大河の一滴

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(4202)ダイセル/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1184円(人々は、一発当てた資産を飛ばしてしまったがまた気を新たに一歩進み出している。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4202 ダイセル 東証PR/化学 3397.4 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
5720 530/9.27% 9.26%/18年 7.69 1.15
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
2.41%/17年 5.59%/17年 1.24%/16年 14.9% 8.63%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
8774/17年 -5792/17年 2982/17年 175.41/17年 5.56%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
7656.06 2952.1 38.6% 3.72% 28.56%

 今日は分析。2023/5/25データでトリガーを満たしてるものを市場統計推移記録表にかけ2018/12/25比較でROE以上かつ配当利回り3%以上のもの(該当114銘柄)から気になったものをチョイスして分析。中期で質的向上がありつつ配当利回りもそこそこでバリュエーション低めのバランスのものを拾う意図。まだゼルダ習慣ですがそろそろ比較も復活させたいとは思ってますがまだ。ダイセル。大手化学。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年05月31日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財できず?」

大手化学。いろいろやってる印象。セグメント。

以下のようなだいたい昔からあるプロダクトアウトと成長狙いのマーケットインに分かれる感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

そういう区分けこそありますが長期業績。

長期に伸びる傾向。これは1999年からみても同じですね。

そしてリーマンあたりとか利益率後退とかあるけど、1999年からみて営業赤字純損失もないですね。と、かなり安定的。

ですが利益のピークは2016年などにあるし、2019-2021など減収減益で後退も普通にありどうみるか?というかやはり停滞蓄財とみてるのが妥当に思えるところ。


ROEは低くもなく赤字もないのですがBPSは右肩という感じでもないですね。 成長率とっても1.24%/16年ち微妙なライン。ただEPSは 5.59%/17年ほどあり、これは理由もありそうで後述。

前期は増収減益。

以下のような理由もあり、利益はなかなかしぶい。計画も減収減益で足踏み感強いですね。

そんな感じでやっぱり停滞蓄財感があります。

 

財務

以下のような推移。

(IRBankから)

有形固定資産が2561億で固定比率は高くもないけどずっと伸びてますね。

あとは目立つのは2021年に借りて純資産減で自己資本比率低下などのムーブ。

有利子負債借りてますね。何したかというと以下になりそう。おおよそ1700億円の買収となりそうでわりと大勝負ですね。

「ダイセル」が5年分の利益を投じてポリプラスチックスを完全子会社化する理由とは | M&A Online - M&Aをもっと身近に。

その他もありそうでそれは後述。

 

CF

投資CFはわりと安定的・・・上記買収もあり解せないとなりますが、上記買収は財務CFで吸収してますね。同時に借りてるので財務も大きなマイナスにならないけど手持ち現金も使ったので自己資本比率や純資産は後退。なんで投資CFにしなかったんですかね。非連結というか元々連結だからかなとは。

それであと気になるところは配当は横ばいですが、わりと自社株買いが盛んなところです。

 

(銘柄スカウターから)

それで純資産が増えない構造になってるようなところは。一方で大型買収はして財務後退してるのをどうみるか。

営業CFは安定的で、FCFもずっと出てたのですが、目先営業CFが減る形でFCFが赤字になってますね。ちょっと営業CFが回復しないと怪しい雲行きなところはあります。

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげからあげ
週足であげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、週足以下順調に上げてきている印象・・も月足では2015年高値から落ちてきたのがコロナ以降反転してるというところで、週足以下の上昇が月足レベルまで伸びるのか?がポイントかなと。

ですが週足上昇に乗る視点でひとまずいいと思うのでその視点だと2022年安値752が基準でしょうか。すでにちょっと遠いのでそれだと日足目先安値957が基準になりそうです。

 

ファンダ的には、長期に成長で赤字もない大型化学。一方でシクリカル味はあり常に伸びてる感じでもなく後退もある。やはり停滞蓄財とみておくのが良さそう。その中で増収は続いていたけど利益は足踏み。目先は減収減益をどうみるか。

大型買収もあり財務が後退。同時に還元熱心もあり純資産が大きく後退をどうみるか。目先は財務レバレッジも上がったこともあるのかROEが向上で純資産は回復してます。同時にFCFはマイナスに入っておりこのままでは現状の還元水準の維持は厳しくなるかも知れないところはあります。

いろいろと買収などをこなしてちゃんと利益やCFまで繋げられるか?は問われてる場面かもしれません。長期の安定性や実績を信じるか否かみたいなところはありそうです。

評価。

PER7.5のPBR1.1。PER7近辺はわりとダイセルとして歴史的低水準なところはあります。買収なりの成果もでて利益が回復すると景色が変わるはそうかもしれません。例えば利益率12%で利益1.3倍にPER15とかつくなら今の売り上げで2.6倍等々。そういうシナリオが見込めるか?とかでしょうか。目先は減収減益のガイダンスですが。

配当利回り3.7%ほどは見れるとはなりそうです。還元姿勢からは大きな減配はなさそうですが、目先はFCFマイナスにでてるためなかなか懸念点かもしれません。なのでわりと業績次第なところは・・。どう考えるかですね。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4202

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4202

IRBANK:https://irbank.net/4202

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

今のところ、特にないけど来週あたりの結果待ち。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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