大河の一滴

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(3341)日本調剤/東証PR/小売(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1169円(人々は、一度登るもずっと沈み続けている。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
3341 日本調剤 東証PR 小売 374.6
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/03予 3214.0 85.0 2.64% 44.0
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
10.4%/16年 17.6%/16年 10%/15年 3.3%/16年 11.9%/16年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
7.96 0.7 8.17% 2.03% 2.14%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
1787.53 29.6% 1371/15年 -1450/15年 -78.6/15年

 今日は分析。KABU+データの2015/1/5と2022/12/23で発行株式数×BPSで純資産を算出し期間およそ8年の間の複利純資産成長率を算出、それが10%以上あるもの(対象銘柄)の中で比較的低PBRにおもえたものをチョイスして比較します。日本調剤。保険調剤薬局チェーンの大手。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2022年12月23日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげも蓄財」

セグメント。だいたい調剤薬局

(銘柄スカウターから)

長期業績。

売上は伸び続けていてるけど、利益は足踏み感あります。2016、2018年あたりの利益は越えられてません。利益率が下がる傾向はないこともなく利益率をこれ以上さげないでいられるか?は一つの視点。

一方で2001年からみてもずっと増収が続き赤字もない安定性は一つのポイント。

端的には近年足踏みしてる感もある増収が増益につながるか?でしょうか。

利益率推移。

(銘柄スカウターから)

それで利益率は足踏みで若干さがる感じではあるけど、薄利であり1%の変動が大きい感じ。そして原価率が結構一定で1-2%の変動は販管費でありそうで販管費を2%下げれると景色が変わりそうなところはあり、大きな増益シナリオは販管費をもうちょっとおそえるでしょうか。

BPSROEなど。

BPSあたりは売上同様に長期に右肩。2016年あたりはROE高かったのが落ちてきてますね。ですが長期推移で落ちたか?は見方も分かれそうで、長期 ROE平均11.9%/16年は悪い水準ではないし、BPS成長10%/15年も同様です。

まあ目先はROE8%でROE低下傾向も見れなくはない・・・

等々あり利益率を下げないで増収できるか?でそれがROE後退に歯止めかけられるか?になってくるような印象。

こういうのはなにかというなら停滞蓄財ではないかと。増収あって成長はありますのであげ寄りにはなるとは思いますが。

 

それで2Qで増収増益ですが計画では既存の延長線上の範囲内という感じですね。計画はだいたい合ってる感あります。販管費は下がる感じではないですね。

 

財務

(IRBankから)

ざっくり2018年まで総資産増で以降は資産増を抑え有利子負債返して自己資本比率上げてきてます。

ここでそれまでの拡大からリストラに舵を切ってるところはありますね。まあ増収しながらなのでいうほどリストラとはならなさそうですが。

有形固定も2018年まで伸ばして756億が2022年で640億で減らしてます。店舗を所有から賃貸に変えたのかな?感もありますが、土地あたりも減ってるので手放すのもしてそうです。敷金及び保証金は増えてるので賃貸は増やしてそうですね。

負債あたりも2018年以降減ってます。等々で2018年まで資産でも拡大を志向してたのが以降は成長しつつ財務を整理してきてる感じではありますね。財務は改善してるので還元等に向かってくるかもしれませんが現状はまだ絶対的には財務は良くもないのでまだ道半ばでしょうか。どこまで財務改善する気なのかってところもありますが。

ちなみに財務レバレッジを考慮すると2014年は自己資本比率13.6%の2022年は29.6%で倍は違って2014のROE12%に対して2022は7%なのでレバレッジ抜きの部分はROE向上したとも言えなくも。というかROAみろって話ですね。2018年より劣化ですが長期で低くなってるかは断じがたいくいらい。

 

CF

営業CFは比較的安定的。そして一応伸びる方向ですかね。設備投資自体はそう減らしてないのですが、FCFは2018以前と以後でマイナス中心かプラス中心かの変化がありますね。2017年まではFCF赤にしながら財務CFも借りて伸びてたのが、2018年以降は財務は返済のFCFプラスに逆転、現金も積んできてますね。

加えて営業CFマージンを見ると2018年以前より以後の方が良さそうなところはあります。この辺をどうみるか?

増配はしばらく止まってますね。配当性向で区切ってそう。その中で散発的に自社株買いしてますね。

2022の現金減はかなり借金返してます。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足でさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2015年あたりに大きく上昇して600円台とかから3121までつけるも、それ以後およそ7年以上ずっと下落して目先1169とかで、結構下落トレンドがながい。トレンド転換で上昇を期待するか。と、言ってもずっと下落なので今だと基準は1136くらいしかないし、ここ切ると奈落続行でずっとそれを再現してる感じ。まあどこかで反転上昇とはなるんでしょうけど。


ファンダ的には、その他もあるけど大手調剤薬局。長期に成長と言うか売上増ですが近年は売上増でも利益はついてこなく停滞蓄財味が強く、そしてROE低下も見られてこの辺はマイナスと言うか増収でも株安が進む理由の一つでもありそうです。

そのなかで2018年以降は財務を整理してきてる感があり、総資産増が抑えられ負債を減らす感じで財務改善が進む。一応ROE後退は財務改善が故ともみれなくもないくらい。

CFも健全感あり現金積む方向で負債返済が進んでないことも。還元は足踏み感。

ということろでROE後退が進んでる感もありながら、財務CF面では良化もしてそうでこのへんをどうみるか。目先はROEが落ちている主因と思われる販管費率の増加は進んで模様。

評価。

PER8のPBR0.7。2015年以降で低い方のPER。一度2015年でPERが上昇したのが下がってわりと2014年あたりの水準に迫ってきてる。(例えばPER7あたり)でPBRでみても日本調剤ではあまりみない低PBR水準にはきてて、端的には評価されてないといえる水準まで落ちてきてる感は。低ROE化が進んでるのでそうなるのも理由はありそうですが、この辺をどうみるか。

また絶対的には BPS10%/15年で配当2%に年12%に優待もあってそれがPBR0.7以下はわりと妙味もあるといえる水準にきてるようにも思えますが、ROEが下がってるのを踏まえると今後は10%も出せなさそうなところもあるのでいろいろこんなもんかも。でももう高いようにはちょっと思えないくらいにはなってそうな。

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=3341

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=3341

IRBANK:https://irbank.net/3341

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

新年あけましておめでとうございます。・・ですが、別に特に言うことなどなく静かな滑り出しです。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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