大河の一滴

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(9514)エフオン/東証PR/電気・ガス(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:477円(人々は、躁鬱が激しく暴れてろくに前に進めない。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
9514 エフオン 東証PR 電気・ガス 103.2
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/06予 170.0 25.0 14.71% 15.0
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
3%/16年 12.8%/16年 5.5%/15年 12.2%/16年 16.9%/16年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
6.83 0.6 8.49% 1.92% 1.68%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
472.41 37.1% 363/15年 -573.9/15年 -210.6/15年

 今日は分析。KABU+データの2015/1/5と2022/12/23で発行株式数×BPSで純資産を算出し期間およそ8年の間の複利純資産成長率を算出、それが10%以上あるもの(対象銘柄)の中で比較的低PBRにおもえたものをチョイスして比較します。エフオン。エネルギー・サービス会社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2022年12月23日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」

省エネルギー支援事業(顧客設備の省エネ支援・導入支援、CO2削減、設計・施工、運用改善)、グリーンエナジー事業(木質バイオマス発電所運営)を営む。だそうです。

セグメント。だいたいクリーンエネルギーでそれもだいたい木質バイオマス発電で、端的には木質バイオマス発電事業者ってところでしょうか。

 

省エネルギー支援事業が祖業みたいで、2005年に上場でエネルギー支援の過程で発電用燃料の収集をはじめてそれが木質バイオマス発電に繋がった感じはありますね。事業譲渡などもあったり社名変更とかそことはなしに不安定さというか怪しさというか信用できなさはありそうという印象。

沿革 - 株式会社エフオン EF-ON|私たちEF-ONグループは、人々の生活を支える技術・社会の省エネルギーを支援します。株式会社エフオン EF-ON

 

長期業績。以下の通りなんですが、2008-2012くらいで大幅業績後退してます。このあたりも不安定さは感じますが、2017年以降は普通に伸びててこれを評価するかでしょうか。まあ昔のことはとりあえず置いといて。


過去に上に下にバグった水準があるのでROEがよくわからない事になってますが2014年以降くらいはBPSは右肩はそうです。

こうみるとなかなかいい業績ってみえるけど、以下あたりの推移をみると売上は伸びるけど、原価率が上がる形で利益率低下にROEも低下傾向。さらにROAなどは低ROAの部類まで突っ込んできてて、売上伸びるけど収益性が怪しくなってきてるは一つの傾向。

(IRBankから)

売上伸びてるので利益水準はそう下がってる感じではないですが(2022年は2014年以降で低営業利益であったりはしますが)、増収が利益に繋がってないところをどうみるか。また利益につながる未来を見れるか?が焦点かなあとは。
セグメント推移などみてると、グリーンエナジーが伸びるも利益は足踏みあるいは後退って感じですね。

そのなかで目先1Qで増収減益。通期では増益としてますが前期は下方とかきてますし、どうでしょうね感。

というか以下のような感じで現状復権が見られる感じではないかなあとは。

売上横ばいな感じでその中で四半期単位でおちていく利益率。

 

木質バイオマス発電も含むエコ発電の将来とはわからないというか、このあたりは需要はあるとしても原材料費のご機嫌とか法や規制の関係でどうとでも転びそうで電力自体がけっこう投資判断難易度高いところに感じてますが、目先の業績推移見てると取りあえず、大幅増益って雰囲気にはなってないですね。新宮とかに発電所作ってるのでそのへん稼働すると景色が変わる・・・って雰囲気ではないよなあ。

 

財務

総資産増。前期末472億で有形固定386億で有形固定より。ずっと増えてるね。流動80億現金45億で一応伸びてる。あとその他。

負債はふやしてそうで有利子負債なども増やしてるけど2018年以前は自己資本比率伸ばしながらだったのが以降は自己資本比率低下、収益性が下がったので投資負けに転じた感あります。投資成長と財務改善が両立しないのは永続性があることを示さないとなりそうでこのへんどうみるか。

 

CF

営業CFはでますが、それ以上に投資でだいたいFCFマイナスが状態化。当然財務も借りる方。現金もだいたい借り入れ増のぶんとなりそうですね。

配当は控えめ。まああまり出したくなる状態にはみえません。

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげ
週足であげてさげ
日足であげたりさげたりでレンジっぽい
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2014年以降で上がったり下がったりな感じでいかにもレンジっぽい推移。一応安値は月足で293、377、477で切り上げなので上昇ともみれるけど、高値は1229。1508、1462と最後切り下げなので長期上昇とみなすのもつらいでしょうか。

なのでレンジと見ておくのがよさそうで、目先はレンジ下のほうに来てるよねえでもあるんですが、今でも293なら結構遠いし、そもそも1500とかから500以下とかになる感じでボラが大きくわりと扱いにくく、思惑も大きく左右する玄人向け感は。

まあ377あたりみながらまた上昇を狙うのはできる人はできるかもですね。あまり優位性を見てってきはしないのですけど。


ファンダ的には、事実上の木質バイオマス発電所。売上伸びてるけど、低ROE化低利益率化が進んで、投資をすると財務悪化、借り入れに頼る形になってて、つまり成長と状態良化が両立してない印象で、このへんどうみるか。

成長と状態良化(例えば自己資本比率改善や利益率向上)が両立すると景色が変わりそうなところがありますが、現状そんな感じには。

評価。

PER7のPBR0.6。低評価。売上伸びて伸びてるけど成長企業という評価ではないとはみれますね。上記の通り状態は色々悪くて改善の兆しも見えてないとはなるんだけど、売上自体は伸びてますし、収益性が改善方向向かうと景色が変わるくらいの評価帯には来てる、そしてすでに状態が悪いとは織り込んでるので下も限られる・・みたいにみることもできそうで駄目ってわけでもないとは。まあ収益性改善こなくてさらに低ROEが進んでPBR0.3台とかになるかもしれないし、もっと落ちて赤字で大型特損とか飛んでくるかもしれないので大丈夫ってわけでもないとはなりそうなんですが、でもそういう業績悪化がないと下はほどほど良くなるなら上が大きそうってのはあるようには。

だから現状良くなる感じじゃないです。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9514

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9514

IRBANK:https://irbank.net/9514

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

市場はしぶいたちあがりのようですが。

さてさて。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

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