投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。
比較銘柄
日本マイクロニクスとその他
株価
1476円(人々は、かつての天下人は地方に落ちぶれてしょぼく争い続けている。)
各企業の数字と比較しての感想
コード | 6871 | 6656 | 6920 | 9227 |
---|---|---|---|---|
企業名 | 日本マイクロニクス | インスペック | レーザーテック | マイクロ波化学 |
市場 | 東証PR | 東証ST | 東証PR | 東証GR |
業種 | 電気機器 | 電気機器 | 電気機器 | サービス |
時価総額(億) | 590.8 | 49.9 | 26074.9 | 363.0 |
株価 | 1476 | 1252 | 27655 | 2388 |
決算期 | 2022/12予 | 2023/04予 | 2023/06予 | 2023/03予 |
予想売上(億) | 450.0 | 22.5 | 1,400.0 | 11.3 |
予想営業利益(億) | 94.0 | 1.0 | 420.0 | 0.7 |
営業利益率 | 20.89% | 4.44% | 30.00% | 5.91% |
予想純利益(億) | 68.0 | 0.7 | 330.0 | 0.5 |
売上成長率(年複利/期間) | 1.8%/15年 | 0%/16年 | 14.6%/16年 | 2.5%/3年 |
EPS成長率(年複利/期間) | 5.6%/15年 | 2.2%/16年 | 17.9%/16年 | 12.1%/3年 |
BPS成長率(年複利/期間) | 2.3%/14年 | -4.2%/15年 | 12.1%/15年 | -40.6%/2年 |
PER | 8.35 | 69.17 | 75.57 | 762.94 |
PBR | 1.6 | 5.27 | 33.89 | 24.37 |
ROE | 19.2% | 7.6% | 44.8% | 3.2% |
ROA | 13.7% | 2.1% | 18.5% | #VALUE! |
配当利回り | 3.73 | 0.24 | 0.47 | 0 |
配当性向 | 31.1% | 16.6% | 35.3% | 0.0% |
総資産(億) | 497.4 | 32.8 | 1786.3 | #VALUE! |
自己資本(億) | 329.6 | 9.2 | 727.3 | #VALUE! |
自己資本比率(%) | 66.3 | 28 | 40.7 | 39.5 |
一言感想 | シクリカル上げ | 低迷脱出? | あげあげあげ | よくわからないけど赤字 |
今週は比較。市場統計推移記録表で2015/1/5と2022/11/15比較し、ROEを20%上げていてかつPBRを下げていて11/15でROE10%以上のもの(対象175銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。11/15を使用したのはKABU+トラブルで最新地方市場データがとれないため。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2022年12月06日取得。日本マイクロニクス。半導体計測機器。比較に同業っぽいインスペックとレーザーテック様。比較にマイクロ仲間のマイクロ波化学。
日本マイクロニクス(6871)
業績
半導体検査機器。
今回というかm業績好調でかつ低バリュエーションと条件をつけてスクリーニングかけるとどうしても半導体関連を拾いがちになる昨今です。
多くの半導体と同じく近年は弾けた業績で増収でそして利益率が相当な水準まで。
一方売上利益乱高下でROEもある年25%超えから次の年に5%以下とかもあるやつというか、赤字もあって2009とかは売上半分で最高益水準からいきなり赤字とかそういうので、今が良かろうといつ落ち込むかわからない・・・ってのがまあ半導体機器関連ってことになろうと思います。
今はいい(いつ落ちるかわからない)。
