大河の一滴

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資産バリュー投資に優位性はない

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煽りタイトルです。

安心して。

ここで自分は資産バリュー投資は儲からないなんて言う気はありません。

しかし例えば資産バリュー投資には優位性はありません。

もちろん成長株投資だって優位性はなく、それがモメンタムだろうがテクニカルだろうが同じことです。

インデックス投資でもすら程度はそういうところもある。

 

資産バリュー投資には優位性はない。

ならば優位性はどこにあるのか?

 

・・・そんな話。

 

これらの繰り返しですね。

他に近いものもあるけど在り処シリーズ。

kamomenotoushi.hatenablog.com 

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 ほかは優位性はないシリーズ。中身は今回と違います。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 

10000円入った財布を5000円で買いましょう。

資産バリュー投資をされる方がよく言われることですね。

10000円入った財布が5000円で売ってるならお得でしょう?みたいな話ですね。

 

そんなことあるわけないじゃないか?

いやこれあるんですね。

例えば丸八

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丸八を財布に見立てると249億お札入ってるのが129億で売ってる。

同時に有利子負債90億とかもありますね。それを計算にいれても時価総額のほうが小さいですが。

まああるかないかといえば時価総額<保有現金くらいはあったりします。

 

 だからって丸八に投資すると儲かったか?というとかなり微妙です。株価チャート見ても時価総額が現金より下回ったら反発とかなってないように思えますし。

というかあってるとは断定できませんが、なぜ丸八が現金>時価総額になってるかというならばブラックで悪評も多かったり売上をずっと落としているとかで今こそ黒字ですが赤字になって資産減るんじゃないの?みたいな懸念とか、現金も貯める一方でつまりその財布お金入ってるけど中身取り出して使えないよね?ってみんなが思ってるということだと思います。

 

そもそも使える状態で10000円入った財布が5000円で売ってるわけがないわけです。

といいますか誰がそれを売るんだ?って話だということです。

もちろん売る人も財布の中に10000円入ってるのは知っている。だけどそれを取り出すことができなくて、それを諦めたから5000円で売るわけです。

あるいはほっとくと毎年1000円ずつとか中身が減りかねない恐れがあって、5000円で買ったはいいもしばらく中身を取り出せなくて気がついたら中身は4000円まで減ってて損するかもしれないとか。

 

だからまず10000円入ってる財布が5000円で売ってることはないわけじゃないけど、それはお得ではなくワケありなんです。

だから10000円入ってる財布を5000円で買うことは投資において優位性にならないんです。

ただしもちろんそういうことをして儲かることもありえます。

10000円入った財布を5000円で買ったらいつの間にか10000円になってた。

ありえます。なんなら20000円くらいついて売れるかもしれません。

そういったことはありえます。

そのときそれはなんでそうなったのでしょう?というかその儲かった人は何の優位性を示したのでしょう。

 

自分はそれで儲かったのならそのように買ったことではなく、その人は他の優位性を示したのだと思うのです。

 例えば、多くの経験や調査や深い思考などによってその財布に入った10000円を取り出す誰かが現れることとか1000円ずつ減るなんてことはなくむしろ1000円ずつ増えると予見できてたり、辛抱強く待った結果環境が良くなりその会社が好調になるとかでもっと高く買う誰かが現れたりです。

 

つまり、経験や調査や思考などでより精度高く未来を予測できたこととか、我慢強さが儲けの源泉でまたそれらが優位性だと思うんです。

 

その儲けは1000円を5000円で買ったというよりは遥かに、その人の経験や調査や思考、あるいは我慢強さのような優位性と交換した儲けというべきものだと思います。

当然、その人に経験や調査や思考、あるいは我慢強さがないのであるなら儲けにはたどり着けない。儲けと交換されるべき価値がないからです。

 

資産バリュー投資に優位性があるわけではない。

優位性があるのは、我慢強さとか調査能力や経験や思考の深さでそれらがないなら儲けられないし、それはそこに優位性がないのだから当たり前なんです。

 

はい、この記事は資産バリューdisではありません。

この手法には優位性はないのは資産バリューに限らずほかもそうです。

ほかのグロースとかモメンタムとかもだって一緒です。
この意味で成長企業を買うこと自体にも優位性ないです。

それがかなりなんであろうと手法にあまり優位性はなく、それは手法よりは遥かにそれを行う誰かがどうであるか?に負うものです。

このあたりは過去記事でも言ってきてることですが。


しかし手法によって要求される個性・・というか優位性は違うと思います。

 いろんなやり方によって求められる適正は違うと思うんです。

その手法では何かが優位性になるか?と考えて・・例えば資産バリューは辛抱強く待てることが武器になる・・みたいに考えて、その適性は自分にあるか考えてそれなら持ってるとできるのならば。

 

それがあなたの優位性になるということです。

手法で求められること。それにあった自分であることそしてそんな自分になること。

手法にあった個性。それが優位性となるわけです。

 

あなたが行うその手法。

それにはどんな資質が要求されますか?

そしてあなたはそれを持ちえますか?

さらにはそれが得意ですか?

 

何に対しても適正がない・・?自分には才能がない・・?

さあ、そんなことなどあるのでしょうか。

 

例えばだいたいバリューや企業の価値向上を待つグロースには我慢強いことが求められます。資産バリューで精細な調査や深い思考でTOBがありそうだって予見しえるとしても待てないならば話にならずそれを優位性として形にすることは難しいでしょう。

同時にモメンタムや順張りトレードは株安に我慢強く待ち続けるとか自殺行為です。どちらかといえば我慢強くないほうが適正があります。

 

我慢強くても我慢ができなくても適正があるものはあります。

ならばなんに対しても適正がないとかありえるのでしょうか?

 

まあどんなものが何を要求されそれに自分が向いているか?という思考を重ねていく資質は必要そうですね。

それがあまりできなくても多くの人の適性解であるインデックス積立あたりならできる気もしますが。値動きに耐えられないなら少なくすればいいと思いますし。

 

ですがもちろん人には与えられたものがあり、それを努力で越えるものも限界はあるとは思います。

手法により大きく成果が出うるものと大きな成果は到底不可能なものもあります。

短期に大きな成果がでうる手法というものもあるし、そしてそれに優位性を発揮しやすい個性や適性を持つ人も、それは持ち得ず短期に大きな成果を出すことは難しい人もいるでしょう。

それは仕方のないことです。

それは歌うことに才能がある人と歴史研究に才能がある人とでは成功パターンが違うのと似たようなことです。

なのである人はある人のある時のパフォーマンスに逆立ちしても敵わないなんてことは避け難いかもしれません。

 

しかし投資ならかなり色んな方法で長期になら大きな成果に届きうる。

それぐらいは・・・長期に多くの人をお金に困ることのない程度の豊かさ、お金がないがゆえの不幸を避けるくらいの豊かさに到達できるくらいには投資はパワフルだと思うんですよね。

でもそれもある程度の手法と個性のマッチングを模索しうまく見つけ築けた者に与えられるものではないかと思うところです。

と、思いますので自分はそれを突き詰めてて行こうと思うわけです。

 

 

その手法にはどんな資質が求められますか?

そしてあなたの個性をどう優位性にしていきますか?

 

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