大河の一滴

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(9142)九州旅客鉄道/東証PR/陸運(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2972円(人々は、つまずき転ぶもまた立ち上がろうとしている。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
9142 九州旅客鉄道 東証PR 陸運 4675.0
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/03予 3814.0 290.0 7.60% 266.0
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
0.8%/8年 7.4%/8年 -9.3%/7年 7.4%/8年 0.2%/8年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
17.55 1.2 6.84% 1.44% 3.13%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
9519.8 40.8% 3738/7年 -4481.4/7年 -743.1/7年

 今日は分析。(https://twitter.com/kabu_care/status/1598059299095384065/photo/1)このツイートみてこの中から気になったものをチョイスして分析します。九州旅客鉄道。要するにJR九州。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2022年12月09日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「崩れて復活傾向」

以下業績。2016年に大赤。上場前となりそうで上場する前に膿を出しておいたという部類でしょうか。その後もコロナまで順調感あるのでここでは触れません。

も、コロナ直撃の2021で大きく減収(-30%ほど)に赤字でコロナでやられた感じでこの辺は他の鉄道会社と同様ですね。

とはいえ、以後は回復してきており赤字も一年で済んでます。JRだと東と西が二年赤字です。東海は一年。JRの中では比較的傷が浅そうです。

これは推論ですが、西と東は運輸業で順当にくらいつつ、東海は食らうけど東海道新幹線が優秀すぎて東西より回復が早くなってるくらいで九州は・・・後述。

ROEなどに関しても上場前はおいておいてコロナで赤字もBPSにはあまりダメージを負ってない感はあります。目先の予想ROEもコロナ前より低いも7%弱くらいでこれはもう株別低ROEでもなく、企業経営としては危機という感じでもなく通常運転に入ってきてる感はあります。

まあですが、コロナ前より売上利益も低く低ROEに出てるのも一つの事実で回復傾向ですが、どこまで回復するか?が焦点になろうとは思います。

で、今更ながらセグメント。

これがJR九州の特徴でありますが、セグメントが分散効いてます。運輸が比較的比率が小さく、不動産や建設や小売やその他のいろいろな事業ポートフォリオを組むことで、運輸が赤字でも全体としてはかなり迅速に業績が回復してきてるとなりそうです。

そして前期時点では運輸及び小売・外食が赤字でここの回復がポイントになりそうです。あとは不動産にはホテルもあるのでここもまだ回復があるかもですね。

(銘柄スカウターから)

実際問題コロナ以前は全部利益です。セグメント利益。

このへんの稼ぐ事業がバランス良く稼いでいるのがJR九州の特徴で強みですね。

(銘柄スカウターから)

参考にJR東のセグメント。運輸の比率がより高く運輸がまだ駄目なのでほかが頑張ってもまだ赤字。東海は主力の運輸赤字だけど東海道新幹線が優秀すぎて比較的軽微な赤字。

(銘柄スカウターから)

今期は2Qでさらに回復を見せる形で通過ですね。とはいえ目先四半期レベルでもコロナ前の水準は回復してないけど・・どうやら赤字だった運輸と小売が黒字回復したみたいですね。回復しきるかはわかりませんが向かってるはそうであるようには。

 

財務

BPSがさほどダメージを受けてないはその通りです。純資産で2019年4207億が2022年で3890億ですね。減ってますが、2018比だと3832億なので増えてます。財務ダメージは2018から2019に増えた純資産を帳消しにする程度のダメージだったとは見れます。

総資産は伸びてますね。前期末で9519億。有形固定資産5753億でBSは有形固定よりで、やはり資産をもってその資産で稼ぐ設備産業感はあり。そしてコロナを通じて有形固定伸びてますね。コロナの中でも投資を進めてきてるとは言えます。

まあ財務は悪化しました。負債5629億のうち有利子負債が3231億でそして増えており財務は普通に悪め。とはいえ借りて資産を買ってその資産で稼ぐ設備産業なのでこれを悪いとは判断し難いですね。

