大河の一滴

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(5121)藤倉コンポジット/東証PR/ゴム製品(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:803円(人々は、かつて到達した高みを目指しずっと届いてないが、まだ手を伸ばそうとしている。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
5121 藤倉コンポジット 東証PR ゴム製品 188.3
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/03予 406.0 46.0 11.33% 43.0
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
2%/16年 6.4%/16年 3.1%/15年 5.2%/16年 6.3%/16年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
3.97 0.6 14.36% 11.19% 4.98%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
377.5 72.8% 381/15年 -273.2/15年 108.1/15年

 今日は分析。最近銘柄スカウタースクリーニングで新設された還元利回り還元性向で、還元利回り10%以上かつ還元性向0-70%のもの(対象14銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。継続可能な還元性向でありながら高い還元利回りのものを拾う意図。藤倉コンポジット。産業用ゴム資材。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年01月05日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「びあげ蓄財」

主要製品は工業用ゴム製品、救難救命機器(救命ボート・救命胴衣)、空圧制御機器、ゴルフのカーボンシャフト。

セグメント。

(銘柄スカウターから)

スポーツが引っ張ってるけど、2021、2022で伸びてる感じでゴルフ系となり、コロナでも楽しめるスポーツでコロナ特需感はあります。2019年あたりは産業資材、スポーツで利益はいい勝負くらいです。

 

長期業績。

目先で増収で成長感ありますが、これは上記の通りコロナの恩恵がありそうで、それがないとわりと長期よこばいな業績推移。赤字自体は少なめです。

よって利益は堅実に出す方だけど成長はあまりない停滞蓄財に類するものとみてるのが妥当な気はするところ。

BPSROE等。

2018年は跳ねてますが株探、IRBankは前年くらいでなにかの集計タイミングとかでそうなってそうです。目先はROE増えてBPSも跳ねてますがそうでないとそんなに伸びが早くないとなりそう。2020年水準で計算するとBPS成長2.49%/13年までおちて微妙なラインです。目先の特需をぬくと実力値はこんなもんというのは一つの視点。


等々で、主なポイントは目先主にスポーツ貢献で利益ROEなどが跳ねたけど、これは持続できるのかい?ってところですかね。

今期2Qで増収減益ですね。通期は増収増益。特に懸案のスポーツは「ゴルフ用カーボンシャフト部門は、米国モデル『VENTUS』『VENTUS TR』の販売が好調に推移し、また10月発売の日本モデル『SPEEDER NX GREEN』の先行受注が計画を上回り、さらにクラブメーカー向けOEM品への採用も増えた事により増収増益〜。アウトドア用品部門は、ハイキング・トレッキング市況の回復基調により売上高は大きく伸長いたしましたが、円安による仕入れ価格の継続的な高騰の影響をカバーしきれず、増収減益」でわりと弾けた増収+52.4%増益+57.2%ですね。

上方も入り「ロシアによるウクライナへの侵攻、中国におけるロックダウンなどによる原材料費、エネルギー費、物流費の高騰や、半導体等の部品調達難など外部要因の影響は続いておりますが、米国市場におけるゴルフ用カーボンシャフト、半導体市場の設備投資の好調、また原材料費高騰の価格転嫁を今後も継続して進めることから、通期連結売上高及び営業利益は増収増益」で、目先は一弾あがった収益性で通過してますね。

 

財務

資産増で、自己資本比率も高く財務健全ですね。

このへんがわりと産業資材寄りのメーカーで減収とかあっても赤字とかはあまりならない土台として機能してそうな感はあります。

(IRBankから)

ざっとみて有形固定118億は、2020年まで伸びて足踏み。流動は現金手形あたりが増傾向。流動負債維持で固定負債減という感じ。

特に問題なく堅調という感じですね。

CF

営業CFは安定。投資は必要でFCFは2019年までは出たり出なかったり。

それで2021。2022は、増益で営業CF水準が跳ねてそれがそのまま還元に向かった感はあります。

やはり、2020年以前ではCFは均衡でわずかにBPSが増える程度ですが2021以降の主にスポーツの躍進がそのままCF面でも余裕となっており、このへんでも2021以降の業績水準を維持できるかで景色が変わりそうです。

 

(銘柄スカウターから)

目先の5.7億配当は2020年以前の利益水準だと維持できるかできないか。維持できそうでもありますが維持するかは知らない。

2022の大きな余裕は自社株買いで消化してきたとなりそうです。還元利回り15%ほど。

これは配当性向70%以下で現金積んで財務改善しながらで、現状のバリュエーション、業績は毎年利回り15%の還元が可能な水準といえば水準ですね。だから業績も還元も維持するかはしらない。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてもみあい
週足であげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2014年初に急騰して500円以下とかが1750までつけるも以降はずっと300-1000くらいで調整している感。その中で目先1135はコロナ290から伸びてきて、コロナ前2017年1070を超えたところで、レンジ調整をぬけ上昇に転じた可能性をみるかどうか。コロナ以降は上昇トレンドを形成でこのまま1750を突破する方向に向かうか?みたいな視点で見る感じでしょうか。

その中でとりあえず週足773とか614をみながら1135超えを狙う感じですかね。


ファンダ的には、ゴムより産業品とスポーツ用品メーカー。長期にわりと堅実だけど、元々低ROEといえる低収益な部類。も、主にコロナ恩恵からかゴルフ中心にスポーツが躍進で一気に高収益化。それで利益が大幅増駅でCFも潤沢に入りだしている局面。端的にはこのスポーツ祭り?が一時か永続かで大きく判断が変わりそう。目先は好調維持。

財務は健全。CFも安定だけど、2020年以前の業績水準だと低ROEに微蓄財ってところ。それが目先は大きく利益があがって余裕がかなりでてそれが還元に向かってきては居ます。このへんでもスポーツを中心とする今の利益水準を維持できるか否か。

まあもどっても配当くらいはなんとか払えるそうですが。払うかはしらない。

評価。

PER4.2、PBR0.57。目先の業績水準とか財務とかからは破格の低評価のようには見えます。現状のBPS成長実績    3.1%/15年に上記還元利回り15%であわせて年18%をPBR0.6ほどは破格というほかなく。・・ということで、一定以上の業績後退は織り込んでいると思われます。過去の利益水準になって減配とかも入ると普通に下はありそうです。PBR0.3台はあるようですね。なのでここでもやっぱり大きくはスポーツ頑張ってねとはなりそうです。目先は頑張ってるね。頑張るなら普通にありなようには見えます。頑張るなら。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=5121

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=5121

IRBANK:https://irbank.net/5121

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

通常運転です。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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