大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(8154)加賀電子/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

加賀電子とその他

株価

3155円(人々は、くじけたチャレンジに再挑戦しようかしたが直前で迷ってる。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 8154 8150 3132 7701
企業名 加賀電子 三信電気

マクニカ・富士エレ

ホールディングス

島津製作所
市場 東証PR 東証PR 東証PR 東証PR
業種 卸売 卸売 卸売 精密機器
時価総額(億) 905.6 256.1 1752.9 14048.5
株価 3155 1573 2781 4745
決算期 2023/03予 2022/03予 2023/03予 2023/03予
予想売上(億) 5,100.0 1,200.0 8,300.0 4,550.0
予想営業利益(億) 212.0 35.0 390.0 680.0
営業利益率 4.16% 2.92% 4.70% 14.95%
予想純利益(億) 145.0 23.0 260.0 490.0
売上成長率(年複利/期間) 4.1%/16年 -5.3%/15年 10.8%/7年 3.5%/16年
EPS成長率(年複利/期間) 7.8%/16年 -3.2%/15年 19.9%/7年 8.5%/16年
BPS成長率(年複利/期間) 4.7%/15年 -2.4%/14年 8.2%/6年 6.8%/15年
PER 5.71 10.67 6.65 28.53
PBR 0.78 0.67 1.02 3.67
ROE 13.7% 6.3% 15.3% 12.9%
ROA 5.3% 2.7% 7.2% 8.7%
配当利回り 4.75 6.36 4.31 1.05
配当性向 27.2% 67.8% 28.7% 30.1%
総資産(億) 2721.4 846.0 3625.8 5605.3
自己資本(億) 1056.8 431.5 1701.3 3811.6
自己資本比率(%) 38.8 51 46.9 68
一言感想 停滞から加速 減収増益 業績加速 あげ

 今週は比較。市場統計推移記録表で2021/12/30と2022/5/20比較し、増配率30%以上しているもので、5/20時点で配当利回り4%以上配当性向30%以下のもの(該当26銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。目先増配率高めでかつ余裕をもって配当していながら絶対的に高配当利回りなものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2022年05月20日取得。加賀電子。電子部品商社。比較に同業っぽい。ゲストに加賀100万石に対抗して薩摩の島津。

加賀電子

業績

まあ普通の電子部品卸。2019年くらいまで長期に停滞・・それでも利益はでてBPSをあげる停滞蓄財感があったのですが、2020年以降過去にないくらい売上利益が伸びていて。

メイン商材が電子部品というか半導体ってことで半導体様々ってことになりそう。

2021「当社グループが属するエレクトロニクス業界においては、車載、医療機器および産業機器など、広範な分野で半 導体や電子部品の需要が拡大し、一部の電子部品などでは需要増に生産が追い付かず供給不足が継続、加えて単価 上昇も進行しました。 このような状況の中、当社グループの中核事業である電子部品事業は、様々な業界からの顧客要望に前広に対 応するとともに、独立系商社としての強みを活かした営業活動を展開し、販売物量の確保を最優先に取り組み」ということでだから半導体様々。

と目先決算はかなり好調に通過。

計画も好調維持ですね。売上出たので販管費が下がる形で大幅増益。元々薄利なので販管費で1ポイント減るでも大幅増益になります。(逆は大幅後退)

でもこの半導体様々を永続する拡大すると見る見方もあるかもだけど、特需とみていずれおちつき後退するとみて、後退したらどうなるか何を持って後退か?とかを考えながらって感じでしょうか。後退すると無事じゃないから触れないとかもあるでしょう。

 

 

財務

2019年から資産増。これっぽいですね。

2019年から株式取得し2021年までに完了するみたいな。

わりと業界で勝ち抜ける専門商社は売上5000億級以上だとしてそこを目指す感じのムーブとなりそうです。この買収でエレクトロニクス商社でその5000億に届くぞみたいな。

