大河の一滴

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(9861)吉野家ホールディングス/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

吉野家ホールディングスとその他

株価

2362円(人々は、小さな丘大きな丘を乗り越え進み続けている。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 9861 7550 9887 2211
企業名 吉野家ホールディングス ゼンショーホールディングス 松屋フーズホールディングス 不二家
市場 東証PR 東証PR 東証PR 東証PR
業種 小売 小売 小売 食料品
時価総額(億) 1538.4 4498.8 703.5 636.1
株価 2362 2905 3690 2467
決算期 2022/02予 2022/03予 2022/03予 2022/12予
予想売上(億) 1,527.0 6,644.0 961.0 990.0
予想営業利益(億) 27.0 128.0 (37.0) 53.0
営業利益率 1.77% 1.93% -3.85% 5.35%
予想純利益(億) 72.0 141.0 20.0 34.0
売上成長率(年複利/期間) -0.1%/14年 8.2%/15年 3.1%/15年 2.8%/16年
EPS成長率(年複利/期間) 29.8%/14年 5.7%/15年 #NUM! #NUM!
BPS成長率(年複利/期間) -4.8%/13年 4.9%/14年 2.5%/14年 14%/15年
PER 21.21 31.34 35.16 18.70
PBR 3.33 4.51 1.67 1.23
ROE 15.7% 14.4% 4.7% 6.6%
ROA 5.5% 3.6% 2.7% 4.5%
配当利回り - 0.76 0.65 1.22
配当性向 #VALUE! 23.7% 22.9% 22.7%
総資産(億) 1319.2 3960.2 745.5 757.2
自己資本(億) 395.9 853.2 401.2 518.7
自己資本比率(%) 30 21.5 53.8 68.5
一言感想 停滞から崩れ 増収 あげから崩れ? 停滞蓄財

 今週は比較。2022/4/2で投資勉強会参加してそこで耳にした銘柄で気になったものをチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2022年04月04日取得。吉野家ホールディングス。牛丼。比較に牛丼っぽい。ゲストに家仲間の不二家

吉野家ホールディングス

業績

吉野家。を中心にはなまるうどん京樽も配下で海外もそこそこ展開。

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はなまる京樽赤字。まあこれは2021が赤字という話で以前は黒字でしたのでそこまで悲観することもないのですが、全体としては長期に薄利で営業利益率3%もめったに出せず低ROEで2018年くらいまではBPSも増えてるか怪しいところに以降は赤字もでてBPSも減り始めてきているという局面で、率直に企業価値を上げられてないしまた下がってきてるになりますね。

赤字の2019「店舗の撤退等による減損損失51億7百万円を計上」とかですね。一方「主要セグメントである吉野家において新サービスモデルへの転換を5年かけて年間100店規模で実施していくことを決定」

また赤字の2021「コスト削減策を実施したものの、売上高の大幅な減少や、閉店や店舗資産の収益力の低下に伴う減損損失および新型コロナウイルス感染症による損失など総額57億93百万円を特別損失として計上」と端的にはコロナのせいですね。

それで、結果としては減損などで資産減となりましたが、営業赤字自体はコロナで2021年のみとなり、採算の悪いものを切り、吉野家のモデル転換、コロナ回復してくると収益性が高くROEが高くなってくるやもしれないとは。

そのシナリオに進むかどうかでしょうか?

それで今期3Q。減収の黒字回復ですね。吉野家は好調な感じですがはなまるがまだ赤字で・・・京樽は手放してますね。

流転する「京樽」、今度の親会社は「スシロー」に - M&A Online - M&Aをもっと身近に。

復調傾向にはありそうで赤字がたれ流れて仕方がないという状況ではありませんが本調子というのも。

・・・なところですが経常利益と純利益ではむちゃくちゃ跳ねてるところはあります。

営業外収益に各自治体からの営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金や雇用調整助成金等の助成金等収入93億45百万円を計上」

コロナで本業はやられてるけど補填でむしろ儲かってるみたいな状況。

一時とはなりそうですがさすがに額がわりと大きくて。このへんも絡めてどうみるか。

 

財務

長期に資産は増えていない。というより減っていて2018年くらいまで維持だった純資産が落ちてきて、自己資本比率も落ちてきてます。上記の通り不採算店舗の撤退損とかで必ずしも未来が暗いわけでもないとはおもいますが、これまで資産も維持できず減らしてきてるはそうですね。

で。目先有利子負債も増やしてきてます。

それで目先3Qで、総資産1100億円ほどで前期末1320億ほどから結構減ってます。京樽が抜けたせいとなりそう。それで固定資産とかいろいろ落ちてます。

ただ負債も軽くなっていて、917億から638億まで。みると有利子負債が減ってて、京樽売って、助成金入って、有利子負債などの圧縮を図ったようには。

自己資本比率も前期末30%から40&ほどまで復帰。歴史的にはもう50前後の推移ですがこの改善で財務的な心配は遠のいたのはそうですね。

あとは業績は?ってところになると思うけどさて?