ってのが業績良いけどバリュエーションは低いってのに引っかかりがちになるという構造かと。
端的には売上です。売上伸びるときはぐいぐい利益率ものびるし、下がるときは地獄という傾向(必ずしもそうではない)はありますね。
今期3Qで増収で微減益。計画は増収増益ですね。ですが下方入り「メモリ半導体の生産調整等」で大枠では好調の範囲ですがピークアウトしたとも読み取れる感じもあり、なかなかなかなか。
かなり儲けているけど、ピークアウトして減速懸念も入ってきてる売上が減りだすと恐ろしい勢いで利益が減るシクリカルって感じでしょうか。
財務
資産もわりとぶれるというか素直に資産増とならないタイプで業績の不安定さがBSにも出てると言えます。
前期で総資産497億で有形固定資産110億。2021は投資してそうですが、2014-2020は有形固定資産水準が変わらなく、基本増収に投資がいらないタイプとなりそうで(故に固定費を増やさずに増収できてそれが増益に直結するということでしょうか)、流動が357億、これも2021に大量に入った感ありますね。現金が増えて192億。
負債はまとめて166億で有利子負債も少なめというか負債まとめて現金のほうが大きいですね。これは目先現金が入ったからというのもありますが。
ということで財務は健全ですね。
CF
営業CFは意外に安定的。FCFもだいたい出てます。投資少ないしね。
還元は業績連動。
インスペック(6656)
業績
半導体外観検査装置でこれもガチシクリカルで、売上20億から5億とかあるし、赤字もおおめです。総じて増収時が黒字で減益は赤字。
日本マイクロニクスと同じくシクリカルだけど状態は二段下感あります。
というかBPS成長率-4.2%/15年とかなので、長期に蓄財もできてないになり事業やらないほうがマシだったになり、まあボロの類ではないかとは。
目先は増収時で黒字になってますね。
今期1Qで赤字。四半期でもブレがあり1Qじゃ何もわからん感あります。ちな下方の常習犯。
財務
財務は悪めで、資産も増減激しめ。
有形固定は2019まではあまり動いてなかったけど以降は増やしてきてますね。前期末総資産32億で有形固定10億ほど。
まあそれはいいけど負債が22億ほどでうち有利子負債が増えて17億。負債の質も悪くて総合的にかなり厳しめ。
CF
営業CFは赤字多め。投資もありFCFはさらに赤字が目立つというか長期に営業CFもマイナスではないかとう推移。
ボランティアで半導体機器作ってるということもできる。
厳しいのではないか。でも一応利益剰余金プラスで配当はだしてるね。いつ無配になるかわからないというか2021になってるね。
レーザーテック(6920)
業績
レーザーテック様。半導体検査装置メーカー。とのことでごっつい検査マシーンを売ってて他社と比べて何がすごいかとか強みなのかよくわかりませんが業績はすごい。
「EUV(極端紫外線)光を使ったシリコンウエハーに焼き付ける回路の設計図となるマスクの欠陥検査装置と、その原板となるマスクブランクスの欠陥検査装置で圧倒的な世界シェアを誇る。」で世界で高シェアでいわゆるグローバルニッチトップですね。
リーマンくらいにレーザー半導体に集中して今があるようですね。
レーザーテック「断トツ世界シェア」の裏にあった決断、分水嶺はリーマン危機 | 最強のテンバガー | ダイヤモンド・オンライン
上記の記事見ていただくと雰囲気がつかめると思いますが、長い時間をかけてニッチトップを目指してほかは捨てて研究開発に取り組んだ結果、新しい強い商品を作ることができ、それが半導体活況で炸裂してるということになる感じでしょうか。
この勝利は偶然ではないと思うけど、今半導体が来てこの業績の伸びに今なってるのは偶然ではないかという感想は持ちます。
特に2019年あたりからがすごいですが、それ以前は増収が続いてかつ高利益率で一定の強さは見せるも伸び率はさほどでもないし、リーマンあたりは減収に赤字まであり本質的には、半導体製造企業の設備投資の大小に左右されるシクリカルであると見てたほうがいいでしょう。別にストック性などないってことだし来るときがくれば業績後退があると。
その視点で業績の後退はどこまであるか?とかそれがいつなのか?というのはポイントになりましょう。
