大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(7740)タムロン/東証PR/精密機器(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

タムロンとその他

株価

3360円(人々は、檻を抜け出すのに苦労したがようやく抜け出すことができた。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 7740 7731 6952 7695
企業名 タムロン ニコン カシオ計算機 交換できるくん
市場/業種 東証PR/精密機器 東証PR/精密機器 東証PR/電気機器 東証GR/小売
時価総額(億) 840 5211.63 3267.15 80.04
株価 3360 1379 1312 3535
決算期 2023/12予 2023/03予 I 2023/03予 2023/03予
予想売上(億) 700 6300 2630 58
予想営業利益(億)/利益率 115/16.43% 550/8.73% 180/6.84% 2.6/4.48%
売上成長率(年複利/期間) 0.2%/16年 -1.7%/16年 -5.2%/16年 14.1%/4年
EPS成長率(年複利/期間) 3.6%/16年 -1.7%/16年 -4%/16年 #NUM!
BPS成長率(年複利/期間) 3.7%/15年 3.7%/15年 -0.5%/15年 76.2%/3年
予想ROE 13.8% 6.7% 5.9% 15.8%
平均ROE/年 8.77%/16年 6.41%/16年 5.9%/16年 46.16%/4年
実績ROA 11.1% 4.0% 3.9% 10.8%
予想PER 8.39 11.86 24.16 49.87
PBR 1.16 0.8 1.43 7.87
配当利回り(%) 3.57 2.9 - 0
配当性向 30.0% 34.4% #VALUE! 0.0%
総資産(億) 755.56 10395.66 3372.75 14.83
自己資本比率(%) 80.2 57.5 64.9 57.2
長期営業CF(億)/年 1128.16/16年 11452.91/16年 4318.13/16年 3.15/4年
長期投資CF(億)/年 -642.04/16年 -5569.11/16年 -1924.5/16年 -1.86/4年
長期FCF(億)/年 486.12/16年 5883.8/16年 2393.63/16年 1.29/4年
一言感想 停滞蓄財? 衰退蓄財できない 衰退蓄財できない あげあ

 今週は比較。2023/3/9のKABU+データで配当利回り3.5%以上かつROA9%以上のもの(対象63銘柄)からきになったものをチョイスして比較します。配当利回り高めかつ企業として効率がわるくないものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年03月10日取得。タムロン。カメラ用交換レンズ。比較に高級カメラニコンとコンデジのカシオ・・はカメラ撤退してますね。ゲストにレンズじゃなくいろいろ設備交換するできるくん。

タムロン(7740)

業績

光学レンズメーカー。

主にレンズ交換カメラの交換レンズですね。その他ビデオカメラとかOEMとかいろいろレンズ。

主に写真用レンズと産業用カメラレンズ(監視用が主みたい)

製品一覧 | 株式会社タムロン

セグメント。売上も利益も主力は写真レンズ。写真レンズは例えばニコンのマウントに合わせてニコンのレンズより値段を抑えた製品を各種マウントに提供してますね。

カメラ本体メーカーの正規レンズは高えよってところが顧客みたいな。

 

長期業績は伸びてる感じではありません。でも赤字は2001年に純損失があるくらいで売上利益は乱れるも利益はしっかり出し続けている感じです。

BPS等の推移。右肩ってほどではないですが、長期にBPSは伸びる方向ではありますね。平均ROE自体も    8.77%/16年とそんなに低くもないです。が、BPS成長率自体は3.7%/15年と高くないですね。ROEのわりには低めかも。目先は利益率もROEも高い水準ですね。好調と言えます。

 

見ると原価率下げてきてますね。増収効果かセグメント比率変化か等は不明というかここでは詰めませんが、この傾向が続くか維持できるどうかでしょうか。

 

でたばっかの2022は好調な決着「レンズ交換式カメラ市場は前期に比べて数量ベースでは11%増、金額ベースでは円安効果もあり47%増の大幅増加〜主力の写真関連事業と第2の柱と位置付ける監視&FA関連事業、更には注力分野の車載カメラ用レンズの販売が好調に推移し、円安進行によるプラス影響もあった〜売上総利益率の高い写真関連事業の販売が好調に推移したことや、原価低減に注力した効果等による売上総利益率の向上」