 

CF

営業CFはさすがにでるというか、このあたりはさすが日銭商売というところはあります。

ただ投資をするとあまり残らずという感じで。投資を押さえれば余裕は出そうですが・・目先はその方向なところはありますね。京樽からは引きましたし。

前期が無配で優待改悪。前期は赤字でコロナのせいってところもあるのでこの辺は考え方しだいかと。

 

ゼンショーホールディングス

業績

すき家。だけにとどまらず様々な外食チェーンを。

これでも一部。ほかに海外にもすき家なども展開してて食品スーパーもやってる感じでわりと食のTOC総合企業感はでてきてます。

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こんなこと言って

 

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こんなかんじに

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長期に売上なら右肩で、外食業界で売上トップを奪い取るに至ってるはなにげにそうだったりします。・

飲食業界売上高ランキングTOP20|飲食業界を狙うなら勢いのある企業に注目 | キャリアゲ

利益はぶれもあるけどBPSくらいだと右肩に近いですね。

コロナで久しぶり?あるいは初めて?の減収はとったものの黒字は維持ですし今期はまた売上は更新の計画ですね。

と、野心ある会社で拡大はまだ続くみたいなところは。利益はほどほど。

ちな参考。

ゼンショーが小売スーパーを買収する理由:小売・流通アナリストの視点(1/3 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン

飲食業界・断トツ首位のゼンショー、“リッチ企業”の全貌…海外M&Aで世界進出加速

 

財務

財務わるめ。増える資産ってことで、借り入れも利用しながら拡大してるみたいな推移。

なにげに有利子負債は維持に近く言うほど増えてませんし、自己資本比率も20台前半をずっと維持してます。

資産的には目先3Qで総資産4290億で有形固定が1680億とかで有形固定が多めでそしてこれが増える感じです。お店を増やしながら伸びるタイプ。

有利子負債は増えてる感じでもないので、拡大は稼ぎでやってそうですね。

 

CF

営業CFは安定。それで同時に安定的に設備投資してますね。長期にはあまりFCFは出してないと言うか、還元踏まえると足がでるくらいになりそう。という感じでわりとずっと投資より。

還元は増配傾向でしたが最近は自社株買いも。

 

 

松屋フーズホールディングス

業績

松屋を中心に外食チェーンいろいろ。

ざっとながすと長期に売上を地味に伸ばしてだいたい黒字。利益は伸びる感じではないけどBPSくらいは伸びてますね。ROEはそんなに高くもないので伸び率自体は高くもないですが。

停滞蓄財と見てればいい気はするところ。吉野家よりはなんぼも状態がいいようには。ゼンショー比較ではパンチ力はゼンショーのほうが上というかROEでみてもゼンショーが上とかなりそうですが。

目先3Qで赤字。経常利益は黒字。黒字は助成金のせいで吉野家と一緒ですね。そう考えるとゼンショーやっぱりエライ。

 

 

財務

長期に資産増。

コロナでさすがに赤字で資産減してますが、今期は助成金も入るし戻しそうな。

自己資本比率も50台以上で健全な部類。

 

CF

営業CFでますよねーって感じで、そして投資するとそんなに余裕はなさそうだけど、FCFはでるかな?という感じ。目先はコロナでやられて借り入れも増やしててちょっと傾向が崩れてますが。

還元はやる気ないと言うか一本調子。優待で満足しろって話だと思います。

しっかり高いのを食べると長期に3.8くらい利回りでそうですが。

 

日足週足月足の値動き判断

日足でもみあいかあげ
週足であげておちて戻しつつ
月足であげ
確認。

評価・売買判断

吉野家ホールディングス

テクニカル的には、2008年くらいから長期的にはあげ。1000円くらいから2020年コロナ前で3050まで。コロナで落ちるも以後はまた回復してきている感じです。目先2468まで。

週足くらいで順調なのでこの順調に乗るという視点は。2021年5月安値1982を底に見て行く感じでしょうか。2468超えを狙っていくような。2177あたりも基準にできそうです。

 


ファンダ的には、有名チェーンだけど、長期に薄利低収益で成長もなくBPSも増やせない程度で、配当優待で還元したら終わりみたいにきてたけど、新業態も模索するようなところでコロナ来襲で業績が崩れ資産も減りだしたくらいには。助成金京樽撤退でひとまず息をついた感じでこれからどうなの?みたいなところは。