その時の資料。

https://www.taxan.co.jp/jp/ir/upload_file/m004-m004_04/20180918.pdf

それでBSが膨れて自己資本比率は後退した感じ。

目先通期で総資産2721億流動2339億売掛1100億商品462億現金410億とかが主な流動資産

負債は1663贈っで主な負債は手形864億借り入れ7489億とかですかね。

まあ良くはないですが現金も積む方向でなにか問題あるかというとそんな感じでもなさそう。

 

CF

営業CFはだいたいプラス。マイナスは棚卸資産とか売上債権の影響が強め。

投資はあまりしてないのでFCFは出る方。買収もしながらFCFも出してますね。現金も増えてますね。買収も一段落で今後はより余裕でそうな。

で、配当は増配傾向。配当性向は目先は高くもない感じですね。CFからも余裕ありそうです。買収も一段落ですし。といいつつ利益連動感「連結配当性向25%~35%を確保しつつ安定的な配当を実施していく」とは言ってますね。

 

三信電気

業績

独立系のデバイス等の商社だけど、加賀より一枚二枚(あるいは三枚か?)落ちる印象。

以下の通り営業赤字こそないようだが薄利低ROEBPSも伸びてるか微妙というか維持くらいだったのが、2017年の減損でBPSが傷つき回復してないと言う感じでいかにも冴えない現状維持でいっぱいと言うかできてない専門商社。

それでも目先は半導体「海外半導体メーカー製品の伸長や既存仕入先の商権拡大、新規仕入先の商権獲得などにより総じて販売は好調に推移しました。また、半導体等の需給逼迫を含む一時的な要因も加わった結果」で大幅増駅で、ROE的に3%から8%のまともに利益がでる水準に帰ってきた感はありますね。

という感じに冴えない現状維持もできない専門商社が特需で普通に利益がでるところに帰ってきたくらいの印象です。

・・ですが原価率とかは下げてるので特需除いても良化は進行してるかもしれません。一応20219年以降のROEはそれまでよりは高くなってそうだし。

 

財務

資産減だね。

2019年以降維持してた純資産も減ってる感じ。重そうな借り入れも普通にあって負債420億に対し244億有利子負債で負債の質が悪い感じの低自己資本比率であまり状態よくないですね。

 

CF

営業CFも不安定感ありますね。一応長期ではプラスのようですが。余裕は財務に取られてる感はあります。投資は要らないので返せることは返せる・・・

というか大型自社株買いしてますね。2019年と2022年。

合わせて360億とかでこれは現有利子負債より大きくて、そして時価総額より大きくて

ぐりぐりに還元してますね。

となるとかなり見方も変えないといけなさそうですが・・さて。

 

マクニカ・富士エレホールディングス

業績

2015年マクニカと富士エレクトロニクスとの経営統合により設立。

以後は伸びてる感じ。2018も2022も大幅増集ですが、買収とかではないみたいですね。

それでここも半導体に助けられている感はありますが、ROEや利益率も加賀電子より一枚上という印象はあります。

計画も増収増益。

 

財務

資産増普通に順調じゃないか。

財務は良くないけど好調な商社とかあまり財務が良くならないものだと思いし。

 

CF

営業CFは乱れる。棚卸し資産とか手形の増減の影響が大きくあまり会社の状態判断にCFは役に立たなさそう印象。

投資は控えめ。このへんは多くの卸に準じそう。

好調なので増配。一応減配無しで来ています。

 

日足週足月足の値動き判断

日足でもみあい感。
週足であげ
月足であげて落ちて再トライ
確認。

評価・売買判断

加賀電子

テクニカル的には、2014-2017くらいに大幅上昇があり、800くらいから3780まで。

そこからドローダウンで1450までおちて以後はコロナも越えてまた高値を目指す展開ですね。それで3780近くでも見合いだしてる感じですね。

目先3480を破って3780を越えて上昇トレンドを形成できるか、ならず下に向かうかみたいなかんじでしょうか。そこはもみ合い安値2622にみるのがいいんじゃないですかね。1450は遠いし。


ファンダ的には、停滞蓄財感のあった専門商社。も、2019年くらいから業界トップを目指し買収もして上を目指しに来てる感。目先は半導体活況もありさらに業績が跳ねてきてる感。まずは会社の上を目指す姿勢を評価するかという視点と、半導体の活況を一時と見るか後退するかが大きな視点でしょうか。

