大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(4547)キッセイ薬品工業/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

キッセイ薬品工業とその他

株価

2449円(人々は、押し込められてるがじりじり抵抗を始めている。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 4547 4538 4548 4365
企業名 キッセイ薬品工業 扶桑薬品工業 生化学工業 松本油脂製薬
市場 東証PR 東証PR 東証PR 東証ST
業種 医薬品 医薬品 医薬品 化学
時価総額(億) 1268.9 180.0 461.9 559.6
株価 2449 1905 813 12400
決算期 2023/03予 2023/03予 2023/03予 2023/03予
予想売上(億) 685.0 500.0 335.0 410.0
予想営業利益(億) 5.0 19.0 17.0 69.7
営業利益率 0.73% 3.80% 5.07% 17.00%
予想純利益(億) 108.0 14.0 26.5 57.2
売上成長率(年複利/期間) 0.4%/16年 0.9%/16年 2%/16年 3.1%/16年
EPS成長率(年複利/期間) 12.8%/16年 #NUM! -1.8%/16年 7.7%/16年
BPS成長率(年複利/期間) 3.3%/15年 1.1%/15年 1.5%/15年 3%/15年
PER 10.46 11.94 17.11 7.01
PBR 0.56 0.48 0.64 0.6
ROE 5.4% 4.0% 3.7% 8.6%
ROA 4.5% 2.0% 3.5% 7.5%
配当利回り 3.27 3.15 3.2 2.82
配当性向 34.2% 37.6% 54.7% 19.8%
総資産(億) 2380.9 693.3 752.4 762.1
自己資本(億) 2013.9 345.3 663.4 632.4
自己資本比率(%) 84.6 49.8 88.2 83
一言感想 停滞蓄財が・・・? 停滞蓄財できず 停滞蓄財できず 停滞蓄財が加速?

 今週は比較。野生の優良ツール「銘柄分析ツール」(https://fire-lifefullness.com/investment-assets/1526/)で10年減配なしの銘柄(該当1366銘柄)をKABU+に突っ込み予定配当性向40%以下かつPBR1以下かつ配当利回り3%以上かつ年初来高値から20%以上下落してるもの(対象43銘柄)からきになったものをチョイスして分析。減配実績のないもので余裕で配当を配り配当利回り高く絶対的に相対的に評価が高くなってないものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年01月13日取得。キッセイ薬品工業。透析とかの医薬品。比較に低PBRな医薬品。ゲストにキッセイは松本本社みたいですが松本仲間の松本油脂(大阪本社)。

キッセイ薬品工業(4547)

業績

アンメット・メディカルニーズの4領域(腎・透析、泌尿器、糖尿病、難病・希少疾病)の医薬品を中心に、消化管用薬剤、産婦人科用薬剤の開発・生産・販売。

・・・だそうですがあまりピンとこない。

 

よくわからないので業績をみると以下の様な感じ。

売上的にはずっと大きく水準が変わってないですね。普通に停滞。

その中で赤字もなく来てました感じでBPSみても右肩感ありこういうのは停滞蓄財ではないでしょうか。BPS成長率をとると3.3%/15年とか。

そんな中で利益率がおちて2022年おそらく初めてと思われる営業赤字。これをどうみるかがポイントでしょうか。

利益が結構落ちた2020「前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフ錠」及び「ユリーフOD錠」の後発品の発売による売上の減少など」

2021「売上原価率の上昇により、営業利益は減益」

2022は赤字で「研究開発費を主とした販売費及び一般管理費の増加などにより、営業損失を計上」

と、ジェネリックの突き上げでの減益となりそうで、なかなか厳しいというか本業の薬で赤字までと追い詰められた印象を受けますが、目先は研究開発費をあげて新商品とかも出したりしてて今後の反撃が来るのか来ないのかという感じの中で2Qで赤字でさてどうなのでしょう感。

ちょっと原価率があがっててまだ厳しいトンネル感はあり、これを抜けられるのか?という局面には。計画は黒字ですが。

 

 

財務

財務はきれい。長期に資産増も見られますが目先はBPS減に向かってますね。

前期末総資産2380億。有形固定は240億で減っており設備投資がいる感じではありません。流動993億も長期維持くらいでしょうか。

で、有価証券多めですね。966億。これをずっとためてましたが2022で放出に回ってます。

負債まとめて359億。有利子負債もほぼないとなりそうで、現金が流動内で300億、全体で500(おそらく有価所見の一部が現金カウント)で財務はド健全です。

 