総じて状態はいいとも言い難いが日銭商売なのでCF的にはわりとしぶとい。投資抑えて守りに入ったら蓄財くらいは進みそう。

あとなにげに目先は助成金でわりと高ROE

評価。

PER20とかPBR3.3とか。端的に過剰評価とは。現状助成金でかなり水増しされており現状の利益を維持できるか怪しいところだし、助成金が引いたらどうなるか?というと今の助成金ほど事業で稼げるか?いうたらどうでしょう・・?なところはあったりするし。素直に見ると現状のバリュエーションは助成金ビジネスでずっと生きていくくらいの評価レベルなようには思えないこともない・・・とまあたぶん過剰評価なんだけど常に過剰評価感はあり、わりと値付けの法則が乱れてるような銘柄となり正攻法でバリュエーション測ってうんたらするようなものではない気はします。

そのへんは優待のせい?とも思えなくもないけど、無配に優待改悪も入ったりしながら株安にもなってなくこのへんはよくわからない感じ。

助成金漬けではあるけど財務は良くなって一応利益なので復配はあるかもしれませんね。

 

ゼンショーホールディングス

基本的に野望の会社で買収を繰り返し成長。コロナも大きくくじけずまだ伸びてる感。ただ利益自体は売上ほど伸びてなくこのへんをどう考えるか。まあ長期には利益も伸びてそうですが。BPSくらいなら右肩。

財務は悪いと言うか良くするなら買収でもすすめるくらいの姿勢になりそう。還元はちょっと強化してる感はあります。財務も自己資本比率あたりは下がってるわけでもないので一定の財政規律は保ってそうです。

というか、最終的にはゼンショーの野望を信じるか否かみたいなところではないかとは思います。実際それで国内外食一位は取ったといえば取ったになりますし。

評価。

PER32のPBR4.6とか。状態と比べたら評価高いとする他ないですが常に評価は高そうでPER30くらいもよくある評価水準だったりはします。究極的に世界をとるまで野望を信じるなら少々高くても拾うのは手みたいなところはあるし、なにかの間違いで評価が落ちたときに拾うとかでも。あるいはまったく信じないもいいと思うし考え方しだいではないか。

年足とかみるに野望を信じて優待もらいながら待つみたいなのもありな気はしてます。

 

松屋フーズホールディングス

堅実系の外食。利益がでることに地味に頑張った吉野家感は。赤字なども少なく長期に地味に売上伸ばしBPSも右肩感。財務もかなりマシ。目先はコロナでやられて営業損失に助成金でカバーも吉野家と同様。このあたりはゼンショーの強さが目立ちやはりゼンショーよりは一枚二枚劣るという印象。とはいえ吉野家より上とは見たくはなりますね。目先は営業損失に助成金で黒字をどうみるかは?吉野家といっしょ。落ち着けば吉野家よりゼンショーより良くも悪くも堅実という感じにはなりそうです。

評価。

PER35とかPBR1.7とか。言うてROE5%以下も多い低ROEなのであまりPERで見ないほうが。そうなるとPBR1.7は普通に過剰評価とはなりそうだけど知名度のある外食優待銘柄にあるあるでこれでもよくある評価水準で考え方しだいなのではないか。

優待気に入るなら高いのは承知でBPS増あたりも見込んで長くもつとそうへんな目にもあわなさそうとは。吉野家よりはいい選択になりそうだとは思います。低ROE定着して減益優待改悪とかくると厳しいと思うけど。

 

不二家

かつての賞味期限切れの原材料つかってた不祥事は2006年あたりでここらから業績は大いに落ち込んだのですが復活してますね。

不二家、“どん底”からの復活 | 食品 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

ただその過程で山崎パンの配下になってそうですが。ただ配下になったおかげでヤマザキのもってたコンビニなどの販売ルートに不二家的スイーツを乗せられるようになったようですね。

それで2010年には黒字復活をして以後は安定してると言うか売上利益なら過去の水準より高いとはなってそうですが、それでも薄利低ROEBPSが微妙に増えてる程度で停滞蓄財という感じ。上でBPS14%/15年の成長率となってるけどこれは計算はじめが低迷期の2007年であることと2017年に自社ビル売って大型利益出してる影響で本来の稼ぐ力はとても微妙でヤマザキの力で復活しても未だ微妙って印象です。

まあビル売却もあり財務はとても良くなってますしCFも安定的にでてそうでその意味ではもう過去の不祥事の不二家でもなく完全復活してます。薄利低ROEで。

評価はいいとこ停滞蓄財。PBR1.2ほどは停滞蓄財としてはもう一声とかいいたくなり評価は過剰ではないか?とかはいいたくなる。といいつつだいたい常にこんなもんって株価推移してそうですが。強いペコちゃん推しとかなら止めはしないけどもっと低PBRでもっと投資的に妙味もありそうな選択肢もあるよなあって感じ。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

特にないですぞ。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

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