自分にはそれを判断するのは難しいですが、そんなに半導体が盛り上がってもないなかで、20%程度以上の利益率にROEROAを二桁以上を維持してたのは一つの事実でヒントになるかもしれません。
まあ、現状ROEが15%に落ちましたになると株価的には大惨事にもなりそうですけどね。
そんなんですが1Q出て狂った前年比叩いてきてますね。あとは受注残高は増えてますが受注高は減ってるとかとか、このへんをどう見るか。
財務
資産増。いろんな資産がすごく増えてる。でも2015年に自己資本比率が84%が2022年に自己資本比率40%まで来てますね。でも、有利子負債などはないに等しく・・・これは恐ろしいですね。
前期末で総資産1786億で有形固定資産89億は、2018年で66億で増えてはいるけど増収率とかを踏まえると増えてないに等しく、上のファブライト(あまり工場はもたない)の方針のとおり設備投資をしないで増収してる類です。
流動が1610億でうち943億が仕掛品手形原材料で200億未収入金で150億現金234億で、増えてますが特に増えてるのが仕掛品。
で、負債が1058億、固定負債が7億で舐めてるのかって水準で負債大半が流動で、1051の流動のうち前受金で600億、買掛で110億であとは有償支給取引116億。
材料渡して加工してもらったのちに買うというムーブだそうで、鉄を渡して自転車のハンドルを作ってもらう支払い予定のお金ってところで事実上の買掛みたいなもんですかね。
で、負債の多くあは前受でこの前受が2017年位からガンガンに伸びていて、つまり先にお金受け取って仕事を受けまくってるなか仕事待ち残高ということで仕事待ちの行列の長さみたいなもんでそれがあまりに早く伸びるので自己資本比率が2015比で半分以下になっちゃったってやつで、この理由でここまで自己資本比率下がる事例初めてみたかも。
で、1Qはまだ自己資本比率悪化してますね。いや、この場合良化というべきか。
CF
弾けなくても営業CFは安定的なところはある(そもファブライトで固定費が少なめで一定規模の売上出れば利益は出しやすい)
でも2022年で営業CFマイナス。・・・棚卸し資産増のせいですね。この手の会社が売れすぎてCFマイナスは初めて見たかも。
そうでないとFCFプラス。
安定感はもともとあるけど、近年は化け物じみてるほど売れてる。まあ故に反動があると怖いですね。
配当は並の配当性向。一応35%前後で増配と現金積みが両立するけど、これ以上だすとどうかな?感はある。まあ還元増しても時価総額高すぎて還元効果極めて薄いけど。
日足週足月足の値動き判断
月足であげてさげてもみ合いでしょうか。
週足でいちおあげてもみ合い
日足でもみあい
確認。
評価・売買判断
日本マイクロニクス(6871)
テクニカル的には、2014年に急騰というか大噴火で安値高値で2012年に96が6935とかまでいってますが2016年位までに600-1500くらいのレンジと言うかもみ合いを経てコロナからもうちょっと上のレンジか上昇転換かってところ。
週足レベルでは上昇感もあるのでこれが月足以上に発展するのを期待して1169あたりを底にみて1544とか1988超えを見ていく感じでしょうか。日足から週足はわりと下落感でてるので1169切るようならあまり逆らわないほうがよいかもしれませんね。
ファンダ的には、半導体検査機器。重シクリカルで目先は好調の範囲。ですがピークアウト感もちらつく。
CFは意外に安定的でそして財務は健全。目先の好調で大金が入ってさらに健全に。還元は業績連動。
業績が乱高下するやつでありながら、会社は健全と言うか健全な財務CFで不安定な業績を支えてる類の会社。目先は調子よくROEも跳ねて大金も入ってきてる感じですがそうでもないとわりと低ROEROAにもなるし、いきなりそこまで落ちかねないところもあり、会社は大丈夫でも株価はそうでもなくものすごく投資判断が難しいやつ。特に目先好調だけど後退もちらついてるので特に難しい。わかんないと避けたほうが正解かも。くらい。
評価。
PER8にPBR1.6。目先の好調からは破格。まあなので今の好調は続かないという評価で後退は織り込んでるとみれます。