写真以外のものも伸ばそうとか原価低減努力などもありそうですが、円安効果とかの環境による後押しもありそうです、やはり出来すぎなところもあるとみるべきか。

計画も増収増益ですね。ただ計画は上振れも下振れもあるし大きめなものもありそもそも計画が信用ならないところはあります。

まあでも目先好調は間違いないですね。

 

財務

自己資本比率高め。80%前後。ただ資産自体は伸びてる感じでもないですね。

目先総資産755億。有形固定134億。有形固定比率も少なくあまり増えてもないですね。減価償却と同等くらいは必要そうですがあまり投資はいらないかもです。レンズは生産設備をいろいろ流用できるんでしょうね。流動553億で現金300億。現金増えてますね。手形111億製品仕掛品120億ってところ。長期には流動も微妙に伸びてます。

負債149億、現金以下。もう細かく見る必要もないかな。

 

CF

 

常に近く営業CFでてFCFもでてる。

2020に買収。

タムロン<7740>、創業家の資産管理会社ニューウェルを子会社化 | M&A Online - M&Aをもっと身近に。

創業家が経営に携わっていないことから、タムロン創業家との間でニューウェルが保有するタムロン株について自己株式として取得する方向」

投資というより事実上の自社株買いですね。

ということで設備投資はゆるめで常にFCFでるくらいです。

似たようなことは2015でもしてそうです。

株式会社タムロンによる株式会社宏友興産の買収及び合併 - SatoYuki-Yuki Sato's Law Blog-

これは2015は自社株買いとしてカウントしてそうですね。

配当は配当性向で区切ってそう。てもち現金やCFからが余裕そうには。もう大株主に創業一族もいなさそうで、CFはかなり還元にも迎える余力がありそうには実際現金増えてますし。

 

ニコン(7731)

業績

一眼レフカメラってイメージですがセグメント。

精機(半導体・FPD露光装置)のほうが大きめ。

映像が主にカメラですね。

長期業績。渋い印象。伸びてる感じはなく。赤字も時々営業で1999、2010、2021。

 

BPSは一応伸びてそうです。偶然にも    BPS3.7%/15年はタムロンと同じ。ただ2014年以降あまり伸びてる感じでもないですね。低ROEがちょくちょくはいりその時伸びない減るみたいな推移ですね。

 

赤字の2021で映像で「市場の縮小傾向に加えて新型コロナウイルス感染症拡大の影響による需要低迷もあり、販売台数は減少」が低迷の大きな理由となりそうですが全体的に厳し目。過去みても減収時は厳しいところがありこのへんは製造業って感じですね。

ですが以後は回復傾向です。今期3Qで映像が回復で精機が後退感あるようなコメント。

 

財務

2015年くらいから横ばい感が強い。

前期末総資産10000億で非流動で3300億前後は増えてる感じではなく。

流動が7000前後で推移ですね。現金類が2019年まで増えて4100億から目先で3700億程度。

負債まとめて4400億は現金に近い水準なのでタムロンほどじゃないけど財務は悪くは見えません。ただ財務は健全っぽくあるけど増えてないのをどうみるか。これは業績のせいもあるけど

 

CF

 

業績からすると意外ですがCFはかなり健全。赤字の2021もCFプラスで耐えておりFCFもだいたいプラスで現金も積む方向。

配当は利益並み。2020の現金減は結構自社株買いのせい。となると能力自体は現金を右肩で蓄積できそうな・・?