 

CF

営業CFはずっと黒で設備投資も少なくFCF余裕でそれが蓄財、有価証券蓄積につながってたのが2021で営業CFマイナス。で有価証券もこれは償還だったようですがマイナスに回ってますね。形としてはそれまで堅実に稼いだ蓄財もしてたのが業績悪化で散財に回った形。でも蓄積はたっぷりというところでしょうか。

還元はなにげに増配が続いてます。なにげに純利益は出てるんですがこれは有価証券売却益ですね。

 

 

扶桑薬品工業(4538)

業績

医療用医薬品(人工腎臓用透析用剤「キンダリー」、透析液のトップメーカー、補液・輸液を中心とする注射剤)、医療用機械器具(透析器など)の製造・販売。

まあ主に透析用の液体?みたい。

詳細はわからなくても投資家は全体業績がわかれば投資できるわけでそれは以下。

長期に成長感もとくになく。

純赤字もちょくちょくあって・・まあ2010年以降はないですね。

その意味でBPSくらいは伸び・・ですが    1.1%/15年と蓄財も怪しいくらいの停滞。これも黒字の2010年以降で2.43%/12年でこれも早くもなく蓄財でいっぱいいっぱいくらいでしょうか。低ROEの停滞企業。

目先2Qも上方ですけど、既存の延長線上かなとは。

 

 

財務

停滞という感じ。資産増もあるかないのか。

有形固定資産は増えてなくあんまり投資も必要そうじゃないので利益出るようになると面白いかもしれないね。

あとは有利子負債は返してきてますので良化はすすんでないこともない。

 

CF

CFは出てFCFはでてるっぽい感じ。

まあでも財務に使って残らない感じですね。有利子負債減ってるのでいずれ還元強化かもね。かなり遠い道のりっぽいし、減配してるし。

 

生化学工業(4548)

業績

糖質科学を専門とする医療用医薬品メーカー。

停滞感強いですが一応長期で増収傾向で目先は1998年以降で一番出てる感じ。

で、利益率下に割ってますが、1998年以降赤字なし。まあでもBPS成長で    1.5%/15年とかであまり蓄財できてなく、やっぱり低ROEよりですね。

その中で増収は増収ですが利益は伸びてなくて、この増収を利益や高ROE化に繋げられるか?がポイントに思えますが目先2Qで減収減益で増収した前期からはピークアウトで減益となかなか厳しめ。

 

財務

財務はとてもよいです。自己資本比率90%近く。

前期末総資産752億で有形固定100億くらい。流動4886億。

2020年から固定資産を手放し流動が増えるムーブになってますね。

 

CF

営業CFは安定的ですが投資CFで2020年以降プラスになってますね。設備投資自体はしてます。有価証券とか処分してるね。

という感じに2020以降は資産処分して現金を積むムーブしててこれをどうみるか。

とりあえず現金積んでるけどあまり還元強化するきないというか減配してますね。

 

 

日足週足月足の値動き判断

月足でずっともみあい。
週足でもみあいからちょっとあげっぽい
日足で一応安値切り上げくらいは。
確認。

評価・売買判断

キッセイ薬品工業(4547)

テクニカル的には、月足レベルでは2014年以降はあげたり下げたりも水準変わらない感じ。その中で、コロナ以降比較的低い水準の中で週足日足レベルでは上昇感もでてるけど、長期レンジの中ってかんじでしょうか。週足上昇が続き3690、3975を破り月足上昇に発展するかを測る感じでしょうか。週足では2026、2132、2342とあげてきてるので2342あたりを軸に。

 


ファンダ的には、売上停滞しながらも長期に堅実に稼いで蓄財を進めてきた正しく停滞蓄財の製薬会社。も、近年はジェネリックに押され収益性が怪しくなり赤字まで。

目先は新商品を出すとかしてますが、目先まで赤字でさてどうしたものかくらい。

一方財務はこれまでの蓄財でド健全で蓄積も膨大です。現状業績悪化も有価証券の売却で純利益確保でそれを原資にむしろ還元強化にきてます。この本業微妙な中で蓄積した有価証券売っぱらっての利益確保還元ムーブをどうみるか。