どの程度の後退を織り込んでるか?が主判断軸になるとは思うのですが、PBRでいうと過去の赤字くらいのときはPBR0.3程度もあるので、そういう展開というか具体的には売上減りだすようなことになるなら一目散に逃亡とかも考えつつ、好調が意外に続くと案外報われるのでは?とかは少し。
インスペック(6656)
半導体外観検査機器ですが。重シクリカルで長期に儲かってないというかBPSも増えてないし赤字も多いし営業CFの時点でマイナスの疑いで普通に稼げてないし、財務も悪いし、目先ちょっと増収だけど投資増えて借金も増えててこれどうなんですかというか、こういうのを一言でいうとボロですね。
なんとか上場市場に生き残ってますが、いつ上場廃止とか倒産になっても不思議じゃないくらいは状態が悪いです。
まあ生き残っても現状だと投機家共の賭場になるだけ感はありますが。
評価。
PER70のPBR5。ボロがいっちょ前のグロースみたいな評価されおってみたいな感想で。ボロの評価で賭場にされてる評価です。よいこの投資家のみなさんはこういうのは触らないほうがいいと思いますよ。というか自分は投機家でほかを突き落としぶんどってやると考えて触ったほうがいいと思います。触るなら。
レーザーテック(6920)
降参。ばけもの。市場でも屈指の化け物。安定感あるし、それが半導体活況で弾け飛んだ感じ。
・・・ではあるが本質的には半導体設備投資状況に左右されるシクリカルとは認知してたほうが。それが冷えても一定以上の業績は確保できそうだが、現状の業績は好環境に後押しされたもので永続するものとは考えないほうが。
まあ目先も絶好調であり、現状後退局面には入る感じではないのでどう考えるかですが。
財務は化け物。仕事受けすぎて自己資本比率悪化する機械メーカーって殆ど見ない気がします。
評価。
PER70のPBR32。化け物という評価です。化け物だけど化け物と評価されてる。2018-2020で平均PER45ってところだからこれでも化け物とされるなかでも平均以上の評価。
弾ける前のROE15%前後のときはPER15-20ってところなんで、ROE低下入ると大惨事というかその時は減収に大減益入ってそうでより大惨事になるきはします。
化け物は化け物であり続けないと大惨事になるのです。化け物で居続けることをお祈りしようね。でも居続けるならわりとまだ悪くもないかもです。
マイクロ波化学(9227)
マイクロ波化学事業会社。と言われても。
業績もよくわからない。赤字。
セグメントもよくわからない。
(銘柄スカウターから)
よくわかりませんが、こういうことを言ってます。
マイクロ波化学株式会社 | マイクロ波で100年変わらなかった化学産業にイノベーションを
ざっと事業紹介ページをみるとマイクロ波とは電子レンジとかにも使われてるやつですが、大型化産業化は難しいらしいのですがそれを大型化したとは。
それでものづくりに(主に化学方面のようだ)役立てるみたいな感じですね。
多分に研究寄りで、属性としてはバイオ創薬にちかそうです。それで現状赤字ですね。形になるかならないか。
計画で今期増収で黒字化いってますが2Qでまだ赤字で進捗も随分物足りないようには。
財務もいうほど良くないですね。営業CFも赤字というかまあ夢ですね。夢が叶えばお金稼げるわけだし今売上立たない利益が出ないお金稼げないのは問題ではない。夢は叶うのだからって評価になってます。PBR24。
夢のオッズはかなり分が悪いようには見えますが、それでもぶち当てればなんとかなるかもしれません。夢が叶うといいですね。
参考データリンク
銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html
株プラス:https://kabu.plus
IRBANK:https://irbank.net/
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにないっす。
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