買収もこなしたので財務は悪いのですが問題があるというほどでもなく、CFはわりと安定的。借り入れにも頼ってるけど現金も積む方向。

配当は余裕のある水準ですが特需の懸念もある中で大幅増益からの増配で配当性向が基準なので減益は減配の懸念はありそうです。

評価。

PER5.7のPBR0.8ほど。好調な専門卸とみるとほどほどかちょっと低いかなと思える評価。まあでも好調度がわりと尋常じゃないとも見れるので、好調なわりには評価が低いというか、現在の好調は特需よりという評価なのかなとは。

下は2018年以前でPBR0.5とか(0.4とかもあるが)もあるんですけど、わりとPBR0.8前後は高くもなくは見えるのでわりと悪くない選択にはみえますがさて。

 

三信電気

冴えない現状維持でいっぱいの卸というか現状維持もできてないのだけれども事業からはCFは出すことはできてますが、その中で借入も活用しても大型自社株買いで2019、2022にわりと尋常じゃない水準の自社株買い。

2019年以降の大幅資産減もこの還元のため。

この冴えない本業+借り入れしてまでの還元注力をどうみるか。まあ株価チャートなどみるにあまり評価されてないとはなりそう。

・・・というか、自社株買いの理由は以下になりそう。

三信電、自社株TOBで30%超取得 旧村上ファンドが38%超保有: 日本経済新聞

村上系のファンドが持っててその対策的なところが大きそうな。

と、かなり大人の事情も入ってそうな案件で、そのへんを読みとける人じゃないと触らないほうがいいかも。

評価PBR0.6とか配当利回り5%越えとかありますけど、現状は冴えない(目先はちょっと復活)事業で財産を大放出しているようなものになります。財務レバレッジとか効いて高ROE化するかもしれませんけどね。

 

 

マクニカ・富士エレホールディングス

統合して好調。普通にうまく言ってる印象。半導体活況もうまく乗れてると言う感じ。

状態自体も加賀電子より一枚上とは。財務CFはこんなもんかな感は。

総じて好調で状態も良さそうですが、大きくは半導体の不沈に影響されそうなところは上に同じとなりそう。

評価。

PER6.7のPBR1.0くらい。加賀電子より一枚上だと思うけどPBRでも上の評価でまあこんなものでしょう的な。

マクニカとしても過去5年で平均PBRくらいにありそうで好調なものがほどほどの評価ってのはそうだと思います。その意味では加賀電子もそうですね。

ちょっと三信電気は安かろう悪かろうの雰囲気もある気もしますが、半導体に左右されるメニューも、マクニカ、加賀電子三信電気で松竹梅、値段(PBR)も上中下ではいそうですねって感じ。半導体の今後は置いといて、この3つは有利不利とかじゃなくもう好みの話な気はするところ。三振・・じゃなかった三信電気はちょっと悪かろうな気はしますが。 

 

 

島津製作所

分析・計測機器の大手メーカー。

ホントに薩摩の島津系。創業者は島津の家来筋で島津性を許された家系で社章は島津家家紋からきてるという。

[SHIMADZU] 会社案内 - 沿革 | 島津製作所について | 島津製作所

シクリカルな面はありそうですがいかにも長期に伸びてますとい業績推移でROE安定的で利益率も伸ばしてきてる感じでコスト管理をしっかりしてそうという普通に優秀ですね・・という印象。

CF安定で財務も借り入れ返して自己資本比率あげていかにも優秀な企業が長期に順調ですねって感じ。

目先まで好調でそれが目先で2015年以降でよくあるPER28くらい。下も結構あるので別に安くはないというか普通に評価されてる水準。島津の繁栄はまだまだ続くぞ!とか思うなら拾うのもいいのではないかと思うし、もう一声来ないかなとか待ってるのもいいかもしれないって感じ。

減益とか低ROE化したら死ぬPBRしてるとは思います。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

通常運転です。

 

 

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用語解説(日記比較編)

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