実際蓄積は膨大で現金有価証券でまだ1000億以上あり現状還元ペースは数十年以上持つかな?って感じで2022年で営業CFは出てることもあり業績低迷でも兵糧攻めには相当持ちそうな印象で、手も打ってないわけでもないので兵糧攻めに耐えながら反撃を待つはできなくもないです。

評価。

PBR0.55。PERあるけどどちらかといえば有価証券売っぱらった利益でのPERなのでみないほうがまし。まあ低評価ですね。製薬会社としても低評価ですが、実際目先は本業ダメダメなのでどうみなすかですね。このままなら兵糧食いつぶすだけなのでPBR低かろうがやすいとはなりませんが、堪えつつ反撃がくるなら一緒に堪えてもいいかも知れない。耐えること自体はかなりできそうな企業状態及び株価水準には見えますし、反撃ができるなら報われるんじゃない?って評価帯には見えます。

今の所反撃のターンは来てないないですし、いつ来るかはわかりません。

 

 

扶桑薬品工業(4538)

停滞で蓄財も怪しい現状維持でいっぱいの医薬品メーカー。目先もその範囲。

FCF出て有利子負債返して財務改善が進んでるともみれなくもない。自己資本比率は改善してないしBPS増も微妙だけど。

評価。

PER12のPBR0.5。基本的にはくり返し売れる医薬品としては相当に低評価とは。底辺評価かもね。というかPBRで歴史的に最底辺の水準ではあるようです。上がらない企業価値にヤキモキしながら誰か評価をあげてくれるのを待つ我慢大会に参加したいならそれもいいかもせません。

 

生化学工業(4548)

 

上記と近い。カテゴリは一緒かも。長期に停滞気味の業績で蓄財くらいはできてる。一応BPS成長が見られるので増収が見られるのは美点。赤字もなさそう。・・と結構見れる点はありますね。

財務は良いのですが近年は手持ち資産を売って現金積んでるところがありあるいは経営方針変更があるかもしれません。

積んだ現金を還元や投資に向けてくると面白いことになるかもしれないけど現状ただ積んでるに近い状態。結局のところ現状蓄財でいっぱいいっぱいの低ROE企業となる。

評価。

PER17のPBR0.64。製薬と踏まえて低評価とは。扶桑薬品比較で増収があるとか赤字ないとかちょっとBPS成長が見れるとかでより上位とは見れる中ではバランスとれててフェアバリューではないか。

まあPBR0.65ほどは生化学工業としても低い方で我慢強く持ってれば報われるかもしれないね。インデックスに勝てるかはどうだろうねえ・・?ってなるけど。

 

 

松本油脂製薬(4365)

わりとよく見る繊維系から化学系に多角化したやつ。

HPみるといろいろやってそうですがセグメント詳細とか開示ないっぽく比率などは不明。スカウターで界面活性剤メーカーと言ってるのでたぶん界面活性剤が中心。

長期に赤字なしで緩やかに成長感もありけど減収減益は何回もあるので停滞蓄財とみてるのが正しそう。BPS成長率は    3%/15年と微妙感あるもROE水準があがった2014ねんくらいから取ると7%前後になるので2014年以降ならそこそこな蓄財マシーンです。

それが目先業績加速でROEももう一段上に行くかも?ってところ。2022年は好決算で通過ですが淡々と数字を説明するだけで決算資料もなくあまり投資家に説明をするタイプの企業ではなさそうです。目先2Qも絶好調ですね。円安が貢献してそうですがこの辺の業績改善が一時か永続かが今ひとつ見えにくい気はします。

 

その他財務健全でCFもFCFだいたい出てて現金も積んでる。

有形固定もあまり設備投資要らないのかな?というかFCFプラス維持で現状増収に対応できてますね。総合かなり順調。それがPBR0.6とかはわりと評価低いとは感じます。

歴史的にも低い方というか、株価水準がずっと横ばいに近い中で業績向上BPS向上などで指標が下がってきてる感じですね。わりと狙えるのではないかと思います。

もっとも地味で会社も説明をしないタイプであまり投資家から高評価される気もしないところで、どこまで評価されるかはやっぱり未知数ですが。

あと還元に向かうととんでもないことできるくらいはキャッシュリッチ。時価総額560億が440億以上で総資産760億がって感じ。たぶんクソ安い。それが解消されるか?だととりあえず解消される気がしないになるけど。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

通常運転です。

 

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用語解説(日記比較編)

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