前期末で流動負債<流動資産です。目先2Qでは>になってますね。負債自体は総資産増える中で減ってる。たぶん一時>だからってどうした?ではありそうですね。

 

CF

以下推移。

基本的には営業CFプラス。というか有形固定もって稼ぐ設備産業が営業CFマイナスは軽く危機です。重くて倒産。なので2021は軽く危機ですね。

それで2022はコロナ前に近い水準ですね。一方投資を続けてますし、借り入れして投資や稼ぐ以上に借りて現金積んで来てる感じ。

ざっと投資する気に見えますね。コロナでダメージ受けても前のめりで投資は抑えないし借りて現金積んでさらに投資する気でいるような。

還元は決まった額。前期は配当性向100%超え。赤字でも配当維持ですね。還元する気はありそうですが、配当性向100%超えで利益回復しないと継続はしんどそうですし、減配の可能性はあるようには。

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげて回復?

週足でさげてあげ
日足でまだあげかな
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、上場は2016年で3000円近辺が3000後半で推移で2020年くらいまででコロナで2000円水準まで落ちるもその後は回復してきてるくらいで目先上場近辺くらい。コロナからは上昇だがコロナ前の水準を回復してないくらいですね。

コロナ水準まで回復する、あるいは回復して更に伸びる可能性を測りながらでしょうか。とりあえずコロナ後の週足では上昇なのでこれの継続を見る感じとなると、基準は目先2761か、2021年以降安値の2249あたりをみながら3235超えとか3000台後半水準、そして3960あたりを見ながら。


ファンダ的には、要するにJR九州。鉄道っぽいですが事業セグメント組んで鉄道は事業の一つくらい。コロナで鉄道はダメージ受けて前期まで赤字。も、ほかが健闘し総合的にはあんまり財務とかにダメージ受けてないし、業績は回復してきて目先赤字だったセグメントも黒字復帰。ただコロナ前の水準までは回復しきってない。どこまで回復するか?が一つのポイント。

財務は悪いというか、本質的には投資をして有形固定をふやし稼ぎを増やす設備産業。そしてコロナの中も投資の手を休めてる様子もなく借り入れ増やして有形固定資産を積み、現金も積んでててさらに進めそうでわりと前のめり。コロナの中でも。

営業CFはコロナで赤字ももう黒字復帰。ただ還元が減益なのに手を緩めてないので利益が戻らないとどうでしょうね感はあります。

総じてやっぱり特に運輸が元の売上利益水準に戻るのか?が大きなポイントになりそうとは。だから戻りつつあるけどまだ戻りきってない。

評価。

PER17のPBR1.2。回復途上にありそうでPERでみるのはどうかということでPBRで見るとコロナ以降では高い水準でコロナ前なら低めくらいの水準。わりとコロナから回復し立ち直った姿が織り込まれてると見たほうがいいかもしれない。その意味でまだ立ち直れてないのが立ち直った評価で妙味今ひとつはそうなんだけど、コロナ前はPBR1.5ちかくとかあるので、ROE二桁とかに回復して順調にBPSを積めるとかなるとそんな悪くないと思う。ここは投資やる気であまりROEさがらなさそうに思えるし。うん、コロナ前の業績水準に戻ることが前提でね。

ちな優待はきっぷ半額とか釜山行きの船を安くとかなので九州あたりを旅行するひとはお得だと思う。配当はわかんないけど、維持の可能性の方が高いとは思うけど、減配も普通に可能性ありそう。

 

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9142

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9142

IRBANK:https://irbank.net/9142

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

本日分から分析記事を今までのエクセルテンプレ(非公開)から、銘柄スカウターで銘柄スカウターに変更しました。元データの取得が面倒になってたので変更したいと思ってたんですよね。よって変更。

株価とかPER推移とかの面では後退しましたが、パワーアップした部分もあるのでそういうことでお願いします。というか嫌だと言われてもそうするんですけど。

くらい。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表