カシオ計算機(6952)

業績

セグメント。時計は時計。コンシューマは電卓とか電子辞書とか。

カシオはコンデジ撤退してます。2018年みたいですね。レンズ交換式じゃないコンデジスマホと差別化が難しく寿命だったんでしょうねと。

実は並べたあとに気がついた。いや銘柄スカウターの業種分類でカメラに入っていてまだやってるものかと。

カシオ「デジカメ撤退」を決めたとどめの一撃 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 

ということで、以前よりかなり売上が落ちてますし成長感はなし。赤字自体はそんなになく。2002,2010年くらい。ほんとに厳しいときは食らうみたいな感じですかね。

リーマン以降は堅調というか蓄財くらいは。ただROEとかは高い水準でもなく。

(比較銘柄もあり)、そんな感じです。

今期3Qで増収減益ですが、普通に利益出し計画は増収増益ですが成長感なく停滞蓄財の部類となりそう。計画は下ぶれ多そうです。

 

財務

リーマン以降蓄財と言うか自己資本比率なども改善が進む形でBPS増。総資産は減方向なので大枠リストラしてるとは。有形固定もずっと減価償却分減ってるような推移。

 

CF

 

営業CFは堅実、そして2014年以降はFCFプラス維持でプラス分はだいたい財務にまわって現金は横ばいか微増。

上の二社もそうですがCFはいずれもわりと筋がいいですね。

配当は配当性向ぱつぱつ感あるけど、負債返済も同時にできるくらいなんでまだ。

まあ増配は増益ないと難しい気はします。

 

日足週足月足の値動き判断

月足でもみあいからあげ
週足であげ
日足でまあもみあいかな
確認。

評価・売買判断

タムロン(7740)

テクニカル的には、2012年くらいから2022までレンジ形成して上がってはさがるを繰り返してきたか感が強かったのが2022年以降はレンジを抜けて上に。これを長い調整を終えて上に向かったとするか、偶然飛び出てレンジ内のものか、あるいはもっと下かってところを測る感じでしょう。持ち合いうわ抜けを一時か永続か。

いろいろと2121ですかね。ここを切らなければレンジやもっと下に戻ることも。目先週足安値2855も基準でここを切らないなら上昇継続・・みたいにみてそれで測る感じでしょうか。


ファンダ的には、主にレンズ交換カメラのサードパーティ交換レンズ。産業用レンズも育てつつあるかもしれない。目先は業績好調。

ただ長期にあまり成長感もなく、業績自体は上げ下げも結構ありシクリカルとなりそう。目先はいい面が出て好調感ある。ただレンズという特性か設備投資もかからなさそうで、多品種高価格になりがちなのか利益率も高く赤字もほぼない。BPSくらいは伸びてますが右肩感はさほど。

CFは相当安定。上記のレンズの特性が有利に働いているのかも。この余裕は創業一族がらみの大型自社株買いをこなしてもすぐ現金つめるくらいで創業一族大株主もいなくなったっぽくあり今後はCFはかなり自由に使えそうな条件が揃ってきてるようには。も、あり財務はド健全な部類。

総じて業績は成長性もあるか微妙で安定性はかけるけど、利益はしっかり出るしCFや財務の筋の良さは感じるところ。あとはカメラ・レンズ自体をどう見るかとかですかね。

評価。

PER8のPBR1.1。あまり信用ならないPERでは低そうですね。ここ5年なら最底辺。

PBRでは1.1ほどは上も下も。CFとか余裕も成長性などはどうか?ってところはあるのでこのへんどうですかねってところは。自社株買いのせいはありますがBPS成長もいうほど芳しくもなく。

ただ余裕でそうなCFで還元強化とかくるなら報われそうな気はしますが。

 

 

ニコン(7731)

カメラとかが認知されるっぽいけど、半導体関連装置とか結構いろいろ手広い。

長期業績はしぶみ衰退感もでてるかもしれない。もちろんシクリカルなところがあり、減収時により減益はなりがちです。目先は落ちたところから回復しているところであります。長期のBPS増はわりとしぶめ。このへんはシクリカルの悪いところがでてそうです。

・・ですが、業績の印象よりは強いCF推移で赤字のときも営業CF黒字堅持。業績が乱れてもCFは稼ぐ堅実感はあり同様に財務も悪くはなさそう。タムロンよりは状態良くないですが。近年のBPSが伸びてないっぽいのも自社株買いの影響も大きそうで存外に状態が悪いともし難いです。

