうも、近年はだからおおよそ堅調。

それで前期末。総資産1.2兆で有形固定8540億は2008年以降おおよそ規模が変わらず。ほぼ事業は有形固定によるものとなりそうでかつ、BS上でも有形固定寄りで規模も変わらずということでこのへんでも停滞ですね。

その一方で流動は2269億でこれは2015年からみるとゆるやかに伸びている感じ。増分は700億とかでうち分譲土地建物が270億とかもあるけど、おおよそ固定資産をキープして流動を積み重ねる形で蓄財してきてるという感じですね。それもコロナでとまるも目先はまた進みだしてるくらい。

負債は8022億と大きいも、2008年1兆円からゆるやかに減らしてきて2019年までに7163億から再び増で、このへんはリストラもしながらで、蓄財はそれまではリストラで薦めてきたのが2020年以降は負債も増えるかんじでリストラに目処がついたくらいでコロナ襲来感も。さすがに有利子負債大きく4639億でこれは2021年以降も増えててこのへんはコロナの影響もありそう。

このへんはやはり有形固定資産を取得して事業をする設備産業ではありどうしても有利子負債は大きくなるねとは。

 

 

CF

営業CF安定。さすがにコロナで減った。
それでFCFは基本出てたのコロナ以降はきびしい感じ。このへんは今期でかなり改善しそうとは思うけど今期2Qではまだ投資が大きい形でFCFマイナスですね。

いちおう2021以降FCFしぶめ。

(IRBankから)

還元は利益並みで無配も。おおよそ配当性向20%ほどですね。

(銘柄スカウターから)

 

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげてもみあい
週足でさげてもみあい
日足であげてさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、高値自体は例によってバブルにあるはそうですが、2011年以降は上昇で、安値高値で2011年925から2019年3635まで。

そこからコロナから下落で2022年で1610までで半分以下ですが、以後は持ち直す感じで安値1980、2027で切り上げですが高値は足踏みでもみ合い感でてます。

目先は切り上げ気味のもみ合いでまたコロナ前より安値帯であり、また上昇に向かうのを期待するのも。

もみあい安値1980などをみながら2472超えを測る感じでしょうか。


ファンダ的には、鉄道を中心とする事業体。小林一三モデル。鉄道を含み様々な事業、だいたい交通と流通とレジャーと不動産。売上は分散も不動産がやっぱり利益の主力。ざっくりやはり不動産屋みたいなところはある。

長期に堅調な業績。成長はないけど成熟し安定的に堅実に稼いできてる。コロナは災難でしたねですが結局大きなダメージをうけてもなく、おおよそ業績も戻しました。戻しきってはないですね。どこまで戻すかは焦点。

財務的には長期にリストラし、負債返済から負債維持くらいでリストラに目処は立っている感。さすがに負債大きめで設備産業界。これは事業性からくるものでさしてマイナスにはならないはず。CFは元来安定的だけどコロナ以降はしぶい感じが続いていてこれが続くならマイナスかも知れない。目先はCFまでは結果がでてないけどだからまだ回復しているという印象。

評価。

PER18のPBR9.5ほど。PERでみると安くはないとはなるけど、PBRでわりと低い方。2010年以降でもめっぽう低PBRでありまずは名鉄としては低い評価帯とみて間違いもないだろうとは。あとはまだコロナ前の業績水準には至ってはないけど株価帯としても回復に至ってないので、順当に回復していけばコロナ前の株価水準に戻るという見込みをたてるのもありな気はするところで。まあこれはコロナ前の株価水準が正しいと前提をおく発想ですが。

まあでも、堅実に利益をあげBPSをあげてきてるものがコロナも克服しまた正常化してきそうな中でその会社として低PBRで拾う自体はあまり下手なことにもなり難い地味ながらも堅実な視点になるような気はするところ。

BPS成長3.2%に配当1.2%の4.5%ほどをPBR1はさほど妙味ないやもしれませんが、まあなんだかんだ全国的に知名度の高い安定した大手企業ですし、もうちょっと評価される局面もどこかでくるのでは?という期待込みなら。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9048

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9048

IRBANK:https://irbank.net/9048

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

l決算週間も山場を超えた感ですが引き続きいきましょう。くらい。

 

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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