と、渋い業績も強めなCFと財務が支える形。このへんをどうみるか。このへんはタムロンも近い構造となりそうです。

評価。

PER11のPBR0.8。数字的には劣化タムロンという印象で素直にタムロンからPBRで3割引ほどかってところでそうですねって印象。

コロナあたりでPBR0.4近くまで押し込まれてますね。その後は上レベルで調整感。歴史的にはもっと上のPBRで推移で、これはわりと評価低いところかなとは。

まあ業績が渋いところありますが、CFの筋はいいし、有名メーカーのPBR0.8は地味にまってれば上もみれるのかも。まあ下もあるかもと言うかちょっと前は下でしたけど。

 

カシオ計算機(6952)

時計とか電卓。コンデジは撤退済みで過去のもの。成長感もなく冴える感じではないけど基本堅実に稼いできてる類。一方で環境が極めて厳しいと赤字もでやっぱりシクリカル。その中で近年ずっと総資産を減らし負債を返す形の蓄財と言うかリストラが続いてます。その意味で停滞感ありながら少しは進んでるところは。

でもそれくらい。現状停滞蓄財以上の評価は難しいように思える。配当もぱつぱつ。減益あると耐えられないかもしれない。

・・・あとは今回の3つに共通ですが、業績は冴えないもCFは底堅く財務は堅実なところはあるし、それは低迷時でもその傾向は見れるので、低迷&評価の低いタイミングは注目してもいいかもしれませんとは。

評価。

PER24のPBR1.4ほど。現状リストラ局面にある停滞蓄財となりそうで、この評価は高いのではないか。タムロンの方がマシとはいいたくなります。配当も業績もうちょっと悪くなると耐えられなさそうもあり、このへんどうか。

電卓とかGショックが流行るのがエスパーできてたりするなら拾うのもいいかもねとかは思いますが、これでもカシオとしてこれでも低PBRの方みたいですけど。ネームド有名メーカーのパワーを持って他の投資家さんが高く買い上げてくれるのを期待するのもありやも知れませんね。かもめはやらないというか今日ならタムロン行きますが。

 

交換できるくん(7695)

 

給湯器とかトイレとかキッチンわまりとかを交換に工事が必要なものを写真撮ってネットで見積もり投げるとネットで注文が完結し、工事の人がきて実際に交換してくれるサービス。小売に分類されてます。給湯器などを工事付きで売ってると捉えると近いかもしれない。

ひとまず成長してます。2022は伸びが微妙なのをどうみるか。

これは、商品供給遅延によるものとしてますね。決算資料で最悪期は脱したと会社いわく。実際にQで売上加速が見られます。

バックオーダーも高水準で推移してます。ということで一時商品供給が厳しかったが目先は改善されつつ売上が伸びてきてるのはありますね。

これは目先3Qまでにもいえるところで目下相当好調と言えます。

受注が減ってますが、これは供給回復からのバックオーダー工事処理を優先しての意図するものとは言ってますね。

と、目先までとても好調なんですが、上記で小売と言ったとおり実際利益率などは小売りのもので薄利なところはあってROEあたりもぶち抜けて高いと言うほどでもない・・というか小売としては優秀だし順調好調であるのだけどバリュエーションをどうみるかがポイントな気は。

PER50ほどのPBR8ほどと、極めて高い評価です。これは会社自体が極めて順調で伸びてる一方で株価は上がったり下がったりで業績向上があまり株価に反映されてないようにもおもえるのはひとえに評価が先行しすぎてるというところに起因するのではないかとおもいます。このへんをどうみるか。

現状のPER50ほども極めて高い評価と言えます。もちろん高評価を維持しながら成長分をとったりもっと上の評価水準もつくというのはシナリオとしてはありえますがさてどうでしょう。

という感じに、極めて好調な会社と極めて高評価な組み合わせでこれに類する問題とどう対峙していくか?みたいな話かなあと。

その中でかもめとしては、小売というのは引っかかるところでこの高PERを受け入れるなら、もっと利益率が高くなる構造があり投資なども必要となりにくくCFがバンバン出てきそうなソフトウェア寄りの選択をしたくなるところはありますが。まあでも好みの問題だとは思います。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

今日からゲスト以外は、EPS等とCFのグラフも張ることにしました。その方が記事作成早くなる気がしたので。

そのた市況が乱れ方向っぽいですがなんとかふつうにいきています。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータとエクセルの黒グラフは以下のツールで作成しました。

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